令和のこの時代に、“どストレート”のコントがゴールデンタイムに放送されると注目を集めているのが、フジテレビ『ただ今、コント中。』だ。
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サンドウィッチマン、バイきんぐ、かまいたち、福田麻貴(3時のヒロイン)、しずる、わらふぢなるお、狩野英孝といった芸人に加え、あばれる君、伊藤沙莉、尾形貴弘(パンサー)、かなで(3時のヒロイン)、児嶋一哉(アンジャッシュ)、Snow Man、松井玲奈、ハナコ、ゆめっち(3時のヒロイン)、ゆりやんレトリィバァ(※五十音順)といった豪華ゲストが参戦。
リモート、YouTube、J.Y.Parkといった令和らしいネタを織り交ぜたものから、古き良き昭和っぽさの残る王道まで、スタジオに本気の笑い声が響き渡るほど、収録では全身全霊のコント(お蔵入りになるハプニングも!詳細は取材会の記事で)が繰り広げられた。
放送尺は2時間強だが、収録は3日にわたった。超売れっ子のサンドウィッチマンが全日参加する、というだけで力の入れようが感じられるが、台本の面白さ、セットのち密さなど、芸人たちも「クオリティが高い」と口にし、収録を楽しんでいた。
フジテレビュー!!は、3日間の収録を取材。その一部を紹介する。
Snow Manがコントでも“息のあったコンビネーション”を披露
まず、特筆すべきは、コント初挑戦となった、Snow Man。フルメンバーは9人のグループだが、今回、目黒蓮、佐久間大介、ラウール、渡辺翔太の4人が参加した。
「なぜ4人なのか?」Snow Manのコメント入り記事はこちら!
4人は、コントの前に伊達みきお(サンドウィッチマン)と西村瑞樹(バイきんぐ)が“食堂のおばちゃん”に扮する、「みきこのごはん」に登場。
スタジオ内を歩いていると、食堂のおばちゃんに声をかけられるところから始まる、台本なしのシチュエーションコントだ。「あら、あなたちお名前は?」などというおばちゃんたちの容赦ない質問やフリに、4人は人気アイドルらしくさわやかに応えていた。
その後、目黒、佐久間、ラウールは、サンドウィッチマンと寿司職人養成学校コントに挑戦。セットに入る前、真っ白な調理衣に身を包んだ3人が何やら話し込む様子も。コントの流れを確認したのか、表情にはやや緊張感がうかがえた。
それでも、リハーサルが行われると、3人は息の合ったコンビネーションを披露。それぞれのセリフもテンポよく発し、コント中には、講師役の富澤たけしのボケに爆笑してしまう様子も見られた。
コント初挑戦ながらも、リハーサル後に伊達から「上手いね!テンポが良かったね」「勘がいい」と褒められ、本人たちは恐縮しながらも満面の笑みを見せていた。
そして本番直前。セットの裏で、緊張の面持ちを見せた目黒に対し、笑顔で声をかけるラウールと佐久間の姿が。カメラが回っていないところでも、仲の良さが伝わる瞬間だった。
そんな3人は、本番ではリハーサル以上のキレを発揮するも、リハーサルにはなかった展開に巻き込まれることに…。3人が奮闘する姿は、ぜひオンエアで目撃しよう。
一方、渡辺は、3人とは別日に富澤たけし(サンドウィッチマン)、山内健司(かまいたち)、福田と家族設定のコントに挑戦。
会社を辞めYouTuber転身を宣言した父(富澤)とそれを応援する母(山内)、そんな両親を止めようとする高校生の娘(福田)という、シチュエーションで、福田の弟役で登場した。
自宅のリビングでYouTube動画の撮影をする父を演じる富澤は、いかにもYouTuberがやりそうな挑戦をするのだが、大真面目にやる姿がおかしく、リハーサルでは福田が思わず吹き出す一幕も。
渡辺の見せ場は中盤。パジャマ姿でリビングに現れるも、なぜか両親と同じ黄色いジャージ姿に変身し、両親と、あるコラボが始まる。富澤、山内とは格段に違う渡辺らしい才能を発揮し、スタジオに笑いを起こした。
さらに、ひとりでボケたり、富澤のボケに笑ってしまう場面など、緊張の中でも初のコントを楽しんでいる様子が見られた。
コントでも魅せる!演技巧者・伊藤沙莉の対応力
女優の伊藤沙莉がバイきんぐと挑戦したのは、「結婚の挨拶」というコントだ。彼氏(西村)と結婚したい伊藤演じる娘が、父(小峠英二)の説得に挑むシチュエーションだ。
印象的だったのは、小峠の西村に対するディレクションだ。リハーサル中から西村に対し「そこは声を出した方がいい」「ちょっと舌出してみて。ああ、腹立つ顔だな」など、次々と指示を出す。すると、西村の芝居が光りはじめ、現場は大爆笑に。実際にディレクターからも「最高です!」との声が飛ぶほどだった。
西村の横にいた伊藤は、リハーサルの度に、少しずつ芝居を変えていく。途中、笑いをこらえながらも、さすがの演技力で精度を上げていく。そんな演技巧者の伊藤を見て、小峠から台本になかったツッコミが入る場面も。伊藤はそれを面白がり、笑みをこぼしながらも順応していった。
リハーサル、カメリハと回を重ねるごとに、どんどん笑いが研ぎ澄まされていく。バイきんぐのコンビ力と、最後はアドリブまで見せた伊藤の対応力を目の当たりにしたコントだった。
コント版『FNS歌謡祭』開催!松井玲奈、狩野英孝に撃沈
『FNS歌謡祭』を彷彿とさせる豪華なセットで行われた「ただ今、歌謡祭」でMCを担当したのは、タキシードを着用した児嶋一哉と青のドレス姿の松井玲奈。
一方、歌謡祭の豪華なステージに、歌手として登場するのは、伊達みきお、わらふぢなるお、狩野英孝の3組。みな、歌手になり切って演技をする…と思いきや、実際に歌手としても活動する狩野は、アーティストになりきって本域で歌唱。その熱唱ぶりに見事なMCぶり見せていた松井が、こらえ切れず大爆笑。ツボってしまったのか、何度も吹き出す松井の姿が印象的だった。
また、松井は「インターフォン」のコントで濱家隆一の彼女役を演じた。彼氏とテレビを見ながら、平然と“失礼なセリフ”を連発するちょっとぶっ飛んだキャラクターだ。
インターフォン越しに現れる謎の人物に対し、ツッコみまくる濱家に松井は同調し、コントが進むについて、濱家とのコンビネーションもばっちりに。松井がラストで発したアドリブに、サンドウィッチマンらは「うまい!」と絶賛していた。
フリトークでもサンドのトークがさえわたる!
コントによっては、サンドウィッチマンがフリ(紹介)トークをするものも。ガラケーを扱ったコント 「ガラとケー」のフリトークでは、 現在もガラケーユーザーのサンドウィッチマンの2人が、スマホへの機種変更を勧める、わらふぢなるおと対立。
わらふぢなるおが、スマホのメリットを伝えても、サンドウィッチマンの2人は一向に首を縦に振らず、「画面が見えているのが嫌だ」「スマホは画面を見ないと文字が押せない」と、ガラケーの魅力を一心に語った。
スタッフから「はい、ありがとうございます!」とOKの声が掛かっても、富澤は「まだ、ありがとうじゃないよ!」とおさまらず、キレキレのトークで最後まで爆笑をさらっていた。