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「三度の飯より肉が好き♡」

そんな肉への熱い思いを抱える“肉食系女子”のみなさんに送る【肉loverの感覚レシピ】。キャンプで塊肉を焼くのが一番のストレス解消法という、自身も大の“肉lover”の料理家・今井真実さんが、“だいたいの感覚”で作れる肉レシピを綴る。

＜【肉loverの感覚レシピ】過去のレシピ＞

第15弾となる今回は、少し厚みのあるお肉で作る「生姜焼き」。簡単ながら、ご飯との相性抜群、洋食屋さんのポークジンジャーのような味が楽しめる。

少し肌寒くなると「生姜焼き」が食べたくなります。生姜が効いたあの甘辛いタレでご飯を食べたい。新米の美味しい季節で、生姜で体も温めたいからかしら？と思っています。

生姜焼きは、定番料理なだけにいろんな作り方がありますが、私は少し厚みのあるお肉で、ご馳走のように味わう生姜焼きが好きです。洋食屋さんで「ポークジンジャー」と呼ばれるような、あのコックリとした味を目指します。

今回は、生姜焼き用のお肉を準備。部位はロースか、肩ロース肉がおすすめ。脂身の多い方がジューシーに仕上がります。

まず、玉ねぎの皮をむき、半分は串切り、半分はすりおろします。生姜も皮ごとすりおろしましょう。玉ねぎと生姜とお酒を一度にフードプロセッサーにかけてもいいですよ。

玉ねぎと生姜のすりおろしとお酒を混ぜたものを、お肉にまんべんなくまぶして、15分以上置きます。この状態で、冷蔵庫で一晩漬け込むこともできます。

続いて、お肉を下焼きしていくのですが、その前に…。

玉ねぎと生姜のすりおろしを、さっと拭い（拭ったものはあとで使います）、小麦粉を指先でちょんちょんとまだらに付けていきます。

こうすることで、小麦粉を付けた部分は香ばしく焼き上がり、生姜焼きのタレにも適度なとろみが出る、といった効果が。分量は、適当で大丈夫ですよ！

フライパンに油大さじ1をひき、お肉を焼いていきます。両面、白っぽく焼き色が付いたら、いったんお皿などに引き上げます。

最後に火を通すので、ピンク色が残っていても大丈夫。下焼きは、小麦粉をきっちりお肉に付着させるためと、（本焼きで）柔らかに火を入れる効果があります。

お肉を焼いたフライパンに、玉ねぎの串切りと、お肉から拭ったすりおろしを入れて、炒めていきます。

串切りの玉ねぎに透明感が出てきたら、みりん大さじ1、醤油大さじ1と1/2を入れ、一混ぜしてお肉を戻します。

お肉を戻すときには、取り出したお皿にたまった肉汁は入れないでください。くさみがない、すっきりとした味に仕上げるためです。

タレをお肉に絡めるように、丁寧に裏返します。

お肉を器に盛りつけ、フライパンに残ったタレをヘラでよく混ぜながら煮詰めていきます。写真ぐらいの濃度になればOKですので、サッとお肉にかけましょう。

千切りキャベツを添えて。私は、生姜焼きにはマヨネーズと辛子を添えたい派ですが、みなさんいかがでしょうか。

それにしても、おいしそうでしょう。ああ、たまりません！

タレはこってりしているのですが、油っぽくなく、くどくありません。生姜の香りも効いていますが、辛味はないのでお子様も大好きな味です。

もちろん白いご飯は、準備してくださいね。新米にぴったりの生姜焼きです。

今井真実（いまい・まみ）
料理家。神戸市生まれ。三度の飯より肉が好き。雑誌、web媒体、広告などでのレシピ作成、スタイリングも担当。東京都世田谷区でソーセージなどの料理教室を不定期で開催。noteで発表したカルボナーラのレシピも大きな話題に。キャンプで塊肉を焼くのが一番のストレス解消法。Twitter：@imaimamigohan

写真／今井裕治