郷ひろみが出演した、1976年4月5日放送の『夜のヒットスタジオ』が、フジテレビTWO ドラマ・アニメで放送された。

1968年の番組スタート以来、国内外問わずさまざまなジャンルの歌手・アーティストをゲストに迎えて、ヒット曲などを披露する生放送の音楽番組として一世を風靡した『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ)。

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その貴重な映像から、若かりし日の郷ひろみのパフォーマンスを振り返る企画『郷ひろみ特集 夜のヒットスタジオ』(フジテレビTWO ドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmart)の第1回目。

この日の放送は、司会の芳村真理の新パートナーとして、井上順が初登場。出演者は、アグネス・チャン、梓みちよ、大竹しのぶ、郷ひろみ、小柳ルミ子、ザ・リリーズ、菅原洋一、細川たかし(五十音順)。

番組おなじみのオープニングメドレー(※)では、菅原→アグネス→細川→ザ・リリーズ→大竹を経て、梓から「大好きな野球シーズンがやってまいりまして、毎日ウキウキです。4番でエース!郷ひろみさん」と紹介され、郷がマイクを受け取った。

(※)出演者がリレー形式で1本のマイクをつなぎ、紹介する歌手の歌を歌う、番組のオープニングを飾る定番コーナー。

郷は、続く小柳の「瀬戸の花嫁」を一節歌い、マイクをつなぐ際には、小柳の歌い出しに遅れないよう、小走りでマイクを渡すといった、かわいらしいシーンも。

キレッキレのダンス&歌唱をみせる郷に、スタジオの歌手たちもノリノリ

その後、郷は、トップバッターとして「恋の弱味」(16作目のシングル)を披露。

“初期の名曲”として知られるロック調のナンバーで、キレッキレのダンス&歌唱をみせる郷に、スタジオで見守る歌手たちもノリノリに。

バックバンドに加え、番組の専属バンド・ダン池田とニューブリードの迫力ある演奏も相まって、圧巻ともいえるパフォーマンスに芳村も「かっこいいわね~」とうっとりしていた。

続くアグネスの歌唱時には、郷ら男性陣がカウボーイに扮し、牧場の看板を持って応援に登場。リズムに合わせて体を揺らしながらアグネスを見守り、歌の終盤では、井上とともにはにかみながらフレームアウトする初々しい表情も印象的だ。

現代では信じられないような独創的な演出も

番組中盤の「歌謡ドラマ」(※)のコーナーでは、出演者らとコントに参加。郷は、井上扮する父がトイレに行こうとするのを突き飛ばして、自分が先に入り、すっきりして出てくるという息子をコミカルに演じた。

(※)スタジオ内のセットで出演者らがコントを演じ、オチから歌につなげるコーナーとして人気があった。

さらに、この場面のあと、郷は、小柳演じる姉にデートの時間が迫っていると指摘。時計を見た小柳は「髪もできてないのに…」と鏡を覗いて焦ると、突然、音楽が流れはじめる。これが、そのあと、スタジオでパフォーマンスをするザ・リリーズの「いじわる時計」のイントロなのだ。

さらに、カメラは、郷のいる食卓を映し、最後、パフォーマンス直前でスタジオに切り替わるという、現代では信じられないような独創的な演出も楽しい。

45年前の生放送がそのままパッケージされた今回の『夜のヒットスタジオ』。アーティストとしてのカッコよさにとどまらず、コミカル、お茶目、ピュアといったさまざまな郷ひろみの一面と魅力が堪能できる稀少な回となっている。

今回放送の『郷ひろみ特集 夜のヒットスタジオ』#1は、フジテレビTWO ドラマ・アニメにて、11月12日(金)23時より再放送。

第2回となる#2は、11月17日(水) 23時より、フジテレビTWOドラマ・アニメにて放送される。以降、同企画は隔週水曜放送予定。

番組の視聴方法など、詳しくは公式サイトまで。