毎週火曜23時からフジテレビ系で放送されている『7RULES(セブンルール)』。その新キャストとして、人気バンド「クリープハイプ」の尾崎世界観と「欅坂46」元メンバーの長濱ねるが7月から番組に加わった。

『セブンルール』は、さまざまな分野で活躍し、その功績を築き続けている、視聴者が“今最も見たい女性”に密着するドキュメンタリー番組。女性の生きざまが詰まったVTRを受け、尾崎と長濱がYOU、本谷有希子、青木崇高とトークを繰り広げていく。

ミュージシャンでありながら執筆活動も行う尾崎と、グループ卒業以来初のメディア出演となった長濱は、ともにレギュラーでテレビ番組に出演するのは初めて。そんな2人に番組キャストとしての現在の心境やお互いの印象、今後の意気込みを語ってもらった。

「自分の話したことが受け入れられなくても心地良い」(尾崎)

――キャスト就任のお話を聞いた時の心境を聞かせてください。

尾崎:もともと見ていた番組だったのでびっくりしました。以前、クリープハイプのミュージックビデオを撮ってくださった方が『セブンルール』の演出をやっているというご縁もあり、お話をいただいた時はすごくうれしかったです。

長濱:私も見ていた番組だったのですごくうれしかったです。新たに活動をスタートするにあたって、とても素敵なお話をいただいたので「やってみよう!」と思いました。

――バンドやグループでの活動と比べて、心境の違いなどはあるのでしょうか?

尾崎:最初はすごく緊張しました。ライブだと何かあっても、それが全部自分のせいになるからいいんですけど、何人かで作っていく番組では、足を引っ張ったりする可能性もあるだろうなと思ったので。そこは今でも気を遣っています。

長濱:グループの時は欅坂46という大切な看板をみんなで背負って活動をしていたので、その分ドキドキや責任もありましたが、今は1人なので、いい意味で気持ちがちょっと楽になりました。でも自分が頑張らないといけないというか、もっと自分から番組に参加して、番組の一員になれたらいいなと考えています。

――すでに何度か収録をされていますが、手応えは感じていますか?

尾崎:もちろん緊張感はありますが、毎回いい意味で変わらず、同じ気持ちで参加できています。自分が話したことが共演者の方に受け入れられたらうれしいし、受け入れられなくてもそれはそれで心地よいです。「面倒くさい奴だな」と言ってくださる、その言葉に愛情を感じます。音楽活動だけでは得られない緊張感がすごく刺激になりますし、今後にも絶対に活かせると思っています。

――周囲の方から反響はありましたか?

尾崎:番組出演を機に周囲からの印象も変わったような気がします。直接は聞いていないのですが「めちゃくちゃ訳の分からない変な奴」だと思われていたのが、「テレビには映せるくらいの変な奴」になったみたいです(笑)。それを分かってもらえただけでうれしく思います。

――長濱さんは何度か収録をされて、手応えは感じていますか?

長濱:共演者の皆さんが大先輩なので最初はすごくドキドキしていたのですが、何回か収録を終えて、少しずつほぐれてきました。でも、いまだに緊張しています。普段出会わないような方々がどういうことを考えているのか、それこそ尾崎さんが考えていらっしゃることも、すごく面白くて。収録後に思い出したりしています。

尾崎:いや、思い出さなくていいですよ!そんな、覚えているほどの言葉でもないです。むしろ「こういう奴になっちゃダメだな」と思ってもらいたいです(笑)。

長濱:え~(笑)。でも私は、尾崎さんはすごく優しい方だなと思いました。もともとクリープハイプさんの音楽が好きで「アーティスティックな方だし何考えているんだろう?」と興味をそそられていて、実際にお話してみるとすごく柔らかくて、でも芯が通っていらっしゃる感じがして。一緒に(番組に)入ってくださったことがすごく心強いです。

尾崎さんをはじめ、皆さんは発言がブレないというか。それぞれの意見を持っていらっしゃるので面白いですし、勉強になります。

尾崎:いやいや(笑)。

長濱:いまだに探り探りですし。皆さんが話を振ってくださるので、それに甘えちゃいけないと思いつつ、収録にはいつも心地よく参加させていただいています。いい意味で身を委ねるというか。本当にありがたいです。

「収録の中でコミュニケーションを取っていけるのはいいなと思う」(長濱)

――YOUさん、青木さん、本谷さんとの距離感はいかがですか?

長濱:最初に「あだ名をつけよう!」と言って、すごくオープンに温かく迎え入れてくださったので、緊張していた分、安心しました。本当に気遣ってくださっているのを感じました。

尾崎:いつも通り、自然にしてくださる気遣いだと思います。本当にありがたいです。

長濱:私は、本谷さんに本の選び方を聞きたいなってずっと思っていたのですが、前回の収録中にちょうど本の選び方のお話になって。意を決して「今だ!」と思って聞けたので、そうやって収録の中でコミュニケーションを取っていけるのはいいなと思います。

尾崎:本当そうなんですよね。「ここで言わなきゃ!」と思っています。

長濱:え、でも尾崎さんは会話にスーっと入っているイメージがあります。

尾崎:いやいや!もう大縄跳びのように、いつも縄に入るタイミングを見計らっていますよ(笑)。

長濱:え~そんな風には見えないです!

尾崎:そりゃ、多少歳を取っているから平然と入るフリをするけど…なんなら縄に引っかかったりしていますから。

長濱:本当ですか?一緒だった!良かったぁ。安心しました(笑)。

――最後に、今後の番組への意気込みを聞かせてください。

長濱:毎回、知らない職業や人生を覗かせていただいて「こういう生き方があるんだ」「これから自分はどうやって生きていこうか」と考えたりして、本当に勉強させていただいています。これからこの番組を通して、私も一緒に成長できたらなと思います。

尾崎:僕は以前から、女性が活躍しているという時代の流れを感じていて、どんな方々がいるのかをもっと知りたいと思っていたところでした。だから、女性の活躍をたくさん見ることができ、それに対して責任を持って発言できる場があることがとてもありがたいと思っているし、この機会をもっと大切にして、頑張っていきたいと思います。

番組で言葉を発する時は、まったく自分のことを知らない方に向けているので、ファンでいてくださる方にも、そうでない方にもぜひ観ていただきたいです。