岸田繁 くるり結成25周年を高橋茂雄、嶋佐和也と振り返る「“ジンジャエール”は神社で思い浮かんだ」
11月28日(日)、くるりの結成25周年を記念したスペシャルイベント「くるりトーク」が行われ、岸田繁(くるり)と高橋茂雄(サバンナ)、嶋佐和也(ニューヨーク)が登壇した。
岸田と1学年先輩の高橋は、同じ中学校の出身でそれぞれ、柔道部(高橋)、空手部(岸田)に所属。岸田は「僕は2年で辞めたんですよ。でも高橋さんの姿は道場内で見てました」と学生時代を振り返った。
一方で、岸田と嶋佐はこの日が初対面。すると嶋佐は「10年以上前に、阿佐ヶ谷でたまたまお会いして。声をかけて握手してもらいました」と、岸田本人に“ガチファン”発言。
「街で声をかけられるのが苦手」という岸田は、「間違いなく印象悪かったですよね?声かけてきてくれる人に対して、向ける目が怖いんですよ」と不安げ。嶋佐は「若干怖かったかもしれない」と当時を思い返していた。
イベントでは、くるり結成25周年の年表を元に、高橋と嶋佐が思い出エピソードトークを展開。
「東京」は「本流の曲ではなかった」(岸田)
嶋佐は「地元・山梨で行われた音楽フェス・SWEET LOVE SHOWERに参戦して、トリのステージで雨の中で演奏された『東京』が忘れられない」と紹介。すると岸田は「よく雨が降るんで、『お前らのせいで』みたいによく言われました(笑)」と振り返った。
くるりのメジャーデビュー曲「東京」について岸田は、「くるりといえば『東京』というイメージがあると思いますが、その頃やっていた曲とは毛色の違う曲だったんです。僕らは『こういう曲も作ったけど』というテンションだったが、大人たちが『これや!』と決めて。僕らの中では、本流の曲ではなかった」と当時の心境を語った。
2001年にリリースされた7thシングル「ばらの花」について岸田は、「ジンジャエールという歌詞は、神社で書きました」と明かすと、高橋は「すごっ!」、嶋佐は「ラッパーみたい」と驚いた。その経験があるため、「それ以降の曲の歌詞は、神社や温泉で書くことが多かった」とエピソードを披露した。
続けて「当時はいつ歌詞が思い浮かぶか分からなくて、“降ってくる”以外にやりようがなかった。『書きなさい』と言われても書けなかった」と、精神的なプレッシャーや、生み出す苦労があったことを振り返った。
その頃、高橋は大阪で芸人としてデビュー。しかし、デビュー後に仕事がなく、東京で活躍するくるりとの間に、差を感じていたという。
そのため、しばらくの間「自分と(くるりの楽曲の間に)差がありすぎて、曲を聴けてなかった」。その後、芸人として仕事が落ち着いてきた30歳前のころに、7thアルバム「ワルツを踊れ Tanz Walzer」に収録されている「スロウダンス」と出会い、「この曲を聴いたら、めちゃくちゃ心に刺さった」と語った。
昔の曲について「忘れてる曲とかもあって…」
「昔のアルバムは聴き返すか」と高橋が質問すると、岸田は「この間、スタジオでバンドメンバーとお酒を飲んでいるときに、(メンバーの)佐藤征史が昔のくるりの曲をかけて解説し始めたんです。でも僕は、全然この曲知らんわ(笑)。忘れてる曲とかもあって…」と驚きの発言。
一方の佐藤は「カッコええわ、カッコええわ」「この時のドラムは〜」と、うれしそうに解説していたと明かした。
また、武道館公演の際には、「電車で武道館に向かっていた」「会場前でダフ屋にチケットを売りつけられそうになった」「打ち上げは下北沢の焼き鳥屋だった」など、くるりらしい飾らないエピソードが岸田から飛び出した。
代表曲の1つ「琥珀色の街、上海蟹の朝」については、岸田は「このときも20周年だった。若いマネージャーに『新曲を書いてください』と鼓舞されたから、ラップにしようか(笑)」と、経緯を説明すると、高橋、嶋佐から笑いが起こった。
嶋佐和也「こんな柔らかい優しい雰囲気の人、芸人にはいない」
トークイベント後に3人は、記者からの取材に応じた。
イベントの感想を問われると、岸田は「緊張しましたけど、お2人に助けていただきました」と感謝。「若い頃は『25年やっているアーティストってすごいな』と思ったんですけど、自分がそこに立ってみると、割と普通にやってきただけなので、重みみたいなものと向き合うことはなかったんですけど。今日もたくさんのファンの方が来てくれたり、スタッフの方にも支えていただいてきたので、今後も精進していこうかなと思う次第です」と抱負を語った。
高橋は「くるりはデビューした頃から知っているので、25周年という節目の時に自分も同じ場所に立てて、話を聞ける立場にいられてすごく幸せを感じました。今後も30周年とか迎える時に、自分も話を聞ける立場にいられるよう頑張っていきたいなと思いました」とコメント。
嶋佐は「学生時代からいちファンとして聴いているくるりの25周年イベントに、岸田さんと先輩高橋さんと一緒に立たせていただけて、本当に光栄で、うれしいです」と感慨深げ。
岸田との初共演について嶋佐は「結構イメージ通りで、それ以上に柔らかい雰囲気の方だなと。いないですよね、芸人でこんな柔らかい優しい雰囲気の人。やっぱ違いますね」と称賛。すると、「柔らかい」と表現された岸田は、「(実際に)噛んだらめっちゃ硬いですよ、多分。『骨ある』みたいな(笑)」と指摘し、笑いを誘った。
一方嶋佐について岸田は「熱く語っていただいて。誰に褒められてもうれしいんですけど、面白い方に褒められるとすごくうれしいんで、単純に喜んでおります」と笑顔を見せると、嶋佐は「ありがとうございます」と喜んだ。
記者から「25周年で印象深かったこと」を聞かれると、岸田は「いろいろありますけど、アメリカでのツアーが一番大きかったです。実際に目撃された日本人の方もいらっしゃいませんでしたし、当時付き合いのあったマスコミの方もいなかったので、誰も目の当たりにしなかったツアーだったんですけど。あのツアーを経験したからこそ、今があるなと思います」と振り返った。
岸田繁「音楽ファンとして新しい音楽が生まれるのが楽しみ」
最後に来年の抱負について、高橋は「パワースポットの三峯神社でお守りを4つ買ったので、4個のパワーを来年爆発させてやろうと思います(笑)」、岸田は「音楽ってその時代の影響を受けるもんだと思ってるんです。こういう時代になって、単純に音楽ファンとしてどういう新しい音楽が生まれていくのかと楽しみに生きていきたいなと思いつつ、(くるりも)そこで『ヨイショ』って音楽を作れたらいいなと思います」、嶋佐は「今年はいろいろと環境に変化があった年だったので、来年もより一層いろんな仕事ができたらなと思います。来年はフェスとかライブも観にいきたい」とコメント。
また来月開催される、「M-1グランプリ」について「頑張って決勝…」と意気込む嶋佐に、岸田が「(着用しているくるりの)Tシャツで出てくれるんですよね?」と誘うと、嶋佐は「決勝行ったら、ワイシャツの下に着させていただきます」と約束した。
1996年に立命館大学の音楽サークル“ロックコミューン”で結成されたロックバンド・くるりの結成25周年を記念したポップアップ企画「くるりの25回転」は、12月14日(火)まで渋谷PARCOで開催される。
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