史上初の“ファンプロデュース”番組を担当!岡耕平ディレクターに聞く番組作り「本当に一番の幸せは、視聴者に喜んでいただくこと」
7月12日(日)12時~BSフジ『みんなでつくる!TV on Ice』
7月12日(日)12時より、BSフジで放送される『みんなでつくる!TV on Ice』。「フジテレビスケート」公式インスタグラムに寄せられた、ファンからの5000に及ぶリクエストに応え作られる番組だ。
番組タイトル、紹介する動画、スタジオの展開まで、ファンのアイデアをもとに演出される、史上初の“ファンプロデュース”番組だという。
今回、フジテレビュー!!では、担当の岡耕平ディレクター(以下、岡D)を取材。フジテレビ入社4年目で、学生時代はテニスに熱中していたという岡Dに、番組作りについて聞いた。
『みんなでつくる!TV on Ice』 の収録に密着した記事はこちら!
<岡 耕平D インタビュー>
――まずは、『みんなでつくる!TV on Ice』がどんな番組か教えていただけますか?
「もう一度見たい名場面」や「記憶に残るシーン」を募集して、アーカイブの中から放送する番組はよくあると思いますが、今回は、単なるリクエスト番組ではなく、ファンのみなさんに“プロデューサー”となって関わっていただきます。公式インスタに寄せられたさまざまなご意見をもとに、ファンのみなさんが本当に「見たい!」と思えるものを作っていく番組です。
――岡さんはどのような関わりをしているのですか?
最初に「演技のリクエストを中心とした番組を」というのは、スケート班から上がってきていて、そこから、どういう番組にしたらみなさんが喜んでくださるんだろうと考えました。フィギュア担当になって日が浅い僕が持っている情報や知識を押し付けるより、ファンのみなさんから意見を聞くのがいいんじゃないか、と思いました。
――ファンのみなさんから知識をお借りしようと。
はい。僕はフィギュアを担当するようになって1年足らずで、その前は野球を担当していて、その時も感じましたが、フィギュアにしても野球にしても本当に詳しいファンの方がたくさんいらっしゃる。当時、入社2年目とかの若造が右も左も分からない中、「知ったかぶりをするな」というのは先輩に言われたことですし、自分自身もそう感じましたので、今回も、まずはみなさんに聞いてみようと思いました。
――「知ったかぶりをしない」は大事ですね。
できる限り勉強をした上でのことですが、選手と話す時に知らないことがあった場合は「すみません、わかりません」と正直に伝えると、選手のみなさんもかみ砕いて話してくださるんです。それが意外と視聴者の方にも伝わりやすい情報になっている、と感じることがあります。野球でも、僕がすごく詳しかったら伝えられないことがあったんじゃないかな、と思うくらいです。
厳選された17本には、選手さえ驚くレア映像も
――番組の目玉になるのは、ファンのみなさんが「見たい!」と熱望された演技動画ですね。どんなラインナップになるか教えていただけますか?
すみません…そこは見てのお楽しみ、ということにさせてください(苦笑)。ですが、「レアなものをノーカットで」をコンセプトに、未公開を含む17本を、できるだけフル尺でお届けします。地区大会や大学のイベントでの映像、ニュースで15秒しか使われていないもの、そもそもテレビで放送されていないもの、といった貴重な映像もご紹介する予定です。
――マニアックなリクエストも多かったのでしょうか?
そうですね。熱心なファンの方ほど現場にいらっしゃるので、募集したイチオシシーンのリクエストには「〇〇選手があそこでゴミを拾っていた映像」「リンクでお辞儀をする瞬間」「〇〇選手が〇〇選手を熱心に応援している姿」といった、中継カメラが追えていないようなものへのリクエストも多かったです。
例えば、羽生(結弦)選手の後に滑った小塚崇彦選手が、羽生選手のファンの方がリンクに投げ入れたたくさんのプーさんのぬいぐるみをとても上手によけていて、その姿がとても素敵だった、というご意見をたくさんいただいたんです。なんとかご紹介すべく探したのですが、小塚選手をとらえた映像がなく…という本当に残念なこともありました。
――リクエストはどの程度来たのですか?
募集期間は24時間だったのですが、「見たい演技」に関しては2998ものリクエストをいただきました。その中から、今回は17演技を紹介させていただくことになりました。中には、担当ディレクターですら知らなかった映像もありました。「これ初めてみたよ。こんな滑りをしていたんだ!」と驚くような、ある選手のプログラムが出てきたんです。選手ご本人に確認したところ「あの1回しか滑ってないです。テレビ放送はもちろんしてないので、見たのは関係者とそこにいた人だけでしょう」とおっしゃっていて。そういった目玉映像もあります。
ファンの思いを受け取り、選手からの声も聴き、この4年間で一番うれしい仕事のひとつになった
――17本を精査する中で、何かエピソードはありますか?
実は、17本の映像の中には、今はフィギュアスケートを辞めている元選手の映像もあります。ファンの方への質問募集の中で「あなたの願いを叶えます」というコーナーを設けたところ、「全日本フィギュア(スケート選手権)で放送されなかった選手たちの演技を、選手たちに見せてあげたい」という依頼がたくさんあったんです。それを知ったある元選手ご本人からも「僕も見てみたいです」と投稿があったんです。
今回こういう機会をいただいて、ファンの方の思いを受け取り、選手からも「自分も見られなかった映像が紹介されてうれしい」と話を聞くと、すごく報われた気持ちになって。この4年間で一番うれしい仕事のひとつになりました。
――ますます番組が楽しみになりました。それでは最後に視聴者、読者の方へメッセージをお願いします。
今回、難しかったのが、コアなファンの方もライトなファンの方も両方が喜んでくださるものを作るということです。コアな方にはみなさんそれぞれのこだわりがあると思いますし、ライトなファンの方からしたら見る理由付け…「この人のこの演技がいいから見てください」というプレゼンもある程度は必要であって。そのバランスをとるのがすごく難しかったです。それがきちんとできたかどうか、正直わからないです。
みなさんが満足できるものを目指していますので、もし、ダメなところがあったら指摘していただければありがたいです。もちろん「よかったよ」という感想があればそちらもお願いします(笑)。
僕にとって視聴者やファンのみなさんが「楽しい」「元気が出た」「見てよかった」と思っていただけるのが本当に一番の幸せで、そうすることで誰かの日常が変わればいいなと本気で思っています。ですから、これからもそうやってみなさんと作っていけたらいいな、と思っています。
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