12月31日(金)に開催される「RIZIN.33」の追加カード記者会見が、17日(金)に都内で行われた。キングカズこと三浦知良選手の次男で今回がデビュー戦となる三浦孝太選手、対戦相手のYUSHI選手、元リオ五輪銀メダリストの太田忍選手、対戦相手の祖根寿麻選手、RENA選手、対戦相手のパク・シウ選手が登壇した。

三浦選手は、濃い赤いジャケット姿で、そしてYUSHI選手も華やかな黄色のタートルネックに幾何学模様のロングジャケットを羽織り登場した。三浦選手の相手はブラジル人選手が予定されていたが、オミクロン株の流行から来日することができず、YUSHI選手に白羽の矢が立ったという。

YUSHI選手は、元ホストという異色の経歴の持ち主だが、地下格闘技で8戦7勝1敗という好成績を残し、ボディビルでも数々のコンテストで入賞。現在は総合格闘技の練習に励み、彼にとっても今大会が総合格闘技デビューとなる。

三浦選手はYUSHI選手と初対面し「カッコ良い」という印象を持ったそうだが、「試合に出していただくからには、格闘技ファンや一般の方にも楽しんでもらえるような試合をする」とコメント。YUSHI選手は「RIZINという大きな舞台に出させていただき幸せ。僕には僕にしか見せられない役割がある。すべての面で“カッコ良い姿”を見せたい」と熱く語った。

質疑応答で「カッコ良い姿とは?」と聞かれると、YUSHI選手は「19歳からホストをやったり、筋肉の大会で優勝したり…“カッコ良い人生”がテーマ。RIZINでは会場入りから入場、リングをあえてステージと呼ばせていただくが、男の子のファンが多いので、新たなチャレンジとして、かっこいいところを見せたい」と語った。

それを聞いた三浦選手は「僕は入場もそれなりに考えているが、試合内容を一番考えている。今まで積み上げた練習や色々なところでお世話になり学んだトレーニングを生かせれば、自然と魅力的なところを見せられると思う。カッコ良さよりもしっかり勝つことをイメージしている」と、あくまでも試合内容で魅せると断言した。

RENA選手に勝利宣言のパク・シウ選手「敵を…」

会見では、先日「RIZIN.32」で山本美憂選手に勝利したRENA選手が「求められれば…」と参戦を決意したことを明かした。目の上をケガしていることを問われた彼女は「反対の声もあったが、自分のやりたいという気持ちが勝った」と次への勝利に意欲を見せた。対戦相手のパク・シウ選手は、その山本美憂選手と同じジムでトレーニング中で「敵を取る」とクールに勝利宣言を。

おもちゃの銀メダルに太田忍選手が爆笑

リオ五輪のレスリング銀メダリストの太田忍選手は、対戦相手の祖根寿麻選手に「役不足だ」といきなり挑発。しかし、祖根選手は「レスリングでは本当にリスペクトしている」としつつ「総合ではどうだろう。お互いに会場を盛りあげましょう」と、おもちゃの銀メダルを首にかけ、太田選手を笑わせる一幕もあった。