市川ぼたん、堀越勸玄「えんとつ町のプペル」の新作歌舞伎で同じ役に挑戦「お互いの良いところ見つけ頑張る」
「プペル」の取材に応じた市川ぼたん
12月21日(火)、新作歌舞伎「プペル〜天明の護美人間〜」の取材会が行われ、市川海老蔵、市川ぼたん、堀越勸玄が登壇した。
原作は、西野亮廣(キングコング)による絵本「えんとつ町のプペル」。西野自らが脚本を担当し、昨年の映画化に続き、来年歌舞伎として舞台化する。
本作で、ぼたんと勸玄は交互に出演し、プペル(海老蔵)と心を通わせる・はる役に挑戦。
本番を前に、ぼたんは「すごく緊張しています。言葉が難しかったりセリフ量が多かったりと、覚えるのが大変だったんですけど、たくさん練習したので、今は『大丈夫かな』という気持ちでいます」と自信を見せた。
同じく「緊張している」という勸玄は、「僕もセリフは覚えたので、あとは稽古で動きをちゃんとして頑張ろうと思います」と元気よく答えた。
2人の様子について海老蔵は、「まだ(稽古を始め)2週間。歌舞伎はこれからが成長する時期なので、2人はその準備をしているかなと思います」と伝えた。
同役を演じる上で、お互いにマネしたいところは?
本作で初めて同じ役に挑戦する2人。記者から「お互いに負けないところ」を聞かれると、勸玄は「僕は負けないとか、そういうライバル関係ではなくて、お互いの良いところを見つけて、一緒に頑張っていこうと思います」とオトナな回答で、これには、海老蔵も「いいこというね」とリアクション。
ぼたんも「ライバル関係というより弟の面白さとか、空気づくりをマネしたいなと思います」とコメントし、「勸玄的には自然にやっていることでも面白いところがあるので、そういったところをマネしたいです」と笑顔を見せた。
海老蔵からの指導について、ぼたんは「稽古し始めはいつも緊張するし、やっている間に泣いちゃうこともあるけど、『お父さんは、私たちの芝居をもっとよくするために直してくれてる』と思うようになったので、頑張りたいです」と感謝。泣くことについては、「お父さんの例え方が面白くて、“おもしろ泣き”することがあります」と説明した。
海老蔵は「悪いところは基本ないのよ。より良くするためにね」と、子どもたちに微笑みかけた。「彼らが悪いわけではなく、節目節目で厳しく言わなきゃいけないことはあるので、それは業務的です(笑)」と明かした。
ストーリー&動画
時は天明の世。浅間山の大噴火をきっかけに、もう何年も黒い煙に覆われ続ける江戸の町。そんな町である日、ゴミから生まれたゴミ人間・プペルと屋根葺のはるが出会う。町の人々は、正体の知れないプペルを恐れ避けるが、はるだけは違った。
やがて心を通わせ友情を深めていく2人だが、江戸の秩序を乱す「異端」として、江戸を統治する田沼に目をつけられてしまう。執拗に追ってくる田沼から逃げるうちに、2人は江戸の黒煙の真実に気がつく。
それは、かつてはるの父親・熊八も辿り着いた江戸の大きな秘密。2人は周囲の反対を押し切り、謎を解明すべく動き始め…。
新作歌舞伎「プペル〜天明の護美人間〜」は、2022年1月3日(月)から20日(木)まで新橋演舞場で上演。
最新情報は、「プペル〜天明の護美人間〜」公式サイトまで。
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