女優・多部未華子のイメージは?と聞かれたら、皆さんはどんな印象をお持ちだろうか。12月21日(火)、フジテレビ『めざまし8』で久慈暁子アナウンサーが多部をインタビューした特集が放送された。スタジオの武井壮が「シフォンケーキを食べていそうな印象だったが、全然違った」と驚いた多部の素顔とは?
ミュージカル「アニー」に出たい気持ちが芸能界入りのきっかけ
現在公開中の映画「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」で洋画の吹き替えに初挑戦した多部。新たなチャレンジで活躍の場を広げている彼女は、そもそもなぜ女優の道を選んだのだろうか?
自称・書道八段の久慈アナ手作り年表で振り返っていく。「芸能界入りのきっかけがミュージカル『アニー』だった」そうだが、出演していたわけではなかった。
多部:母親に連れられて初めて見て、すっごく感動して。当時10歳くらいの同世代の子たちが輝いて見えたんです。
「アニー」に出たい!その思いだけで自らオーディションにチャレンジすること3、4回。しかし「見事に落ち、狭き門と認識した」そうだ。しかし、20歳の時、連続テレビ小説『つばさ』(2008年~2009年・NHK)の主演の座を射止めることに。当時は大学に通いながらの撮影は大変だったそうで、始めは「両立させよう」と月曜日と木曜日の午前中は授業を受け、それ以外で仕事をしていたという。
大学生の時「自分はどうしていきたいのだろう」と悩み
多部:自分が休めるときがほとんどなくなっちゃって。途中からギブアップしました。一回休学して(撮影が)終わって落ちついてから復学して卒業しました。
久慈:“朝ドラ”って言うと、有名な女優さんが出るものじゃないですか。大学はそんなにがんばらなくても…という意識はありましたか?
多部:(女優を)辞めるという選択肢もありましたし、その時ちょうど大学の友達もだんだん就職活動を始めて、将来どうするか、自分はどうしていきたいのだろう、と悩んだ時期でした。
久慈:(※驚いた様子で)女優を辞めて就職しようという考えは?
多部:普通にありました。
しかし、踏みとどまらせてくれたある出来事が。
多部:共演した(先輩俳優の)金田明夫さんが、スタッフさんがNGを出したときに「俺たちは演技するのが好きなんだから、むしろありがとう」っておっしゃったんです。私はなぜ“就職活動をどうしよう”、なんてふらふら思いながらやっているのだろうか、と恥ずかしくなって失礼だと思いました。そこからこの仕事に対する責任感がより芽生えたと思います。
年表は、その後の多部の目覚ましい活躍ぶりを追う。2015年は“ダメ女”ぶりを体当たり演技で魅せた映画「ピース オブ ケイク」。2018年は念願のミュージカル「TOP HAT」のヒロイン役を、ロンドンまでオーディションに出向き、勝ち取った。
「すぐに決めたい」多部、優柔不断の久慈アナに「あら~(笑)」
そして久慈アナは、多部の意外な人物像を掘り下げていく。マネージャーさんに事前に取材したところ「竹を割ったような性格」だという。その真相を確かめると――。
多部:良くも悪くもゼロか100ですね。グレーゾーンでずっといるのが無理なんです。すぐ決めたい、すぐに答えがほしい!という。
久慈:優柔不断じゃないんですね?
多部:全然優柔不断じゃないです!本当にせっかち。はいこれ、はいこれ、って。買い物も早いですよ。
久慈:テレビやドラマで見ている印象は結構真逆です。私は優柔不断なので、買い物ひとつ決められないんです。
多部:あら~(笑)。
アラサーの女子トークは大盛り上がりに。最後に、多部の「これから」については、自身で年表に記入してもらった。手書きで書いた文字は【なりゆき街道旅】。そう、フジテレビで日曜日正午から放送している台本も筋書きもないなりゆき任せの旅番組だ。多部は興奮気味に語った。
『なりゆき街道旅』に出るのが夢!
多部:私、すっごくこの番組を楽しく拝見させていただいていて。出るのが夢なんです。毎週日曜日12時から食い入るように見て、その後『ザ・ノンフィクション』(14時~)を見て「う~ん」って思う日曜日を過ごしています。
久慈アナが「どこに行きたいですか?」とたずねると、「アウトドア派よりも都内でショッピング派」だそうだ。久慈アナはスタジオで、多部の「自分に期待しすぎない」「いい意味で力が抜けている」性格が、最高のパフォーマンスを生んでいるのでは、と分析し取材を締めくくった。