エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4の第4弾として、SixTONESが特集されている。
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2月25日(金)の放送は、最終話、Episode4「Six」。
今年1月5日に発売された2ndアルバム「CITY」をひっさげ、全国9都市で開催中のライブツアー「Feel da CITY」。その横浜アリーナ公演に番組は密着。
ジェシーさんは、「ライブで当たり前だったお客さんの歓声が聞けないのが嫌だし、(コロナ禍以前に戻って)『元気?』『元気ー!』みたいなやり取りをやりたいですよね」と寂しそうに語る。メンバー全員がジャニーズJr.歴10年を超えるSixTONESにとって、くじけそうな時、ファンの歓声は自身を奮い立たせる力になっていたからだ。
歓声を聞くことができなくなった今、SixTONESはどんなライブづくりをしているのか。
さらに、SixTONESを形作る、それぞれの“原点”で見せる6人の表情にも迫った。
京本大我「ジャニーズに入ってなかったら、歌に興味持っていなかった」
ブランコで遊ぶかわいらしい男の子の動画を「当時の俺」と言って見せてくれたのは、京本大我さん。幼少時代に住んでいた場所を訪れていた。
動画に登場した公園は、「小さいころ、Hey!Say!JUMPの山田(涼介)くんとこの砂場で遊んでて」という思い出の場所。実は遊んでいたというのは物心がつく前のことで、入所前からジャニーズ事務所に不思議な縁があったという。
番組スタッフから「全然違う自分って想像する?」と聞かれた京本さんは、「冒険心があまりない人間なので…歌もジャニーズに入ってなかったら、まったく興味を持たずに終わってたと思う」と語る。そして、「何よりジャニーさんがポイント、ポイントで導いてくれてたので。本当に感謝ですね。こういう道を教えてもらえて」と、恩師への感謝の思いを明かした。
松村北斗が故郷・静岡で友人と交わした約束
松村北斗さんは、中学卒業まで住んでいた故郷・静岡を訪れた。「緊張するかも」と言いながら、向かった先には、友人の姿が。
3年ぶりの再会に照れながら、ハグをして「まずは中学校に行きたい!」とリクエスト。友人の運転する車中では、「ほっくん(松村)と1回も同じクラスになったことないよね」という友人に、「怖かったんだよな。なんで仲良くなったんだろう」と笑う松村さん。
また、到着した中学校では、「なぜかこのフロアで、Kinki(Kids)とかKAT-TUNを歌って踊るっていうのにハマって」と、トイレの狭いスペースで踊り、懐かしさに目を細めた。
13歳の時にジャニーズ事務所に入所し、当初は地元から東京に通いながら活動していた松村さん。将来を期待されるユニットに抜擢されたこともあり、中学卒業と同時に上京したが、それから間もなくユニット活動は終了してしまった。
卒業式直後に上京することを友人に伝えたという松村さん。そこで「『(松村はアイドルとして、友人は野球で)お互いに東京ドームに違う理由で立とうよ』って言って」と、涙ながらに、約束が交わされていた。挫折と友人との約束が松村さんを支えている。
故郷で見せた松村さんの姿に、SNSには「北斗くんが親友と楽しそうに姿が見れるなんて!」「トイレで踊る北斗、おもろすぎ!」「北斗、実は陰キャじゃないなw」と、ファンによる感想が。さらに、京本さんの幼少期のエピソードには「大我がかわいすぎて…」「山田くんと大我が一緒に遊んでるって…伝説の公園」と、絶句するコメントが多く見られた。
SixTONESは「最後の賭け」
田中樹さんは、自分自身を見つめ直すとき訪れる場所がある。そこで「あんま人に何かを打ち明けることがない」と語った田中さん。しかし1度だけ、母に本音を漏らしたことがあった。「18歳くらいのとき、『辞めたい』と言ったことあります。そうしたら3日後くらいに『好きなときに辞めていいんだよ』って言われて、『あ、頑張ろう』と思った」と話す。それを機に「より(悩みを)誰にも言わなくなった」ことも明かした。
そんな田中さんの転機になったのは、『私立バカレア高校』(日本テレビ系)への抜擢。そこには先行きを案じていたメンバーたちがいた。意気投合した彼らは、「このメンバーでグループを組みたい」と直談判。2015年、SixTONESという名がつき、念願のグループが誕生した。
田中さんは「『辞めよう』と全員が思っている中、『最後に賭けようか』と言ってできたのがSixTONES」と説明。そのうえで、「ずっとベットし続けてて、その賭け事に負けるまではやり続けるし、負けたと思ったら引きます」と、SixTONESへの率直な思いを語った。
ライブにおける“SixTONESらしさ”とは?
絶大な人気を誇り、長年デビューをささやかれながらも、その夢はなかなか叶わずにいた。そんな先が見えない彼らにとって、ライブはファンの反応を知る唯一の場所。こうした背景から生まれたのが、観客と一体となりライブを全力で楽しむことだった。
ライブ初日のおよそ1ヵ月前。稽古場では、本番に向け最終リハーサルが行われていた。およそ2時間、オープニングから最後の曲まで初めて通しでパフォーマンスした6人。スタッフから実際に通した感想を問われたメンバーは「ちょっとぬるいっすね」「締まりがないかな」とそれぞれが口にする。
森本慎太郎さんは「全体を通して、そこまで気持ちが上がってこなかったんですよね。“SixTONESのライブに来たな感”をあんまり感じなかった」と、手応えをつかめていない様子。この時点では体力面を考慮したライブ構成案だったが、それでは「SixTONESらしい勢いが足りない…」これは他のメンバーも同じ気持ちだった。
話し合いの末、曲順を変更し、激しい曲で畳みかける攻めの構成で勝負することに。より激しく、より攻めた内容で勝負する。
それぞれにとってのSixTONES
2022年1月。いよいよライブツアーが開幕。彼らのダイナミックなパフォーマンスと全身から余すことなく発せられる熱量は、やがて会場全体を熱狂の渦へと巻き込み、観客を圧倒していた。
彼らにとって、ライブとは。そして、SixTONESとは。
ジェシー:やっぱり俺たちはライブが好きなんで。「デビューできなくてもライブができていたらいいか」って会話したこともあるんで、SixTONES。ライブが一番落ち着くし。
森本:SixTONESっていう名前があって、SixTONESっていう家があって、考え方だったり、感じ方だったり、行動だったり、思いだったりがバラバラなのがSixTONESですけどね。どっかしらで繋がってるところがあるから。
京本:SixTONESは音楽でつながっていて。どこでてっぺんを取りたいかがみんな見えていて。ただ、世間に向けてドンと音楽をやるんだったら、間違いなく6人だよねっていう。
松村:俺ね、決めてることがあるんです。絶対グループ辞めないって決めてます。もし誰かが抜けたらSixTONESってやるのかな…。
田中:SixTONESがなくなったら頑張る理由が本当になくなっちゃう。
髙地:SixTONESがなくなったら、俺はアイドル人生終わりかなと思ってる。それぐらい意志を込めて6人で頑張ろうって覚悟を決めたから。
かけても、増えても意味をなさない「Six」。この数字だけが彼らの正解なのだ。
それぞれから語られる、グループへの強い思いに、SNSには「泣いた」「私は絶対にSixTONESが終わるまで一生ついていく」「改めて6人が大好きだなって思った!」と感激する声、改めてSixTONESへ思いを強めるファンの声が溢れていた。
次回、3月4日(金)は、デビュー10周年を迎えたKis-My-Ft2の特集がスタート。本音で語られた10年の葛藤と夢とは。