田中圭さんが主演を務める「女子高生に殺されたい」の公開記念舞台挨拶が行われ、田中さん、南沙良さん、河合優実さん、莉子さん、茅島みずきさん、細田佳央太さん、城定秀夫監督が登壇しました。
この作品は、古屋兎丸さんの同名コミックが原作。女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人(田中圭)の9年間に及ぶ、自分殺害計画を描きます。
田中圭が熱弁「この作品は日本映画の傑作になる」
公開初日に劇場で本作を友人と見たという田中さんは、「(友人たちに)めちゃくちゃ評判がよかったです。何が嬉しかったって、友達みんなが、全部をほめてくれたんですよ」とコメント。
続けて、「僕の友達なんで僕のことは一切ほめないんですけど、『監督すごいよね』とか『映像がカッコイイ』とか、若いキャストがみんなお芝居がいいとか。僕はそれが最高に嬉しかったです」と。
そして、「僕がスクリーンで見たのは3回目になるんですけど、冷静に見れば見るほどクスクス笑えます。みんなに馴染みのある簡単な言葉で言うと、春人は“変態”なんですけど(笑)。それでも『応援したくなった』って言われたのがすごく嬉しかったです」と笑顔で語りました。
さらに、「(本作の出来は)自信作どころじゃないです!皆さんが面白いと思ってくれたら嬉しいですし、『何を見せられているんだろう』と思う方もいると思います。でも1つだけ言えるのは、この作品は日本映画の傑作になると思うので、もし今後『最近面白い映画あった?』って聞かれたら『女子高生に殺されたい、面白いよ』って言えば、皆さん『センスいいね』って言われます」と熱弁しました。
共演者から見た田中圭「寝癖がすごい」「ナチュラルボーン」
田中さんとの共演について、南さんは「お芝居している中で、普段とのギャップがすごいと感じていました。演じている狂気さ、変態さは、普段の田中さんからは想像できないものになっています。役柄的に現場でお話しはあまりできなかったですが、ただ田中さんが朝、現場に入られるときに、寝癖がすごいのは印象的でした(笑)」と回想。
河合さんは「完成披露の時に田中さんが『年下の方たちとの現場で罪悪感があった』とおっしゃっていました。でも、現場でそんなことを感じさせない。お忙しい時期だったはずなのに、いろんな場で和ませたり笑わせてくれたりという姿を見ていました。笑わせる…ナチュラルボーンかもしれないですけど(笑)」と話すと、田中さんは「本当?よかったぁ」と安堵した様子を見せました。
莉子さんは「2人のシーンが多かったので、その合間に『TikTokって、どうやるの?最近の流行りの音源ってなんなの?』って聞かれたのが印象的でした。私たちの世代にも目線を合わせてくださる田中さんはプロだなと思いました」という裏話も。
茅島さんも「私も2人のシーンがあって、ゴルフの話をしてくださって、少しずつ打ち解けられました」と振り返えりました。
田中さんは「会話の糸口を見つける努力を、プロデューサーとグルになったりして(笑)。僕はTikTokをやらないですけど、プロデューサー発案で映画の宣伝用にみんなでやることになって。みんなは慣れているのかなと思ったけど、めちゃめちゃみんな戸惑っていました」と明かし、ホッとしたような表情を見せました。
莉子の“誰にも理解されないこと”に田中圭「ここで下手な発言は…」
イベント終盤では、本作の内容にちなみ「誰にも理解されないこと」を発表する場面も。
細田さんの「ハンバーガーの包みをキレイに畳んでから捨てる 」という回答には、南さんも河合さんも賛同。
茅島さんは「食について理解されない。外食するときに好きなものしか食べたくないので、お寿司屋さんではイカ、焼肉屋さんではタンを食べ続ける」と答え、田中は「じゃあコース料理とか地獄だ。食べたくないもの食べさせられるんだもん。極端ですね」と反応しました。
莉子さんは「私はお仕事が好きで、休みが要らない人なんです。毎日お仕事やっている方が、自分で充実感が得られる。だからマネージャーさんに『仕事をください』って毎日話しているんですが、このことを話すと周りからあまり理解されないです」 と話すと、ほかの登壇者が顔を見合わせ、代表して田中が「ここで下手な発言をすると、事務所の人が聞いているので…(笑)」と明確なコメントは控え、会場に笑いを誘いました。
田中さんは「いくらでもありますけど、お話しできることだと、サンダルからサンダルに履き替えることですかね。家からサンダルで出て移動車に乗って、現場についたら現場サンダルに履き替えるんです。(周りからは)『履き替える意味がない』と言われる」と回答。
これに対し河合さんから「車に乗ったタイミングでなんで履き替えるんですか?」と質問されると、「正確には、車の中では裸足。サンダルで行って、降りる時に違うサンダルに履き替える」と答えました。
河合さんは、「なるほど。いや、なるほどじゃないか…」と反応し、会場からも大きな笑いが起きました。
作品概要
女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人(田中圭)。
人気教師として日常を送りながらも“理想的な殺され方”の実現のため、9年間も密かに綿密に、“これしかない完璧な計画”を練ってきた。
彼の理想の条件は2つ「完全犯罪であること」「全力で殺されること」。
明るく平和な学園内で、静かに着実に男の計画は進んでいく…。
映画「女子高生に殺されたい」は全国公開中。
©2022日活
企画・配給:日活
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