劇団☆新感線42周年興行・春公演、いのうえ歌舞伎「神州無頼街（しんしゅうぶらいがい）」。4月26日より東京公演が開幕することを記念して、福士蒼汰さん、宮野真守さんが取材会に登壇しました。

これまで、大阪、静岡での公演を終えてきた2人。東京公演を前に、福士さんが「東京、静岡とやってきて…」と語り出すも、「大阪、静岡ね。これから東京だから」と宮野さんから訂正が。

福士さんは「いきなり間違えた。大阪、静岡とやってきまして、東京で見てもらえるということで非常に高揚しています。20公演やってきているので自信もついて、カンパニーが大きな1歩を踏み出すので、期待感を持っています」とコメント。

宮野さんは「大阪で初日を迎えたときは本当にうれしかったです。カンパニーの仲が非常に良くて、それを高め合って東京に来れたので、かなり仕上がってますし、楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています」と意気込みました。

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2人のバディ感について、福士さんは「どんどんお互いの距離が近づき、『1つじゃないか』ってくらいにくっついちゃってます（笑）」、宮野さんも「ずっと一緒にいるんですけど、『この人と芝居するのはこんなに幸せなんだ』ってことを、どんどん噛み締める。普段オフのときも芝居の話が耐えなくて、言葉を交わし合って、お互いの理解も深まっていきました」と、息ぴったりの様子。

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本来、2020年に公演予定だった本作。コロナの影響で延期になっていたものの、2年越しに公演できたことについて福士さんは、「お客さんの声が集まって開催できていることに、ある種奇跡のようなものを感じています。この仕事をやってて良かったなと思います。念願だよね。幻になってしまうのかなと思ってました」としみじみ。

宮野さんは「単純に嬉しいし、幸せです。世の中的にも苦しい中ではありますが、僕たちがいろいろなことに一生懸命気をつけて、観てくださる方も一緒に気をつけてくださったことで、ここまで進めてこれたと思うと、本当にかけがえのないことだなと思っています」と感謝しました。

また、お互いの印象を聞かれると、宮野さんは福士さんを指差し「いいんですよ！いい役者で、いい芝居する」と絶賛。福士さんは「言えば言うほど嘘っぽくなるから」と返すなど、公の場でイチャイチャを開始。

福士さんも「宮野さんはいい人なんです。誰に対しても笑顔を絶やさないですし、自分がこうあるべきだと常に考えていますし」と人柄を称賛。ついには「この人とずっと一緒にいても良いなって思えるような」と告白までし出し、宮野さんは「急に声のトーンを艶っぽくするのやめてもらっていいですか。そういう“声優の技”を僕から学ばなくていいから（笑）」と指摘しました。

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明日からの東京公演について、宮野さんは「（演出の）いのうえ（ひでのり）さんが、毎公演観て、常に進化させてくれるので、1回観た方でも新たな発見が多いと思います」、福士さんは「変更点はたくさんあるので、よりパワーアップしてると思いますね。アクションも、いのうえさんが思いついた、ちょっと笑えるネタも増えています」とアピールしました。

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時は幕末、ところは駿河国の清水湊（しみずみなと）。

清水湊にその人在りと噂された侠客・清水次郎長の快気祝いのため、料亭には名だたる博徒の親分衆が集まっていた。親分方を調子よく迎えるのは、他人の事情に勝手に口を出しては銭にする“口出し屋“の草臥（そうが／宮野真守）。

さっそく銭をせしめようと、次郎長のかつてのひどい傷を直したという、評判の町医者・秋津永流（あきつながる／福士蒼汰）を宴席に誘うため、探しにいく草臥たち。

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快気祝いの席へ、今売り出し中の侠客・身堂蛇蝎（みどうだかつ／髙嶋政宏）が、妻・麗波（うるは／松雪泰子）、息子・凶介（きょうすけ／木村了）、娘・揚羽（あげは／清水葉月）を引き連れ、己の顔見せのために乗り込んでくる。

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そして、親分衆を皆殺しにし彼らのシマをもらうとうそぶくと姿を消す。

謎に満ちた身堂一家を探るため、永流と草臥は彼らの根城である富士の裾野の無頼（ぶらい）の宿（しゅく）を訪れる。

身堂一家と側近の風天千之介（ふうてんせんのすけ／粟根まこと）らが巻き起こす無頼の風に巻き込まれる永流と草臥。その果てに己自身の宿命と因縁が明らかになり、やがて、日の本の命運すら揺るがす策謀へ立ち向かうことになる…。

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撮影：田中亜紀

いのうえ歌舞伎「神州無頼街」は、東京建物 Brillia HALLで、4月26日（火）～5月28日（土）まで公演。
最新情報は、いのうえ歌舞伎「神州無頼街」の公式サイトまで。