野口五郎さんが、35年間、思うように声が出せない“イップス”の症状に苦しんでいたことを明かしました。
5月29日(日)の『ボクらの時代』は、野口五郎さん、岩崎宏美さん、大竹しのぶさんが登場しました。
【写真】思い出を語る3人
野口五郎が見た大竹しのぶは「特別な存在」
40年来の仲という3人は、お互いの出会いを語りました。岩崎さんは、野口さんを「ちょっと気難しそうに見えた」と振り返ります。
岩崎:楽屋ではギター持ち込んで、ヘッドホンしてずっとギター弾いてるとか。
大竹:あは!。
野口:(笑)。
岩崎:(共演した)「レ・ミゼラブル」の楽屋だって、もうなんかアンプ持ち込んでずっとギター弾いてましたよ。
大竹:そうだ、「レ・ミゼ」で一緒だったんだもんね。
岩崎:そう。
大竹:私、二十歳のときに(野口さんと)映画で一緒になって。
野口:そうそうそう。
大竹:すごい、大好きになって。
野口:大竹しのぶって人は、同じシーンで、何度でも泣くんですよ。
岩崎:そうなのよね、ぽろぽろぽろぽろ泣くのよね。しのぶちゃんって。
大竹:(笑)。
野口:しかもさ、いわゆる悲しい顔して泣かないのよ。真顔で泣くのよ。
大竹:へぇ。
野口:「しのぶちゃん、何でそんなに何回も泣けるの?」って、聞いたことがあって。そのときに、「だって、悲しいこといっぱいあるもん」って、ひと言だけ言って。
大竹:えー!すごい(笑)。
岩崎:うふふふふ。また、そのひと言が女優ですね。
野口さんは、そんな大竹さんを見て「この人は、特別な存在だと思った」と明かしました。
岩崎宏美「16歳で作ったワンピースは63歳で着られない」
俳優だけでなく歌手としても活躍する大竹さんは、現在、ともにコンサートを開催する野口さんと岩崎さんに質問しました。
大竹:若いときから、ずっと同じ歌を歌ってるわけじゃない?二人とも。それはすごいなって思う。全然違うでしょ?
野口:感覚が違ってきますよね。
大竹:うん。
野口:最近も(岩崎さんと)一緒に歌っていて…ぜいたくな悩みなんですけど、‟ヒット曲がある苦しみ“というのがあって。その歌を「歌ってください」とオファーが来たときに「あのときのように歌わなきゃいけない」と思っちゃう。すると、どこかでつまづきがあって。
最近、2人でよく話すことは…あのころって、夢をいっぱい持っていたじゃないですか。(でも、今の)僕たちは、先のことばかりを考えているわけじゃない。「お互いにどんどん変化していこうよ、あのころのように歌わなくてもいいから。どんどん変わっていっていいんじゃないかな」って。
岩崎:そう。私もね、一時期「あの当時と同じように歌わなくちゃ」って。だって、聴いてくれる人は…。
大竹:あれを求めてるんだって?
岩崎:そう。あの当時の私を求めているんだろうから、と思うと、息が詰まっちゃって。
大竹:へぇ。
岩崎:だって無理。そんな声出ないし。16歳のときに作ったワンピース、63歳になって着られないのと同じだから(笑)。
大竹:あはは。そうだよね(笑)。
岩崎:「どうしていいのかわからない」って感じだったけれど、五郎さんと一緒に歌うようになってから「いや、そうじゃないんだよ」って。それを言ってもらってから、すごい噛みしめていたものとか、少しずつ力が抜けてきて。
大竹:楽になった?
岩崎:うん、そう。すごく楽になった。
また、岩崎さんは、年齢を重ねたことで「今まで何でもなくできてたことが、なかなかできなくなったり、いろいろ支障が出てきている」と打ち明けました。
岩崎:昔は、1回会った人の顔とか忘れなかったのに。ついこないだお会いしたはずの方なのに「あの方、名前何だっけな?」って、もう、しょっちゅう(笑)。
野口:(大竹さんに)セリフ覚えとかは?
大竹:セリフ覚えとかは…大丈夫。
岩崎:前から早いよねー。「先に台本もらってたの?」って思うくらい。
大竹:誰かにも言われた。「ズルして、もらってるんでしょ」とか(笑)。
岩崎:ホントに(笑)。
野口:それは、まったくペースは衰えてない?
大竹:(うなずいて)でもそれは、良いことじゃないけどね。
岩崎:良いことでしょう?
大竹:そうかな?
野口:それで、弊害ある?
大竹:だって何か、覚えるのに時間かかれば何回も読むけど、覚えられちゃうから…。
岩崎:何それ(笑)。すごいね、しのぶちゃん。
大竹:何回も読まない(という)弊害がある。適当に(読んでセリフが頭に)入っちゃうところがあるから。
大竹さんは、ストーリーよりも、台本が「写真みたいな感じ」で入ってくると説明。岩崎さんは、驚きとともに「すごいなぁ」と感嘆の声をあげました。
野口五郎「60歳で治った」イップスとの闘い
野口さんも、年齢を重ねた変化を明かしました。
野口:僕は、ここ最近言うようになったんだけど、イップスが長かったから。
大竹:イップス?
野口:声が出ない、思うようにコントロールできない時期が長かった。
岩崎:歌おうとすると、声が出ない。
大竹:え!
イップスは、極度の緊張やストレスなど心理的な理由で思うように身体が動かない症状で、野口さんの場合は「歌おうとすると声が出なかった」と明かします。
大竹:1年くらい?
野口:35年。
大竹:えーーーーー!
岩崎:何かちょっと、せつないよね。
野口:今はもう言っちゃうけど、60(歳)で治ったの。
大竹:じゃあ、テレビで歌うのとか、苦しかった?
野口:苦しかった。
岩崎:テレビは、きついよね。
野口さんは「コンサートで歌っていて、ふと自分が俯瞰(ふかん)で見えた瞬間があった」ことが、克服のきっかけになったと振り返りました。
大竹:そこから、楽になったの?
野口:そう。
大竹:じゃあ、今は楽しい?
野口:楽しい。「僕は、今のために歌ってきたんだ」って思って。
岩崎&大竹:うわぁ!すごい!
野口さんは、「こんな瞬間があるなら、35年間イップスで良かった。苦しんだことも許せる」と思えたと明かしました。
西城秀樹さんへの思いと迷い
野口さんは「亡くなっていく人って、生きていく人に迷いも残していったりする」と、4年前に亡くなった西城秀樹さんへの思いも語りました。
野口:僕はときどき、彼の歌をコンサートで歌ったりするんだけど。最近、それ本当にいいのかなって思ったり。家族の方がね、奥さんとかが「ありがとうございます」って言ってくれるんだけど。僕はそれで秀樹のことを、みなさんがときどき思い出してくれればいいくらいのつもりでいるんだけど、秀樹のファンの人の中では、それをどう思っているのかなって、考えたりしますね。
岩崎:私はうれしいと思うんだけれどね。五郎さんのコンサートに行ったときに、秀樹の声を録音したものを、五郎さんが持っていて。
大竹:一緒に歌っている。
岩崎:そうそうそう。それが一緒にステージで流れたときには、シーンがまったく別物になってね。それはそれで、すごく素敵なものだったから。「あ、西城秀樹ってすごかったんだな」っていうことも、みんな再認識できるし。(野口さんは)しょっちゅうお墓参り行ってるし。
大竹:えー、やさしい。
野口:あいつ…もしこれ逆だったら、絶対あいつ来てないなって思うんだけど(笑)。
岩崎&大竹:あはははは!
岩崎:行ってないよね(笑)。
野口:彼より彼の歌を上手に歌おうと思ったことは一度もないし、むしろ彼の歌が上手に聞こえたらうれしいなって思うし。でも、ファンの人はどう思ってるんだろうなって、いろいろ迷ったりするよね。
岩崎:そんなこと迷う必要ないのにね。
大竹:うれしいと思うけど。
西城秀樹さんの追悼番組に出た際、涙か止まらなかったという野口さんは「あとで見て気がついたんだけど、ずっとしのぶちゃんが手を握っててくれたんだよね。ずっと隣で僕のことを助けてくれていた」と言い「あのときは、ありがとうございました」と大竹さんに感謝を伝えました。
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