3月17日(火)、ドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50 年目の真実」の公開直前トークイベントが行われ、同作でナレーターを務めた東出昌大が出席。
妻である杏との間に3子をもうけながらも、2018年に公開された映画で共演した女優との不倫関係が騒動となり、別居生活に。騒動発覚以来、初の公の場となったこの日、急きょ囲み取材が行われることになった。
映画関連のイベントながら、渦中の東出が登場するとあって、会場にはテレビカメラや記者が集まり、熱気があふれる会場。一方の東出は、トークショーに姿を見せた時点で、そのやつれたような姿が印象的だった。
トークショーを終え、再び取材陣の前に姿を見せた東出は、まず、自身の口から謝罪。その後、8人のリポーターの囲まれながら質問に答える形で取材に応じた。
東出:この度は、お仕事の関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
本来、この度の件におきまして、謝罪しなければならないのは、妻に対してだと思っております。妻には、直接謝罪の気持ちを伝えてまいりたいと思います。
いろいろなお仕事の関係から、このような機会を設けることが遅くなりました。今日、カメラの前で私が何かを発言することによって、これ以上妻を傷つけたくはありません。ですので、お答えできることに限りはあるとは思いますが、よろしくお願いいたします。
――奥様とお話はできたんですか?
東出:はい。
――それは、どこで、どんなふうに?
東出:ドラマの撮影が終わって、この数日のうちに。
――どういう形で?
東出:えーっと…2人で。また、共通の知人がいたりもしたんですけれども、基本的には2人で。
――その時は、東出さんから何か先に謝罪とかあったんですか?
東出:はい。ただ、話し合いは今後も続けていくことになると思いますので、まだ具体的なことは、正直何も決まっておりません。
――それは謝罪という形になった?
東出:はい。第1回目は。
――東出さんはどういう言葉で謝罪をされたんでしょうか?
東出:「大変申し訳ないことをした」と。「裏切ってしまい、申し訳なかった」と伝えました。
――東出さんとしては、今後夫婦生活を続けていきたいのか、離婚という方向になるのか、どちらですか?
東出:(長い沈黙後)先ほども申し上げたことと重複してしまいますが、やはり、今日このカメラの前でわたくしの希望や意思をお伝えし、それが妻がテレビで見て…ということは、必ずや傷つけてしまうことになると思いますので、今は申し訳ありませんがお答えできません。
――東出さんの中では、やっぱり関係を修復したいという気持ちがあるのでしょうか?
東出:…申し訳ありませんがお答えできません。
――奥様はどういうお気持ちなんでしょうか?
東出:…やはり、彼女の発言ですとか、その時の雰囲気というのをわたくしが今ここで代弁することはできません。ですが、今後とも話し合いは続いていきます。
――その時(謝罪時)の奥様の言葉を、東出さんはどういうふうに受け止めていらっしゃいますか?
東出:本当に申し訳ないことをしたと思っています。
――今、結婚指輪をされていないと思うんですけど、この指輪を外されたのはいつ、どういう思いからですか?
東出:普段、仕事の時は、今までも結婚指輪をつけて舞台挨拶ですとか取材に登壇することはありませんでした。
――少しお痩せになられたのかなと思うのですが、報道以降、どういった思いで過ごされていましたか?
東出:やはり毎日、妻に対して、また、子供に対して申し訳ないという気持ちがありました。
その中で、ドラマの撮影を続けさせていただいたんですけど、共演者の方々、また、スタッフさんに対しても、日々申し訳ないと思いながら。
――奥様が好きなのか、渦中の女優が好きなのか、どちらですか?
東出:申し訳ございませんが、お相手のこともあるので。また、私の心の内を今ここでしゃべることは妻を傷つけることになると思いますので、申し訳ありませんが。
――お相手の女性に謝罪はされましたか?
東出:謝罪は、直接お会いしてではありませんが。
――あれからお会いしてないんですか?
東出:はい。
――東出さんは最初に奥様に「申し訳ない」とおっしゃったということですが、奥様はその時なんとおっしゃられたんですか?
東出:やはり、さまざまな言葉がありましたが、その時の状況を、また、彼女の発言を今私がここで代弁することはできません。
――奥様が今どういう心境なんだろうと感じられましたか?
東出:裏切りから、一生消えない傷を負わせてしまったと思います。また、妻からも子供たちからも、私の過ちからさまざまな幸せを奪ってしまったと思います。
――お子さんとは会えているんですか?
東出:別居してからは会えていません。しかし、毎晩のようにビデオ通話をしてくれて。かつ、子供はまだ小さく、携帯の操作もできないので、それを妻が代わってしてくれています。
――どんなふうなやりとりがあるんでしょうか?
東出:詳しくは、申し上げられませんが、子供たちの姿は…はい…(声を震わせながら)「かわいいな」という思いと、「申し訳ないな」という思いと両方を抱きます。
――ビデオ通話をさせてくれている奥様に対しては、どういうお気持ちですか?
東出:…。
――感謝の気持ちはありますか?
東出:はい。感謝の気持ちはあります。ただ…彼女がどういう思いの中、子供たちとの連絡を繋げてくれているのか、想像はしますが、今、その気持ちをやはり代弁することはできません。
――お子さんの声を聞くと、父親として感じることがあると思うんですけど。
東出:あります。
――どんなふうなことを思いますか?
東出:まだ子供は小さく、事態を到底把握しているとは、すべてを把握しているとは思えません。
ただ、わたくしがこういう仕事をし、また、妻がこういう仕事をし、子供たちが大きくなった時に、父親の犯した過ちということをいずれ知ることになると思います。
自身の犯した過ちを後悔しない日はありません。ですが、子供たちが大きくなった時に、これ以上情けない思いをさせないように、今後の日々は…最善を尽くしながら生きていこうと思っています。
――仕事の時は指輪をはずしているということでしたが、プライベートの時は今、指輪はしているんですか?
東出:それは、以前からそうだったんですけれども、役があったり、また、トレーニングがあったりという頻度が多い時は、指輪をつけない時間も多かったです。
――今現在は?
東出:それは、つけてるという答えをしても、つけていないという答えをしても、わたくしの意思表示のようになって、妻に申し訳ない思いをさせてしまう…申し訳ないというか、妻を傷つけることになってしまうと思いますので、お答えできません。
――どうして過ちを犯してしまったのでしょうか?
東出:仕事においても、私生活においても、驕り、慢心、そのようなものがありました。
――バレないかとか、そういう気持ちはなかったですか?
東出:(沈黙後、小さな声で)本当に自分勝手でした。
――でも、バレてますよね。「もう会わない」という約束をしたあとも関係を続けていた。これはどういう気持ちからだったんですか?
東出:やはり、自分のことしか考えていなかったんだと思います。
――これからも話し合いを続けていくということでしたけれども、それはお2人でということで、弁護士さんが入ったりということはないんでしょうか?
東出:現時点で弁護士さんが入っての話し合いというのは、なされておりません。
――俳優の東出さんが好きで、今回の件も乗り越えて、しっかりと反省して、また以前以上に活躍してもらいたいと思っているファンの方がたくさんいらっしゃると思います。そんなファンの皆さんに向けて、東出さんからひと言お願いできますか。
東出:今後の仕事のことということは、今の私の口から申し上げることはできません。ですが、今後生きていくうえで、1日1日を、最善を尽くしていこうと今は固く思っております。
――元のさやに戻るのか、離婚の方向に向かっているのか、どっちでしょうか?
東出:現時点では申し上げられません。
――確認ですが、お相手の女性とはお別れになったんですよね?
東出:はい。
――「東出さんでなきゃこの役はできない」という役がたくさんあって、ファンの方も(東出が)戻ってくるのを待ってると思うんです。ご自身のお気持ちとして、お仕事は続けたいですか?
東出:今まで、わたくしが役の上でしゃべったセリフというのは、もちろんわたくしの言葉ではありません。役がある限りは、役を全うしたいと思います。今後、仕事のことは、申し上げられませんが、ただ、一つ一つ…今後があるのであれば、その一つ一つが…最後なのではないかと。
――1回目の話し合いというのは、何時間くらい話されたんでしょう?
東出:1時間ほどだったと思います。
――自宅に戻りたいですか?
東出:(小声で)それも申し上げることができません。
――これからも2人で話し合いを続けていかれますか?
東出:はい。(消え入りそうな声で)そうなります。
――過ちを犯したご自身にかける言葉は何ですか?
東出:人を裏切らず、最善を尽くして生きろと、自身に対して。
――これからの東出さんの人生はどう生きていかれますか?
東出:人を裏切らず、そして、今回の件でたくさんの人を傷つけました。それは家族、お仕事の方、友人、たくさんの方を裏切りました。
その傷をすっかり癒せることもなければ、犯した過ちをすっかり無くすということもできないと思います。しかし今後は、人を裏切らず、最善を尽くして、ご迷惑をかけた方にも、ご恩がある方にもお返ししていきたいと思います。
――自宅に戻れていないんですか?
東出:はい。
ここで関係者の制止があり、一旦退場しかけた東出だったが、何かを思い出したようにカメラの前に戻り、「最後にすみません…」とコメントを。
東出:今後、何かが決まりましたら、どのような形でかはわかりませんが、必ずご報告させていただきます。
私の口から言えたことではないのですが、妻と小さな子供たちのことは、静かに見守ってあげていてください。本日は、ありがとうございました。