声優・アーティストの内田彩が、3月3日(火)に生配信特番「内田彩4thシングル『Reverb』発売記念特番」を実施。LINE LIVE、YouTube LIVE、Twitterで同時生配信を行った。
これは本来、東京・お台場で予定していたフリーイベントが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となったことから急遽企画されたもの。
フジテレビュー!!ではこの番組に密着。さらに配信後に今回のイベント中止や、3月14日 (土)、15日 (日) に埼玉県・大宮ソニックシティ 大ホールにて開催予定だった、ソロデビュー5周年を記念するライブ「AYA UCHIDA 5th ANNIVERSARY LIVE~live is ephemeral!~」を振り替えとすることに決定した思いなど、内田に話を聞いた。
21時からの番組スタートに備え、20分前に配信会場に到着すると、スタッフが慌ただしく機材などをチェックしていた。昨今の状況もあり、部屋の換気もしながら、最少人数の限られたスタッフでテキパキと動く。現場は、あまりぴりぴりしすぎないように、との配慮からか、まだ控室にいる内田の行動パターンを皆で予想しながら、時折笑いも起きる和やかな雰囲気だった。
そんな中、放送開始2分前を切ったところで、3月4日に発売されたシングル「Reverb」のジャケットやMVでも着用している黒のドレス姿の内田が登場。会場に入ってくるなり続けざまにスタッフに話しかけ、皆で笑い合う場面も。その雰囲気のまま、緊張感が漂うような瞬間は一度もなく生放送に突入した。
普段から作業を共にしているディレクターをMCに、番組を見てくれている人たちを笑顔にしたい、というテーマを持ちつつ、シングル「Reverb」の制作秘話や、MV現場でのエピソードなどを披露。途中、MCのディレクターの誕生日をサプライズでお祝いしたり、ファンから寄せられた質問に答えたりもしながら、 新企画ライブなどの発表を経て、 予定の1時間を超える盛り上がりで番組を終えた。
ちなみに、番組中「Reverb」のミュージックビデオが流れている時間も、内田はトークを続行。そこまでの番組の流れから「ふざけすぎ(笑)」と反省をしたり、もっとファンからの質問に答えたいと「時間大丈夫かな?」とスタッフに相談しながら、常に笑顔で過ごしていた。
スムーズに番組配信を終えた内田だが、今、この状況下での仕事について内田に本音を聞いてみた。
<内田彩インタビュー>
「ピンチをチャンスに変えるにはどうしたらいいんだ」
――今回、リリースイベントが配信に変更になり、3月14日、15日に予定されていたソロデビュー5周年のライブは延期となりました。まずはこの決断に至る経緯を教えてもらえますか?
決定までの間も常に報道を確認しながら、スタッフさんたちと状況が変わるたびに、どうしようか、という話をしていました。実は、結果的に発表することはできなかったのですが、3月4日に(シングル)「Reverb」をリリースするということで、まずはリリースイベントを考えていたんです。
フリーのイベントにすると不特定多数の人が集まって危ないから限定にしようか、フリーでも広い空間を取るようにすればできるだろうか、最終的にはトークイベントを行い、代わりに何かグッズをつけようか?限定でサインを入れたものも作ろうか?とまで考えていて。本来はファンの方と直接お話ができるようなものとか、ライブハウスでライブをしようとか考えていたので、それができなくなることは残念だったんですけど、もう代替えのトークイベントすらできない状況になってしまって。
ただ、そんな中でもスタッフさんたちが本当にいろんな案を次々に出してくださって、本来のものができなくても、トータルで良かった、って言ってもらえるものにしようと気持ちでいてくださったのがすごく力になりました。そんなスタッフさんたちがいたからこそ、私も前向きに考えられるようになりましたね。
――常にいろんなパターンを想定して、備えていたのですね。とはいえ、5周年のライブの延期は大きかったんじゃないですか?
そうですね。しかもチケットが完売していて。取れなかった人たちのために機材席を開放できないか、配信ができないか、といった相談もしていたんです。楽しみにしてくださっている方がたくさんいるんだな、っていうのを感じながら、リハーサルを重ねていたんですけど、そのリハーサル中にもいろんなイベントが中止になったとかの情報は常に入ってきたので、覚悟はしていました。
――延期の決定はいつしたんですか?
ちょうどリハーサルをしている最中に政府の会見があったんです。それをスタッフやバンドメンバー含めてみんなで見て「もうこれは厳しいな」という感じでした。ぎりぎりで自粛の2週間という期間には入らない日程ではあったのですが、そこはスタッフさんがすぐに振替という形で動いてくださって。というか、発表がある前の早い段階から、振替の可能性についても既に動いてくださってたんです。私はもうお任せします、という気持ちで、慌てずに構えていることができました。
――準備をしていたことで、冷静に受け止められたんですね。
いや、最初は結構大ピンチでした(笑)。リハーサル場所のロビーにあるテレビから、次々といろんなアーティストさんたちのライブが中止になった、というニュースが聞こえてきて。ファンの子はどれだけ悲しいんだろう、と思ったし、アーティストさん側も大変だし、苦しかっただろうな、って思ったら、もう私まで落ち込んでしまって。ライブを楽しみにする気持ちはすごくわかるし、私自身、今回のことで行く予定だった公演が中止にもなったりしたので、いろんな感情が溢れてしまって。
――Twitterで泣いてしまったと、書いていましたね。
はい。ただそのままではいられないので、そこからはずっと「ピンチをチャンスに変えるにはどうしたらいいんだ」って声に出して言い続けてました。誰も悪くないからこそ、その気持ちをどこにぶつけていいかわからなかったんですけど、この気持ちを何かに変えたい、って思って、そこから「じゃあ、新しいことやっちゃう?」って。
無観客での 新企画 ライブ実施を決定「今はすごく前向きな気持ちになれています」
――5周年ライブは振替にして、代わりに本来ライブがある予定だった、14日に「AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~ in 日本武道館」のYouTube無料上映と、15日は開催予定だった会場での無観客ライブを開催。しかも、ライブの方はもともとやる予定だったものではなく、この日のためのスペシャルライブなんですよね。
何より、私のこのとんでもない発言を受け止めてくださるチームだったことが、今回、実現できた一番の理由です。私が前向きに考えられたのも、こうやって新しいことができたのも、この信頼できるチームのおかげです。配信はもともとチケットが取れない方のためにしようか、という案が上がっていたので、だったらその提案を活かせないか、と臨機応変に話が進んで行きました。
ライブの内容を変更することについては、中止ではなくて延期にした以上、その内容をここでやってしまうのは違うのかな?っていう思いもありました。もともと5周年ということで、アニバーサリー感のある演出やセットリストを組んでいて、来てくれる皆さんを驚かせるようなものを作っていたので、それを届ける人が目の前にいない状態でやるっていうのもむなしいというか。私はそのとき、楽しく笑えるだろうか?って思って。それなら、今回のものは振替のときのために取っておいて、新しいものを見せようということになりました。
――それにしても、最新アルバム「Ephemera」とニューシングル「Reverb」の曲を軸に、「Reverb」ミュージックビデオに登場しているバンドメンバーによる生演奏での開催という、かなり豪華な内容になりましたね。
元々5周年という節目ではあったんですけど、新体制(レコードレーベルの移籍)になってから初めてリリースした「Ephemera」は、これまでの私のスタンスを変えたアルバムでもあったので、このアルバムだけでのライブもやりたいな、とは常々思っていたんです。逆に、5周年のライブの中でやると、これまでの曲もやりたいものがたくさんあるし、結構歌えない曲も出てきてしまってたんですね。そこは今回のライブでネックだった部分でもあるので、「これなら全部できるじゃん!」って、明るい気持ちになりました。
――まさに「ピンチをチャンスに変える」ですね。
そうなんです。幸いなことにバンドメンバーの皆さんもこのアルバムの曲はリハーサルをしていただいていたので、無駄にならずに済みました(笑)。
それから、私、ファン方の前だと、曲中でもふざけちゃったりするんですけど、この「Ephemera」の曲はそういう感じではなくて。自分の中の葛藤だったり、内向的な歌が多いので、逆に誰も客席にない状態の方が、このアルバムを表現するにはベストな環境なんじゃないかと思えてきて。今はすごく前向きな気持ちになれています。目の前に聞いてくれる人がいない状態なのに、生バンドでパフォーマンスをするって、私も初めてのことなのでどうなるかわからないんですけど、楽しみになっています。
――結果的に、ファンの方も今までに見たことのない内田さんが見られる機会になりそうですね。
今回のためにファンの方々が交通手段だったり、宿泊手段だったり、お休みを取ってくださったり、そうやって時間を割いてくださったことが無駄になってしまうのはホントに悲しいんですけど、こういうことがあったからこそ、これが見れて良かった、って思ってもらえるように、みんなの気持ちを少しでも消化させてあげられるように、できたらいいなって思っています。
今回、リリースした「Reverb」のカップリングに「声」という曲が入っているんですけど、「例えばこんな歌が いつか 誰かを灯せたなら」って歌詞で終わるんですね。この曲自体、声というものを仕事にしている私にとって原点に戻れるような曲でもあったりもして、この思いが届いたらな、って今、思っています。こんな状況ですが、エンタメ業として最大限にできることをやっていけたらなって思っています。
<配信情報>
「AYA UCHIDA「Reverb」リリース記念無観客配信ライブ~decorate your live!~」
日程:3月15日(日)
「AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~ in 日本武道館(2016年8月13日開催)YouTube無料上映」
日程:3月14日(土)
<ライブ情報>
「AYA UCHIDA 5th ANNIVERSARY LIVE~live is ephemeral!~」
日程: 2020年8月15日(土)、16日(日)
会場:大宮ソニックシティ 大ホール
<リリース情報>
2020年3月4日(水)発売
4thシングル「Reverb」
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