川栄李奈さんが、崖っぷちに立たされた舞妓の物語を読みました。
川栄さんは、7月17日(日)放送の『ザ・ノンフィクション「泣き虫舞妓物語 2022~夢と希望と涙の行方~後編」』(フジテレビ/関東ローカル)のナレーションを担当。
<【前編】川栄李奈 涙の舞妓に共感「心が通じ合うような感じがした」>
コロナ禍で揺れる、京都の花街で、芸妓を目指すふたりの女性。異例の“大卒”新人と、迷いと葛藤を抱える4年目舞妓。境遇がまるで異なりながらも、先輩・後輩となったふたりの奮闘の日々を追います。
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異例の“大卒”新人と、迷いと葛藤を抱える4年目舞妓の、奮闘の日々
2021年春、コロナ禍にあえぐ京都の花街に、芸妓を目指す彩音さん(22)がやってきました。
通常、中学を卒業した15歳で、この世界に入り、舞妓を目指し、そこから芸妓になるものですが、彩音さんは、幼い頃から憧れ続けた花街に、親の反対を押し切って大学を卒業して飛び込んだのです。
上七軒のお茶屋「大文字」にとっても、大卒で修業に入る新人は初めてのこと。
舞妓とは、芸妓になるための修業期間であり、芸を身につけた者だけが芸妓となり、花街で生きていくことができるのです。彩音さんは、年齢的に舞妓になれないため、いきなり芸妓を目指すことになったのです。
しかし、コロナ禍でお座敷や舞台もなく、実践経験を積めない不安な日々…。そんな中で稽古を重ね、芸妓になるための試験を受けることになります。そこで彩音さんが流した涙の意味は…。
一方、彩音さんと寝食をともにするのは、3年下の舞妓である寿仁葉さん(19)。すでに舞妓4年目で、芸妓になれるかどうかのカウントダウンが始まっているのですが、新人・彩音さんの熱意に圧倒的な差を感じていました。
「私はこの世界に向いていない」と言い出した寿仁葉さん。心配して駆けつけた先輩の前で漏らした本音は…。
異なる境遇でありながら、ひとつ屋根の下で、ともに芸妓を目指す19歳の先輩と、22歳の後輩。ふたりは、夢をかなえることができるのでしょうか。
フジテレビュー!!では、先週に続き、ナレーションを担当した川栄さんにインタビュー。2週にわたり、女性たちの奮闘を見守った感想などを聞きました。
<川栄李奈 インタビュー>
――前後編と読み終えて、今の心境はいかがですか?
<【前編】川栄李奈 涙の舞妓に共感「心が通じ合うような感じがした」>
コロナの影響で、稽古ができなくなったり、お座敷に出られなかったりすることで、生活のリズムが崩れてしまい、余裕がなくなっていく…。
視聴者としても「大丈夫かな」と、すごく応援する気持ちで見ていました。
私が寿仁葉さんの立場だったら、途中であきらめちゃうかもしれませんが、寿仁葉さん、彩音さんともに、そこを突破しようと突き進んでいく姿は、カッコいいな、と思いました。
ただ、物語の結末は予想外でした。
――寿仁葉さんと彩音さんの関係はどう見ましたか?寿仁葉さんにとって、後輩とはいえ、年上でやる気も自分以上となれば、プレッシャーも少なくないですよね。
対等にやっていけたらいいですけど、精神的に調子がよくないときに、隣に優秀な後輩がいたら、「もういいや」ってなってしまうかもしれないですよね。
それでもふたりの間には、絆みたいなものが生まれていっていると感じましたので、ふたりでよかったな、と思いました。
――ご自身にとって、そういった“絆”を感じる存在はいますか?
横山由依さんやAKBを卒業したメンバーは今でも仲がよくて、良き仲間、良きライバル、家族みたいな感じで本当にずっと支えてもらっています。
ただ、同じ職業の場合、ちょっと競うようなところもあるでしょうし、お互いにいろいろなことがわかってしまう分、大変なこともあると思います。
――寿仁葉さんには、花街を離れた先輩からのアドバイスもありました。
私自身も経験がありますが、言葉は厳しくても、そういう先輩がいて自分を見てくれている、というのは本当に心強いことですし、すごくうれしいことじゃないかな、と思います。
――前後編を見て、一番印象に残っていることは何ですか?
ナレーションにもありましたが、夢をあきらめないこと。どんなに大変でもあきらめないことが大事なんだ、と思わされました。
――月並みですが、今の川栄さんの夢といえば?
グループを辞めてから目標にしていたのが、朝ドラ(連続テレビ小説)、大河(ドラマ)に出演すること、映画に出て賞を獲ることでした。
最初のふたつは、かなえることができましたが、映画で賞を獲る、はまだかなえられていなくて。映画への出演があまり多くないので、これからたくさん映画に出て、賞が獲れるように頑張りたいです。
――最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
前編をご覧になったみなさんも、寿仁葉さん、彩音さんが芸妓さんになれるのかどうか、応援するような気持ちだったと思います。
厳しい芸の世界で奮闘している若者たちを最後まで見守ってほしいですし、そのなかで、夢に向かっていく姿勢や頑張りも見てもらえたらな、と思います。