江ノ島電鉄とJR横須賀線には、沿線ユーザーから愛さる、隠れた名物グルメやレジャースポットがありました。

7月19日(火)放送の『所JAPAN』(カンテレ・フジテレビ系)では、鎌倉駅発の2大路線、江ノ島電鉄とJR横須賀線を取り上げ、おすすめのグルメやスポットを紹介。

スタジオには、所ジョージさん、佐々木希さん、カズレーザー(メイプル超合金)さん、上地雄輔さん、若槻千夏さんが登場しました。

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江ノ島電鉄ユーザーに、こっそり食べられている名物「ビーサライス」

江ノ島電鉄・七里ヶ浜駅から徒歩数分の場所にある、創業35年のレストラン「珊瑚礁(さんごしょう) モアナマカイ店」。

南国を思わせるハワイアンな店内に、テラス席から一望できる湘南の海が印象的なお店です。

しかし、「珊瑚礁」には、江ノ島電鉄のユーザーがこっそり食べる隠れ名物があるといいます。

それが、江ノ島電鉄・七里ヶ浜駅から徒歩10分、「珊瑚礁 モアナマカイ店」とは逆側の山側にお店を構えた「珊瑚礁 本店」でしか食べられない、「ビーサライス」(1950円)です。

薄切りの牛肉に、「珊瑚礁」特製の焼肉のたれをかけて炒め、フレンチドレッシングがかかったサラダの横にドサッとのせ、ガーリックトーストが添えられた一品。

こちらは、もともとメニューになかったもの。オープン当初から「ビーフサラダ」といって、焼肉と生野菜がたっぷり食べられるサラダがあり、人気に。

それを、ライスと一緒に食べると「非常に合う」と、常連客の間で流行ったために、できたメニューなんだそう。

「海軍カレー」のアレンジグルメ「よこすか海軍カレーライスコロッケ」

JR横須賀線・横須賀駅で人気の名物グルメが「海軍カレー」です。

明治時代に「海軍の乗組員が、船の中で曜日感覚が狂わないように」と始まった、金曜日限定に食べられるカレーランチ。

そのレシピを、海軍が横須賀の飲食店に公開したことで一気に広まりました。今では、「海軍カレー」を提供するお店が、横須賀駅周辺に18店舗以上あります。

その中で、横須賀線ユーザーがこっそり通うお店が、創業110年の老舗精肉店「松坂屋」。

横須賀線を代表する葉山牛や、国産のお肉を使ったテイクアウトグルメが人気です。

こちらのお店で食べられるのが、「海軍カレー」を使ったアレンジグルメ「よこすか海軍カレーライスコロッケ」(1個250円)です。

ただのカレーコロッケではなく、カレー“ライス”を衣で包み込んだ、斬新なコロッケ。

国産の牛すじ肉をじっくり煮込んだカレーと、コロッケに合うようにコンソメスープで固めに炊いたお米を混ぜ合わせた、こだわりの一品です。

広瀬すずも知らない裏メニュー「あさりバターラーメン」

相模湾に面する江ノ島電鉄沿線の定番料理が「しらす丼」。

腰越駅の漁港の朝獲れしらすが、沿線の各お店に運ばれ、どこで食べても新鮮に楽しむことができます。

中でも、江ノ島駅にある創業60年「文佐食堂」で食べられるのが、釜揚げのしらすがどっさりとのった「しらす丼」(1000円)。

こちらのお店は、広瀬すずさんや長澤まさみさんが出演した映画「海街diary」に「海猫食堂」として登場しています。

こちらのお店には、広瀬さんも知らない沿線ユーザーが食べているメニューがあるといいます。

それが、メニューの隅にこっそり書かれている「あさりバター」(1000円)。

バターを溶かしたフライパンにあさり20個を入れ、あさりの出汁と、バターが絡み合った濃厚なスープを味わえる逸品です。

しかも、こちらの料理には、裏メニューとして、食べ終わったあとに追加注文の中華麺(200円)を投入する「あさりバターラーメン」も存在。

その始まりは、40年前。

2代目店主の柳澤礼子さんは、「ヨットに乗っている方が、降りたあとにここで一杯やるんです。(『あさりバター』を食べ終わったあとに)『もったいないから、スープに何か入れてみよう』と、『ラーメンの麺だけください』って。そこから始まった」と明かしました。

ガイドブックにも載っていない一品「ポテチパン」

JR横須賀線の定番ローカルフードが「ネイビーバーガー」。

ビーフ100%のパテに塩コショウを多めにふりかけ、トマト、タマネギ、レタスをサンドした、海軍を意味する「ネイビー」の名前がつけられたバーガーです。現在、横須賀駅周辺に専門店が10店舗あります。

そんな、横須賀線ユーザーがこっそり食べているというのが、ガイドブックにも載っていない超ローカルパンの「ポテチパン」(140円)。

こちらを販売しているのが、久里浜駅にある70年以上続くパン屋さん「ワカフジベーカリー」です。

「ポテチパン」は、名前の通り、パンにサンドされているのが「ポテトチップス」。

細かくカットしたキャベツに、ポテチを入れて混ぜ合わせ、特製マヨネーズであえたものをパンにはさんだ一品です。

3代目の店主・弓削(ゆげ)力さんは、「ポテチの具材がしょっぱめなので、パンが甘めになっているんです」と語ります。

1日に平均して200~300個ほど販売。1000本も売れた日があるそう。地元の「湘南学院高等学校」にも卸しており、いろいろな惣菜パンや菓子パンが並ぶ中、「ポテチパン」が一番人気だといいます。

テレビ初潜入!「新江ノ島水族館」で閉館後に行われるイベント

グルメだけではなく、オススメのレジャースポットなのが、江ノ島電鉄・江ノ島駅から徒歩10分にある、「新江ノ島水族館」。

館内では、約600種類、3万点以上の生き物を展示しています。

今や水族館の定番となったイルカショーは、65年前に「新江ノ島水族館」が、日本で初めて行ったそう。

江ノ島電鉄ユーザーが教えてくれた楽しみ方が、閉館後にこっそり行われる「ダークアクアリウム」というイベント。

不定期で開催されるため、観光客にはあまり知られていないとのこと。真っ暗な館内を、ランタンの光を頼りに進み、昼では見られない生き物の姿が楽しめます。

ゴジラすべり台復活の感動ストーリー

JR横須賀線・久里浜駅からおよそ2kmのところにある、三浦半島で最大級の定番レジャースポットが「くりはま花の国」。

その広さは、横浜スタジアムなんと22個分。

園内には、アスレチック、ボルダリング、足湯、BBQスペース、本格的なライフル射撃場などがあります。

人気なのが、広大な敷地に咲く四季折々のお花。

春にはポピー、秋には100万本のコスモスがまるで絨毯(じゅうたん)のように広がる絶景を楽しむことができます。

そして、驚くことに「くりはま花の国」は、入園が無料。

実は、この広大な敷地は、もともとアメリカ軍の倉庫があった場所。そこを34年前に横須賀市が購入し、市民のためにコスモス園としてリニューアルしました。

そんな「くりはま花の国」には、JR横須賀線のユーザーがこっそり遊ぶ、巨大な街のシンボルがあります。

それが、高さ10m、重さ5tの「ゴジラの模型」。しかもこちらのオブジェ、尻尾がすべり台となった、無料で遊べる遊具となっています。

1954年に公開された映画「ゴジラ」。その映画の影響を受け、64年前に住民によって、横須賀市たたら浜に作られたのが、ゴジラを模した恐竜のすべり台でした。

しかし、潮風の影響で老朽化が進み、46年前に惜しまれながら取り壊されました。

それを、幼いころよく遊んでいたという、横須賀商工会議所のメンバーが、復活させたいと、地道に署名活動。

5年間で集まった署名数は、11万3120人。募金金額は、2000万円以上に。

そして、作られたのが、「くりはま花の国」にある、現在の「ゴジラの模型」となります。

元横須賀商工会議所の青年部・須藤進一さんは、「誰が主役じゃなくて、みんな協力してくれた人が主役。市民もスタッフ一同も。20年以上経った今、『ゴジラすべり台スゴイね』と言われるようになって、うれしい」と語りました。