20年分の涙と思い “選ばれし子どもたち”とデジモンが集結!映画「デジモンアドベンチャー」舞台挨拶
映画「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」の公開記念舞台挨拶が2月22日、東京都内で行われ、今作で主人公の八神太一を演じた花江夏樹、シリーズ1作目の『デジモンアドベンチャー』以来、20年間アグモンを演じてきた坂本千夏をはじめ、“選ばれし子どもたち”とパートナーデジモンを演じた総勢16名の声優と田口智久監督が一同に会した。デジモンアドベンチャーのメンバーが全員集合したのは今回が初めてだ。
1999年にスタートした第1作目『デジモンアドベンチャー』では、八神太一たち8人の“選ばれし子どもたち”とパートナーのデジモンたちが、“デジタルワールド”という異世界と現実世界の冒険を通じて、成長する姿が描かれる。
あれから、20年。今作は、当時デジモンに夢中になった子ども世代がスタッフとして加わり、第1作目からのスタッフと共に作り上げた、“八神太一たちの最後の物語”となる。
舞台は、2010年。最初の冒険の時は小学生だった八神太一は、大学生へと成長していた。大人になる少し前に直面する葛藤と選択、そして決断を通して、パートナーであるアグモンとの深い“絆”が描かれる。
舞台挨拶では、太一の盟友である石田ヤマトのパートナー、ガブモンを演じた山口眞弓は、田口監督に「監督はいくつだったんですか?(最初のデジモンを)見ていた時」と質問。「13歳とか…」と、田口監督が答え、「13歳の時に見ていた人が、作ってくれました!」という山口。坂本が「頑張りました」「立派な大人になりました」と労うと、会場からは拍手が起こった。
その後、キャスト16名全員が一人ずつ、今作にかける思いを語った。
八神太一の妹、八神ヒカリのパートナーであるテイルモンを演じた徳光由禾は、「20年前に今登壇しているデジモンのみなさんと冒険が始まりました。『tri.』(※2015年からスタートしたデジモンアドベンチャーシリーズの続編『デジモンアドベンチャー tri.』全6編からなるOVA・劇場作品)で大きくなったヒカリやみんなに会うことができました」と話し始め、「この作品を一足先に見させていただいた時に、たまたま山口眞弓ちゃんと(山田)きのこちゃんがいたんですけど、最後、眞弓ちゃんが、お顔をそっと拭いている感じが、視界に入ってきて、ああ、なんかこう込み上げてくるものがあるんだなぁって感じました」と最初に今作を見た時のことを振り返り、「たくさんの想いが詰まった作品に、こうして今日までテイルモンとして参加できたことを心から感謝しています」とコメント。
高石タケルのパートナー、パタモンを演じた松本美和がコメントしようとすると、まだ自身の出番ではない、坂本が早くも涙ぐんでいる。松本は「千夏さん、早いです。もうしばしお待ちを…」と、声をかけると会場からは笑いが起こった。「(お客さんは)見ていただいた後だそうで、泣いちゃいました?」と松本が会場に向かって呼びかけると「泣いた!」という声と共に拍手が上がった。
松本は「私も泣いちゃいました。台本をいただいて最初に読んだ時に、グッとくるシーンが多すぎて、なかなか最後までたどり着かなかったです」と作品と最初に向き合った時のことを振り返り、台本をすべて読み切るのに3日間かかったことを明かした。
そして、高石タケルを演じた榎木淳弥は、開口一番「高石タケル役の“しめじ”淳弥です」と自己紹介。すでに涙腺が崩壊しそうな会場に一転、笑いが起こった。榎木は「後ろから『やれ』って、『決めろ』って言ってきて」と照れ隠し。
城戸丈のパートナー、ゴマモンを演じた竹内順子は、「ゴマモンで喋りたいと思います」と舞台上でゴマモンの声を披露。「ゴマモンだよ。デジタルワールドにゴマモンは、たくさんいるけども、丈のパートナーでいるのは、おいらだけ!後にも、先にも、過去にも、未来にもおいらだけ!…丈!」と、城戸丈役の池田純矢の方へ振り向き、「あとはうまくまとめてくれ!」とバトンタッチ。
池田は「本作の主人公を演じました。池田純矢です」とボケつつ、「パートナーデジモンがゴマモンでよかったと思っております」「デジモンアドベンチャーを見ていた当時、僕は小学1年生とかそんな感じだったんですけど、そうやって子供の時に憧れていた作品に『tri.』から6作、今作とまとめて7作に関わらせていただいた」「いちデジモンファンとして彼らが出した答えというか結論を目にできたことが本当に幸せだなと思います」と思いを語り、最後に「“しめじ”淳弥の名付け親の池田純矢でした」と、榎木のボケの考案者だったことを明かした。
泉光子郎のパートナー、テントモンを演じた櫻井孝宏は、「特にデジモン(役)の皆さんは20年近く作品に関わっているので、思いもひとしおなのですが、僕もそうで。太一とヤマトが酒飲んでるシーンが、やっぱりぐっとくるものがありましたね。時間の流れを感じるというか。自分も髭も生えておじさんになっちゃってみたいなところもあるんですけど、作品として失ったものもあったら手に入れたものもあるんじゃないかなと思いながら、今回の劇場版を見ていました」と今作を振り返った。
そして、泉光子郎を演じた、田村睦心は、涙ぐみながら「正直、寂しくって…。寂しくないですか?」「デジモンアドベンチャーは子供時代のキラキラと、その素敵な部分が…」と言葉を詰まらせ、「ごめんなさい。烏龍茶、飲みたいです。(泣きすぎて)水分が無くなってきた…」と涙を堪えられない様子。
「(子供時代の)キラキラした部分が好きだったんですけど、だんだん成長してきて、そのキラキラの部分が、なかなか出てこないじゃないですか、大人になってくると。それでも成長して前に進まなきゃいけないんだっていう、ヤマトさんと太一さんがすごくかっこよくて、大人になるって失うことだけじゃなくて、強くなっていくっていうことでもあるんだな」と、大人になることで失うものと得るものの大きさに涙した。
山口眞弓は「最後、ヤマトとお別れしましたけど、私は、20年前に、こうやって20年後に続いているっていうことを、思わなかったので、信じていれば、希望を持っていれば次に繋がるのかなと思って、みなさんが何度も見ていただいたら奇跡は起こるんじゃないかと、私は信じています」とコメント。
そして、石田ヤマトを演じた細谷佳正は、今作では大人になっていくヤマトたちが描かれていることに触れ「自分も生きてきて、何かを捨てないと大人になれないのかなと思っていた節があったんですけど、それでも諦められないものがあって、大きな体制に組み込まれそうになるんだけど、最終的には自分の意思を通していく、そういう力強いメッセージがある映画だなと個人的に思う。今これが、みなさんに見ていただけることを嬉しく思います」と話した。
坂本千夏は「みんなの話を聞いていると、ここまで一緒に来た人たちの、それぞれの思いも強く感じました。『tri.』になってからは1年に1回くらい集まって収録してということだったのですが、そうこうしている間に6年が経ち。(これまでの)デジモンを、好きで見てくれていた子どもたちが、選ばれし子供として、選ばれた人たちなので、その愛情の深さ、思いの深さを、今日改めて知ることができて、本当にいいチームになって、こうして集まれたことを本当に嬉しく思います。みなさんがその姿を見届けてくださったことにも、とても感謝します」と感謝の気持ちを示した。
花江夏樹は、「僕も(最初のシリーズを)見ていた時は、8歳くらいだったんですけど、まさか太一を演じられるとは思っていなかったので、いまだに『八神太一役の』と言う時、ちょっとドキッとするんですけど、『tri.』がはじまってから6作かけて、演じて来れたのは光栄なことだと思います。自分の気持ち的に、精神的にも成長できたのではないかと思っています」「太一も『tri.』を通して大学生になって、お酒も飲めるようになったり、パチンコ屋でバイトしたり、エッチな本とかを読むようになったりしてすごく成長を感じましたけど、逆にアグモンたちパートナーデジモンは、当初のまま変わらないでいてくれるんだなというところに安心感を覚えた」と今作を振り返った。
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