草彅剛が冷酷非情なギャング団のボスに「今だけ怖い人になります」と宣言！

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1月11日（土）に開幕するKAAT神奈川芸術劇場プロデュース「アルトゥロ・ウイの興隆」の会見と公開ゲネプロが10日、同劇場で行われ、主演の草彅剛と演出を担当する白井晃が本番への意気込みを語った。

同作はドイツ演劇の巨匠、ベルトルト・ブレヒトが1941年に発表した作品で、ヒトラーが独裁者として上りつめていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えた問題作。

そんな作品に白井はファンクミュージックを散りばめ、昨年、好評を得た舞台「バリターク」以来となる草彅とのタッグを実現させた。

報道陣から見どころを問われた草彅は、「先ほど全部がつながったので、最後までたどり着けるか。途中、止まるかな」と不安をのぞかせながら、「ちゃんとできたら褒めてください」とスマイル。

白井は「ヒトラーを模したギャング団のボスを草彅さんが演じることがまず一つの大きな見どころです。草彅さんは、私がお願いしていることに対しても正面からぶつかっていただいて、どんどんアルトゥロ・ウイというボスになりきっている。これからゲネプロをやって、明日の初日に向けてますます見どころになるんじゃないかな」と草彅への期待をコメント。

さらに「ヒトラーが人々の気持ちを持ちあげるためにワーグナーの曲を利用したように、今回はジェームス・ブラウンの楽曲を盛り込んでやっているので、曲に合わせて歌い、踊り狂う草彅さんの姿も見どころ」とアピールした。

白井の演出に話がおよぶと、草彅は「白井さんっておっとりしてる感じなんですけど厳しいので、皆さんがそこに食らいついていって、ある意味青春というか部活みたい。オジサンたちがヒーコラ言いながらやっていて、その中にリアリティや人の生きている感じを白井さんがあぶり出してくれている。これは僕にしかできないし、他の出演者の方しかできない作品」と意欲たっぷり。

ギャングのボスという役どころに「僕は日頃、怒ったりしないので、だからお芝居って疲れるんですよね。怒りたくないのに怒ったり、泣きたくないのに泣いたり。でも、そういう仕事なので、自分の気持ちを起こして毎日努力しています。今だけでも怖い人になる」と決意を新たにし、「あとはチケットが売れてるので、ちゃんとやらないとダメだなって」とジョーク交じりに話した。

そんな草彅は昨年末から年明けにかけて、民放のバラエティー特番に複数出演。体を張った意外な姿を披露し、お茶の間を騒然とさせたが「声をかけていただければもちろんそういう気持ちはありますので、仕事ください」と茶目っ気たっぷりにおねだり。

最後は「膨大なセリフの量で正直まだ覚えてないんですけど、明日まで時間があるのでなんとかなるんじゃないかと。白井さんと草彅剛がタッグを組んで、今までにない草彅剛が見られると思います。白井さんの演出も斬新で、とてもシビれる感じになっているのでよろしくお願いします」と呼びかけた。