1月9日(木)、映画「ラストレター」の舞台挨拶が行われ、松たか子、広瀬すず、森七菜、神木隆之介、福山雅治らキャストが登壇した。

本作は、松や福山らが演じるキャラクターの高校時代を、広瀬や神木、森が演じ、その2つの時代が交差しながら進んでいく物語。

福山の高校時代を演じた神木「“ましゃ兄”ですから!プレッシャーでしたよ! 」

「乙坂鏡史郎役は福山しかいない」と、熱烈オファーを受けたという福山は「そこまで言われたらやるしかないですよね…もちろん言われなくてもやりますけどね!?」と笑いを誘った。

そんな鏡史郎の高校時代を演じた神木は「あの“ましゃ兄”ですから!プレッシャーでしたよ!」と、恐縮しきり。福山の写真を見て、どこにホクロがあるかまで調べたという、役作りの努力を明かした。

対する福山が「神木くん(僕に)似てますよね。達者ですから。似てるというのは、神木くんの努力の賜物だと思います」と称賛すると、会場から拍手が起こった。

広瀬「福山さんの集中力が凄すぎて、立てなくなった」

福山との共演について松は「カメラが止まっても(演技を)続けられそう、っていうのは何年かに一度感じるんですが、福山さんとのシーンでそれがありました」と話し、広瀬も「福山さんの集中力が凄すぎて、一緒のシーンの後、立てなくて。ご飯も食べなきゃいけなかったのに。エネルギーを吸い取られました。すごいです、福山さんは」と続けた。

叶わない片思いをする切ない役どころを演じた森が「現場では、好きな人と同じ部活で幸せだと思ってたんですよ。でも完成した作品を見たら、未咲と裕里に対する鏡史郎の顔が全然違っていて。私、最初から脈なしじゃん!って、初めて気づいて、だいぶショックでした(笑)」と明かすと、司会から「神木さん、それはわざとやってたんですか?」と詰められ「わざとって…そ、そういう役ですからねぇ!」とタジタジの神木。

そんな神木演じる鏡史郎が思いを寄せていたのが、広瀬演じる未咲。以前の共演作では、神木が広瀬を罵るばかりの役どころだったそうで、そのギャップもあってか「『お姉ちゃんと演じるくらいやりづらい!』って言われたんです」と神木が明かすと、「リハーサルは、まっすぐ見つめ合うシーンとかも変な感じがして、眉毛の間とか見てました(笑)」と、さらなる裏話が飛び出した。

「過去に戻れるなら?」の質問に福山の回答は?

過去に戻れるならいつに戻りたい?という質問を投げられ、「この映画の撮影期間ですね。本当に楽しかったので」(森)、 「高校時代です。友達と一緒に行事にも全力で、出会う物事すべてに全力で、心を動かされてたなって」(神木)、「中学からこのお仕事を始めたんですけど、その前はずっとバスケをやってたので、その頃に戻りたいです」(広瀬)と即答する3人。

対して、「すごく悩んだんですけど…(戻りたい過去は)無いです。戻ってもまた同じ人生になると思う…」(松)、「基本的にそういうのは無いですね。先も短いし今を生きようと思ってるので」(福山)と答えた2人。こういった回答にも、年代の違いがあらわれていて面白い。

さらに福山は「強いて言うなら、老眼になる前ですかね」と続け、笑いを誘った。

舞台挨拶の前には、レッドカーペットイベントを開催。

報道陣にカイロが配られるほどの寒さだったが、「1年半ほど前に暑い暑い仙台で撮ってたのに、まさかこんな寒い思いをすると思わなかった」という福山の明るい冗談で、現場は暖かな雰囲気に包まれた。