モロ師岡ら共演者もびっくり！杉本彩のバブル時代のタクシーの乗り方とは？

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モロ師岡が初主演する舞台『演劇 タクシードライバー』が11月7日に中目黒キンケロ・シアターで初日を迎え、モロ師岡、中村繁之、杉本彩、セヨン（CROSS GENE）がメディアの取材に応じた。

元ヤクザの肩書を持つ真面目なタクシードライバー倉田鉄男（モロ師岡）。仕事終わりにラジオ番組で流れる河島英五の名曲が心の癒しとなっている。そんな鉄男のタクシーには、若いヤクザ、部下にリストラされた部長、田舎から息子を尋ねてきた母、元舎弟とその舎弟、不倫カップル…など、様々な人たちが乗車し、人生を交差させていく、というストーリーだ。

過去の過ちに囚われて生きる寡黙な鉄男をモロが熱演。厄介な乗客たちを淡々といなし、時に軽妙なアドリブを交えて人情味のある説得をする。鉄男の多くを語らない表情からは、これまでの人生と背負ってきた覚悟の重さがにじんでいた。初の主演とのことで苦労を聞かれたモロは、「タクシー運転手役なので、ずっと座った同じ姿勢を取っていて地味に疲れます。でも共演者の方やスタッフの方々が肩を揉んでくれるんですよ。こんなに素晴らしい座組はないな、と。全員を海外旅行に連れていってあげたいくらいの気持ちです」と感謝のコメント。

モロはまた「タクシーの中ということで、誰とも目を合わさず芝居が進んでいきますが、心と心の会話をどこで発信してキャッチしていくか、演じていて楽しいです。ぜひ、鉄男の渋さの中のクリーミーな部分を楽しんでもらいたい」と意気込みを語った。

中村繁之は鉄男の元舎弟のヤクザ、部下にリストラされ思いつめた部長、泥酔した客、の初の３役に挑戦。「声色や動きを使って、自分がどこまで心を切り替えて演じられるか心がけています。完全に酔っぱらった役というのが初めてで（笑）、伸び伸びやっているところとヤクザの役の落差を楽しんでほしい」と、すごむヤクザから、悲哀がありながらもどこかコミカルな部長、人懐っこさを感じさせる泥酔客までを演じ切った。

鉄男が務めるタクシー会社の社長で、鉄男の過去を受け止めているキャリアウーマンを演じた杉本は、「とにかく人情味があって見守るという役」と慈愛に満ちた役柄について説明した。そして今回の舞台で密かに楽しんでいることとして、「個人的に稽古の時からモロさんと繁之さんの酔っ払いと運転手のやり取りが大爆笑で（笑）。そこを楽しんでもらいたいです」と笑顔で語った。

今回、日本での本格的な舞台は初出演となるセヨンは、「自分の日本語のイントネーションの違いが気になったんですが、先輩たちが『一緒にやってみよう』と優しく教えてくれて。とてもHAPPYな、幸せな稽古でした」と稽古中の様子を語った。「台詞のひとつひとつが自分の心にキュッと入ってくる」と、焦燥感にかられて暴走していく若いヤクザを熱演した。

主人公の鉄男が「ある事件」をきっかけに人生の転機を迎えたことにちなみ、「自分の転機となった出来事」を聞かれた４人は。

「結婚したことが第１回目の転機ですね、何度離婚しようかと思ったか（笑）。でも今では結婚生活も25年以上経ち、良いカミさんと結婚できたなって思っています。自分にとって良い出会いだったんじゃないかなって」（モロ師岡）

「それまで普通の千葉のジャガイモみたいな中学生だった自分が、14歳でジャニーズ事務所のオーディションでジャニー喜多川さんに出会った。そこから今日までこうして仕事を続けられていて、そこが大きな自分の人生の転換期でしたね」（中村繁之）

「結構長く生きているからめちゃくちゃ色々あるんですけど（笑）、24歳で独立して結婚して、30代半ばで離婚して映画『花と蛇』に主演という大きなチャレンジをして、40歳を過ぎて再婚したのが転機です」（杉本彩）

「19歳くらいで音楽に出会い、そこから人生が変わったと思います。僕はあまり早く自分の夢を決められなくって『どうしようどうしよう』って焦っていて。でも音楽って自分の感情や自分を見ている人たちとか、全てがひとつになれるんだなって思いました」（セヨン）

タクシーが舞台ということで、それぞれが経験したタクシーでのエピソードも飛び出した。お互いの話に爆笑する場面も。続きは動画で！

4人の個性あふれるエピソードをお楽しみいただけただろうか？ちなみにセヨンは1人でタクシーに乗ったことがないそうだ。日本の電車にも慣れて色々なところに出掛けてほしい！（編集部のつぶやき）

『演劇 タクシードライバー』
2019年11月7日（木）～10日（日）
会場：中目黒キンケロ・シアター