平成の期間中(1989年1月―2019年4月)に放送された月9ドラマの視聴率ベスト5を順番に紹介していく。今回は第1位の作品。
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平成中期の大ヒット作!
平成を代表する作品と言っても過言ではない、その作品は2001年に1月から3月に放送された『HERO』だ。
主演の木村拓哉さんが“中卒”の“スーツを着ない”型破りの検事・久利生公平を演じたことで有名な大ヒットドラマ。
高校中退をした後に大検を経て司法試験をクリアした元ヤンキーで正義感の強い検察官・久利生と、松たか子演じる一見生真面目だがどこかとぼけたところのある検察事務官・雨宮舞子のコンビのやりとりなど、サスペンスフルでありながらコミカルさと遊び心満載のストーリー構成で見るものの心をつかんだ。
平均視聴率は34.3%、最高視聴率は36.8%を記録し、特に関東地区では全ての法曹界で視聴率30%超を記録するなど、「月9」枠としては平成中期の大ヒット作となった。 ※(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
さらに、2006年のテレビスペシャルでも視聴率30.9%をたたき出し、2014年にはドラマシリーズ第2弾、2007年と2015年には劇場版が公開され、歳月を経ても色あせない人気を証明している。
当時、プロデューサーだった石原隆は「硬いイメージの官僚の中に破天荒な主人公、というのが、企画の出発点でした。主人公・久利生公平のキャラクターを作り上げたのは、間違いなく木村拓哉さんでした。あのダウンジャケットも彼のアイデアです。
ロケ初日、久利生が警官に向かって『ヨロシコ!』と声をかけました。台本には書かれていません。後に流行語になる有名なセリフも彼のアドリブから生まれました。
撮影前からすでに久利生は木村さんの中で出来上がっていたんですね」とコメントを寄せた。
現在、東京・お台場のフジテレビ本社で行われている「平成月9ドラマ大ポスター展」(入場無料)。そこでは、平成の期間中に放送された月9ドラマ、122作品のポスターが展示されている。
また、『HERO』も含めた一部のドラマの歴代オープニング映像も流れていて、そのオープニングのメロディーを聴くだけで、ドラマの名シーンが浮かんでくる。ぜひ、この月9ポスター展を目で見ながらも、耳でも楽しんで欲しい。
<イベントは10:00-18:00(最終入場は17:30) /月曜休館(月曜祝日の場合は翌日休館)/2020年1月終了予定>
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