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映画「イチケイのカラス」で再共演!竹野内豊×黒木華×小日向文世 3人がずっと「いい空気感」でいられる理由_site_large

映画「イチケイのカラス」で再共演!竹野内豊×黒木華×小日向文世 3人がずっと「いい空気感」でいられる理由

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竹野内豊さん、黒木華さん、小日向文世さんが、3人の関係性について語りました。

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<【写真9枚】この記事の写真を見る(アザーカットあり)>

東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を舞台に、型破りな裁判官・入間みちお(竹野内豊)と、後輩裁判官・坂間千鶴(黒木華)が、ぶつかり合いながらもともに真実を追求する姿が好評を博したドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ)。

その2年後のストーリーが描かれる、映画が現在公開中です。

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映画は、岡山・秋名市に異動したみちおと、その隣町・日尾美町で他職経験制度で弁護士として活動している坂間が“国家機密”や日尾美の町が抱える問題に直面し、別の立場から真実に迫る物語。

人権派弁護士役に斎藤工さん、防衛大臣役に向井理さん、坂間が姉のように慕う医師役に吉田羊さんらが新キャストとして参加。みちおや坂間たちとの緊迫感のあるやり取りが話題となっています。

フジテレビュー!!は、竹野内さん、黒木さん、そして、みちおと坂間にとって師のような存在の部長裁判官・駒沢義男を演じた小日向さんにインタビュー。「ずっと3人で話をしていた」という現場での様子や、映画に込めた思いを熱く語り合ってもらいました。

「裁判官席で、本当にいろんな話ができた」(小日向)

<竹野内豊、黒木華、小日向文世 インタビュー>

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――(当サイトの)写真撮影中もほぼ止まることなく、楽しそうに話していましたね。やはり3人が集まると話は尽きないという感じなのでしょうか?

竹野内:そうですね。この3人でいるとドラマの撮影を思い出しますよね?

小日向:裁判官席に3人でずっと座っていたからね。そこで本当にいろいろな話ができたなぁ。

竹野内:今3人横並びで座って話していますけど、リアルにこういう感じでしたよね。

黒木:そうでした。

小日向:空気もすごくいい感じだったし、楽しかったな。映画では、傍聴席に座って、裁判官席にいる2人を見るシーンがあったけど、「あそこに3人で座っていたな」と、懐かしかったよ。

今回は、2人と絡むシーンが僕にはなかったけど…ドラマの撮影で3人の関係性がしっかりできていてよかったなと思いました。

――ドラマ撮影時のことで、特に印象深く覚えていることはありますか?

竹野内:小日向さんと黒木さんの会話が、まるで夫婦漫才みたいに面白くて。楽しませていただきました。

小日向・黒木:(笑)。

小日向:よく写真を撮り合ってたよね。竹野内くんの寝顔とか。

――完成報告会で話題になっていましたね。それをグループLINEで共有する、と。

黒木:裁判シーンの撮影は長時間に及ぶのですが…私たち裁判官は、何も話さずに前を見ていることが多いんです。緊張感はもちろんあるのですが、撮影も終盤になると(首をコクリさせて)みんなちょっとずつこうなってくる…という瞬間を、私が隠し撮りしていました。

小日向:竹野内くん、この間は「僕は目をつぶって考えごとをしてるだけ」とか言ったけど、本当に寝ている時があったんだから!華ちゃんは、こっそり撮るのが得意だよね。

竹野内:知らない間に撮られてるんですよね…。

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黒木:竹野内さんがストレッチしていらっしゃる姿も撮りましたよ。小日向さんが、引き出しをいじって壊すところは動画で撮りました。

竹野内:そうそう、小日向さん、いろいろないたずらしてましたよね(笑)。

――年代の違う3人ですが、こうして話を聞いていると、いい空気感が保たれていることがわかります。なぜそうできたと思いますか?小日向さんがムードメーカーだという話もよく聞きますが。

小日向:いやいや、ムードを作っているつもりはないです!自分がやりたいことをやると、なんか笑われるんだよね…いい歳して、いつもちょろちょろ何かしてるからなんだろうけど。

僕は2人のことを、それぞれが個性的で素敵だなと思って見ていたんです。竹野内くんはやっぱりカッコいいなと思うし、華ちゃんはすごくかわいいなと思うし。おだていてるわけじゃなくて、本当にそう思うの。じゃあ俺は何だろう?…って聞きたいところだけど(笑)。

竹野内:小日向さんは、永遠の少年だと思います。ご自身ではいつも「もう俺、歳だからさ」とおっしゃってますけど、一番若いんじゃないかな?

黒木:若いと思います!

竹野内:でも普段は少年のようなのに、駒沢裁判官になる瞬間にスイッチが入るんです。傍聴席で見学していたことがあるんですけど、それまでずっと黒木さんと話していた小日向さんが「本番!」となった時に、スイッチが入ったのがわかって。なぜあんなすごいスイッチングができるんだろう?と思っていたんですけど…やっぱり長年の役者さんとしての積み重ねなのでしょうか。

小日向:いや、そういう役だからやるんですよ、単純に。そんなに大したことじゃないというか、皆さんそうだと思いますよ。

――「そういう役だからやる」というのは、役者としての凄みを感じる言葉ですね。

竹野内:そうですよね。

小日向:いやいや!ギリギリまで「へへヘ!」と笑っていて、本番でスッと役に入るのが楽しいなと思っちゃうんだよね。

――黒木さんは、小日向さんをどう見ていますか?

黒木:私もすごく尊敬しています。とても心が広いんです。いつも許してくれるから、ついつい絡みにいってしまいます。

竹野内:ははは!

黒木:今回の映画でも、駒沢部長はみんなを「頑張れ」と見守っていますが、小日向さんも本当にみんなを見守ってくれています。

小日向:お2人とは、お芝居が非常にやりやすいんですよ。役者独特の“我”みたいなものをまったく感じさせなくて。

黒木:うれしいです!

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小日向:役どころもあるかもしれないよね。役と本人に違和感がまったくなくて、だからこういう関係性でいられたという部分もあると思う。竹野内くんは、入間みちおとふわーっと一体化してたよね。

黒木:(深く頷きながら)はい!

小日向:すごく合ってた。竹野内くんの独特のリズムが入間みちおっていう人物を作っていたと思う。

竹野内:ありがとうございます。

小日向:すごくいいシーンでもさ、みちおが「あれ?ちょっと待ってー」とか言うでしょう。こっちは「おいおい」と思うんだけど(笑)、映像で見ると「ずるいよ!」っていうくらいにいいの。田中亮監督の撮影はすごく時間かかるから、そこは本当にうんざりしちゃうんだけどさ…。

竹野内・黒木:(爆笑)。

小日向:だけど出来上がったものを見ると、「さすが!」と思うんですよ。

「私だって小日向さんと2人乗りしたいですよ!」(黒木)

――完成した作品を見た感想を聞かせてください。

小日向:僕は2人のことが、ものすごく新鮮に見られた。「みちおって、こんなにカッコいいんだ!」とか、「坂間さんは、こんな色っぽいんだ!」とかね。

黒木:ふふふ。

小日向:斎藤(工)くんと自転車に2人乗りしてるところを見て、ちょっと嫉妬しちゃったもん!ムカついたもん。

竹野内:ムカついたんですか(笑)。

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黒木:私だって、小日向さんと2人乗りしたいですよ!

小日向:おお(笑)!

――斎藤さん演じる人権派弁護士・月本信吾と坂間が、海辺を自転車で2人乗りするシーンですね。竹野内さんは、あのシーンを見ていかがでしたか?

竹野内:僕も実は、あのシーンにはなんかこう…「ん?」というような、「ちょっと妬いちゃうぞ?」という不思議な感情がありました。

黒木:(笑)。

小日向:華ちゃんがうれしそうな顔するじゃない?あれがいいの、あの顔が。

竹野内:あんな顔、みちおと一緒にいるときは絶対に見せませんからね。

黒木:確かにそうですよね。たぶん坂間は、今まで2人乗りした経験はないと思うんですよ。

小日向&竹野内:ああ~!

小日向:また斎藤くんがさ、色っぽいんだよなぁ。竹野内くんも、向井(理)くんも、みんなカッコよすぎるもん。

竹野内:僕はもう、そこからはちょっと外れていると思うんですけど(笑)。

小日向:外れてないよ!

黒木:全然外れてないですよ!

小日向:僕も若いときに、(月本のような)ああいう役やりたかったな。

黒木:今からでも遅くないんじゃないですか?

小日向:いやダメだね、毛がないから(笑)。

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――観客はもちろんですが、共演者の方もあのシーンにドキドキしているというのは面白いですね。

黒木:はい、そう思っていただけてよかったです(笑)。私としては、こっ恥ずかしい思いもあるんですけど。

小日向:その「こっ恥ずかしい」っていう思いがあって、あのシーンを演じるから、すごくいいわけよ。「私って素敵!」って思って演じてはいないじゃない。だからあんな顔できるのよ。

黒木:うれしい!

小日向:女優・黒木華の素敵さもにじみ出ていたんだよね。

竹野内:小日向さんがまるで監督みたい(笑)。でもそうか、心のどこかにこっ恥ずかしさがあるからいいのか…なるほどなぁ。

小日向:僕は本当のこと言うと、みちおと坂間さんの2人乗りのシーンも見たかったんだけどね。…よし、それは続編で!

竹野内&黒木:(笑)。

黒木:みちおとのシーンだと、みちおの家に行って、坂間が子ども用のちっちゃい寝袋に入るシーンが、私すごく好きなんです。

竹野内:あのシーン!

小日向:あれもいいよね。

――あるきっかけで帰る部屋がなくなった坂間が、みちおの家に泊めてもらうシーンですね。

黒木:坂間が、みちおの横で落ち着いて眠れるということが素敵だなと思うんです。

小日向:みちおは一切、“その気”を見せないもんね。

黒木:はい。気にかけてくれている、というのが伝わってきて…。たぶんあれが、月本と坂間との関係とは違う、みちおと坂間との関係なんだなと私は思います。ただ男女の恋愛じゃなくて、お互いをリスペクトしているからこその距離感といいますか。師弟っぽいところもありますし。

竹野内:(うなずく)。

――その寝袋のシーンで、答えが見つけられない坂間に対してみちおが「悩んで、悩んで、悩みぬく」と、“一番いい答え”を見つけるためのヒントのような言葉を伝えます。ドラマから続く印象深いセリフですが、改めて今このセリフをどう捉えているか聞かせてください。

竹野内:本当にその通りなんじゃないかなと、自分の人生を振り返ってみても思いますね。うまくいった経験よりも、失敗した苦い経験のほうが自分自身のためになっているように思うので。僕もそうですが、みちおは坂間さんの姿に、どこか昔の自分と重なる部分を感じているというか、投影しているところがあって。だからああいうことを言うんだと思います。

――言われる側の黒木さんはいかがでしょう。悩んで答えを出すほうですか?

黒木:そうですね…悩んで…。

竹野内:あんまり悩まない?

黒木:うーん(笑)。

竹野内:さっぱりしてるよね。

黒木:基本的にはさっぱりしてます…かね(笑)。悩むこともありますが、悩んでいると私はどんどん気落ちしていっちゃうんです。なので、一旦忘れるようにしていて。

小日向:忘れられるの!?

竹野内:え、ちょっと待ってください。小日向さんは結構悩むんですか?

小日向:僕?悩むよ(笑)!

「現状を打破できる、みちおのような異端児が必要なときなのかな」(竹野内)

――今作には、地域の問題も含めて今の社会とリンクする部分がありますが、この映画が今公開されることについてはどう感じていますか?

竹野内:今の時代、社会全体が押さえ込まれてるような感じがありますよね。だからなのか、みんながとりあえず周りに同調する傾向がある気がしていて。いい印象を与えないからとか、周りに迷惑をかけたくないからと、自分から何かを突破するような行動に出ないところがあるんじゃないのかなと。

小日向:それはあるねえ…。

竹野内:でも、内心ではみんな「何かしたい」と思っている気がするんです。ドラマでみちおが言っていたセリフじゃないですけど、「一歩踏み出す勇気」がなかなか持てないだけで。現状を打破できる、みちおのような異端児が必要なときなのかなと思います。

黒木:今って、先に答えを知ろうとして、過程は大事にされないことが多いように思います。分からないことや、分かりづらいことにはあまり目が向けられない。でもこの映画では、答えを出すまでの過程を丁寧に描いています。

いろいろな人に触れながら、何がその人たちにとって本当に良いことなのか、その人にとっての真実、正義とはなんだったのか…自分にとっての真実や正義はなんなのか、と悩むところも描かれているんです。

あらかじめ用意された答えではなく、自分で探して見つけるところを描いているのがいいなと思います。私は特に坂間を演じたからそう思うのかもしれないのですが…でも、みちおもそういう人ですよね。

竹野内:うん、そうだよね。

黒木:ものすごくちゃんと“エンタメ”しているところもいいですよね。田中監督は、そのバランスのとり方がすごく上手だと思うので、そこも楽しんで見ていただけたらと思います。

小日向:僕が特に見てほしいのは、(舞台となる)日尾美町で暮らす人たちの葛藤。本当はこうしたいわけじゃないけど、どうしようもない…という、人々の秘めた葛藤をしっかりと描いている。彼らだけじゃなくて、僕らもみんな心のどこかに、思い当たるところがあると思うんですよ。

竹野内:日尾美町の話ですが、この日本全体の話でもあるように思います。

小日向:そうそう。入間みちおは、そのどうしようもないと思われている部分を裁判官としてはっきりさせていくんだよね。僕はそうあるべきだなと思うし、みんなが「そうであってほしい」と思えるようになったらいいなと思う。現実ではそうはいかないかもしれないから、理想論なんだけど。

――“理想”を、みちおが私たちに見せてくれているのですね。

小日向:うん、だから見終わったときにスッキリするんだと思うよ。

竹野内:本当に、いろいろなメッセージが込められた作品すよね。2023年という新しい年を迎えた今、この映画が公開されることはすごく良かったんじゃないかと思います。

映画「イチケイのカラス」で再共演!竹野内豊×黒木華×小日向文世 3人がずっと「いい空気感」でいられる理由_bodies

撮影: 河井彩美
取材・文:門倉紫麻
スタイリスト:下田梨来(竹野内豊)、Yasuhiro Takehisa(黒木華)、石橋修一(小日向文世)
ヘアメイク:須田理恵(竹野内豊)、計良宏文(資生堂/黒木華)、河村陽子(vitamins/小日向文世)

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