10月21日(月)放送のフジテレビ『シャーロック』第3話に、伊藤歩の出演が決定した。

伊藤が演じるのは、警視庁捜査二課の刑事・市川利枝子(いちかわ・りえこ)。捜査一課の江藤礼二(佐々木蔵之介)らが一目置く敏腕刑事だ。

市川は5年前に渋谷の一等地で起きた巨額な地面師詐欺の一件を担当していたが、逮捕できたのは犯行グループの一人、吉野正夫(よしの・まさお)だけ。主犯の守谷(もりや)という男に大金が渡ったところまで突き止めたが、吉野以外のメンバーはいまだ行方知れずだという。

そんな市川が獅子雄(ディーン・フジオカ)と接触するきっかけとなったのは、渋谷の空き家で60代男性の死体が発見された事件。死後10日ほど経過しており、死因は頸椎(けいつい)骨折による頸髄(けいずい)損傷。首には強く絞め上げられたような跡が残されており、腰には打撲痕も見られ、格闘技経験者による無駄のない犯行だと推察される。

実はこの空き家こそ、5年前に地面師詐欺の舞台になった邸宅。詐欺被害にあった建設会社の社長がその邸宅内で自殺し、いわく付き物件として空き家のままになっていたのだ。その後、死体の身元が刑期を終え出所していた詐欺グループの一員、吉野正夫だったことが判明し、詐欺被害者による復讐劇の可能性が浮上して…。

7日に放送された第1話は、世帯視聴率12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマーク。スリリングなストーリー展開とスタイリッシュな映像美が話題を呼ぶ中、 第3話では 詐欺グループを追う捜査二課の市川利枝子と、殺人事件の謎を追う誉獅子雄が交わる。そこには、誰もが予想だにしない衝撃の結末が待っている。

<伊藤歩コメント>

——台本を読んでの感想を教えてください。

第3話で扱う題材が“地面師詐欺”というあまり聞き慣れない言葉だったのですが、現実にこういう事件が起きているということを知り非常に驚きましたし、同時に、そんな悪徳で闇の深い事件の謎を解く獅子雄の着眼点がとても面白いなと思いました。

普通の人が見向きもしないポイントにヒントを得て解決に導いていく獅子雄は頭の回転が早過ぎるので、台本を読んでいてついていくのが大変でしたけど(笑)、読み返していくうちに、「ああ!そういうことか!」という感動がありました。

——市川利枝子を演じるにあたって心掛けたことは?

彼女は、あるひとつの“美学”を持って生きている気がするんです。生き方も、自分の振る舞いも含めて自分なりの美しさを追求している印象を受けましたので、そこを膨らませてキャラクター像を作っていこうと思いました。

もちろん刑事としては優秀で一目置かれる存在ですし運動神経も備わっている必要があると感じましたので、役作りにあたりトレーニングで体を絞ったり、体幹を鍛えたりしました。

——撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

永山(耕三)監督とは、1999年放送のドラマ『リップスティック』以来の再会でとても感動しました。監督の印象はあのときのまま変わっていなかったですが、監督からは「大人になったね」って言われて(笑)。当時を懐かしく思う気持ちや、再会できた感動、またご一緒できる感謝の気持ちなど色んな思いが混じり合って、楽しくリラックスしながらも良い緊張感のもと撮影に臨めています。

——ディーンさん演じる“シャーロック”の印象は?

第1話、とっても面白く拝見しました!クスクス笑えるし、ディーンさんにしか出せない雰囲気があって。実際にお芝居でご一緒する際は「ここ、そういう感じなんだ!」と、ディーンさんならではの独特なシャーロック像を楽しく感じています。ディーンさんとは10年来の知り合いでして、こちらもまた面白い再会で幸せな気分です。

——視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

警察組織に自分の追い求める美学があるのか、その葛藤を抱えながら生きている利枝子の前に突然現れた獅子雄という男は、彼女にとってムカつく厄介な存在ではあるけれど、一方で「この人、面白い人だな」と惹(ひ)かれる何かを感じていると思うんです。

利枝子自体にもミステリアスな怪しい側面がありますし、一体どのように事件の真相が暴かれていくのか、獅子雄の推理がとても面白いのでぜひ楽しんでいただけたらうれしいです 。