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井桁弘恵 キスシーンを武田真治がパパラッチ「『どうだった?』って聞いてきて。中学生みたい(笑)」_site_large

井桁弘恵 キスシーンを武田真治がパパラッチ「『どうだった?』って聞いてきて。中学生みたい(笑)」

3月4日(土)スタート!毎週土曜23時40分~土ドラ『自由な女神―バックステージ・イン・ニューヨーク―』(全4回)

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井桁弘恵さんが、自身の葛藤や成長を語りました。

3月4日(土)からスタートする、井桁弘恵さん主演の土ドラ『自由な女神―バックステージ・イン・ニューヨーク―』(全4回/東海テレビ・フジテレビ系)。空気読みすぎのさえない田舎女子が、ド派手なドラァグクイーンと出会い、ファッションデザイナーとして評価されるまでの成長物語です。

原作は、オーツカヒロキさんの人気コミック「バックステージ・イン・ニューヨーク」。舞台をニューヨークから東京に移しドラマ化します。

主人公のサチを演じるのは井桁弘恵さん。サチは、洋服を作るのが趣味ですが、それを仕事にする才能はないと思い込んでいます。そんなサチが、武田真治さん演じるドラァグクイーンのクールミントと出会ったことから上京し、デザイナーを目指すことに…。

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フジテレビュー!!は、主演の井桁さんにインタビュー。役柄への思いや自身との共通点、武田さんとの共演、仕事への姿勢などを聞きました。

役との共通点は、「自分に自信がなく、どっちに進んでいいかわからないもどかしさを抱えているところ」

<井桁弘恵インタビュー>

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――本作への出演が決まった時の感想を聞かせてください。

ドラマ『メンタル強め美女白川さん』(2022年/テレビ東京)以来、1年ぶりに主演をさせていただき、純粋にお芝居ができるということがすごくうれしかったです。演出も、前作の池田千尋監督で、またご一緒できるのは感慨深かったです。

原作も読ませていただいて、サチが自分と雰囲気が似ているところもありましたし、お話もおもしろかったので、さらにワクワクしました。

――サチはどんな女性ですか?

サチは、考え方が大人すぎる故に自分の人生を客観的に見て、いろいろなことを早々にあきらめてしまった、自分にあまり期待をしていないような女の子。

そんなサチが、自分の夢や信念にまっすぐ突き進むクールミントさんに出会うことで、心情がどう変化していくのかが軸となっていると思います。

――サチに共感するところはありますか?

私は、自分にあまり自信があるタイプではないのですが、サチもそのタイプ。良くも悪くも自分の社会を知っているつもりになっていて、「どうせこれくらいだろう」と勝手に自分の基準を決めてしまうような…。

でも、そう思っているだけじゃ何もできないと思っている自分もいて、わかっているからこそ葛藤して、どっちに進んでいいかわからない。そんなもどかしさを抱えているところも似ていると思います。

半面、東京に出てきて変化した後に、いろいろなことを吸収しようとしているところも似ていると思いました。

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心がけたのは、「元気に明るくいること」「スタッフさんを信じて全力でついていくこと」

――サチを演じる上で気をつけたことは何ですか?(※すでに撮影は終了)

サチは、最初は自分の人生を悲観していて、マイナスの状況から始まります。それが、ミントさんやさまざまな人たちと出会うことで夢へのスタートラインに立って、そこから前に進んでいきます。

そのため、サチはいろいろな人の言葉や行動に影響を受けることが多いので、私としても「こう演じよう」と決めつけすぎずに、周りの方がサチにどうアプローチしていくかをきちんとキャッチしようと心がけました。

アクションするよりリアクションをすることの方が多いこともあり、柔軟に何でも吸収しようという気持ちで臨みました。

――座長として、自身が変化したと感じることはありますか?

昨年主演をさせていただいた時は、自分がどう振る舞ったらいいかもわかりませんでした。だから、変に意気込みすぎて、自分で自分の期待値を上げてしまって…。その期待に応えられない自分に落ち込んで、勝手に1人で浮き沈みを繰り返していました。そこがすごく悔しかった部分です。

だから、本作は、とにかく元気に最後まで明るくいるということと、周りのスタッフさんを信じて全力でついていくということを心がけました。

おかげで、最後まで元気に楽しくできましたし、結果的にそれがチームの雰囲気にもつながったのかなと思います。自分でも、そこが成長したところかなと思います。

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洋服を作る側の気持ちを経験し「触れてこなかった世界に触れたことで、視野が広がった」

――本作の中で、印象に残ったシーンはありますか?

好きなシーンはたくさんあるのですが、第1話でサチが初めてミントさんの衣装を手がけて、それを実際にショーで見るというシーンは印象に残っています。

ミントさんが舞台に登場して、衣装がサチからのラブレターだとお客様に言うと、サチにスポットライトが当たるんです。

その時に、自分の中でも胸が高まったのを覚えています。私自身は、モデルとしてファッションショーに出る側ですが、自分が出ていなくても、こんなに嬉しいんだという作る側の気持ちを、役として味わうことができました。

そこは、めちゃくちゃ“胸アツ”なシーンになっているので、ぜひ見てほしいです。

――役作りのために、裁縫やデザイン画の勉強もされたそうですが、モデルとして感性を刺激されたことはありますか?

洋服を作ることって、こんなに大変なんだと改めて知りました。何気なくサラッと着ているワンピース1着でも、いろいろな思いや工程を経て、完成形になっているのだと知って、より洋服に興味を持ちました。

生地屋さんに行った時は、自分も作りたいなとか、自分だったら何を作るだろうとか想像が膨らんだり、お裁縫をしている時間って意外と集中できて楽しかったりして、さまざまな発見もありました。

洋服を作る側の気持ちを経験して、さまざまな人の思いが詰まっているんだと知り、それを背負っているんだと思うと、また気合いが違いますね。まったく触れてこなかった世界に触れたことによって、すごく視野が広がりました。

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武田真治さんのおかげで現場が1つに「私もこんな大人になりたい(笑)」

――武田真治さんとの共演はいかがでしたか?

武田さんとは「初めまして」でした。以前からテレビで拝見していた方なので、緊張していたのですが、そんな緊張が一瞬で吹き飛ぶくらいやさしくて、温かくて、気配りをされる方。現場では、武田さんが一番気を遣っていたのではないかというくらい、周りをよく見ていらっしゃる方でした。

もっとも印象的だったのは、ミントさんのショーのシーン。お客さん役でエキストラさんが15人くらいいて、通常はその場を盛り上げたり、「ここで拍手してください」などと声がけをするのは、スタッフさんの役目なんです。

ところが、ドラァグメークをした武田さんが、「みなさん、気づいていないかもしれないですけど、武田真治で~す!」みたいな感じで登場して、「この後、こういうふうにしてください」と、芸人さんがやる前説みたいなことをやられていたんです。

おかげで、エキストラのみなさんも盛り上がりました。武田さんは、その日はダンスシーンがあったりしてハードな撮影スケジュールだったのに、率先して場を盛り上げていらっしゃった。

その全力でやられている姿は衝撃的でした。おかげで、スタッフさんの士気も上がり、私も「がんばらなきゃ!」という気持ちになって、みんなが一気に1つになれた瞬間でした。私もこんな大人になりたいと思いました(笑)。

――武田さんのドラァグクイーン姿はいかがでしたか?

普通のメークの時も、顔立ちがはっきりされていてキレイなんですけど、ドラァグメークをした武田さんは、別人になったかのようで本当にキレイ。そこに鍛え上げられた肉体美が加わって、まるで美術館のアートを見ているかのようでした。

うっとりするほど美しいので、みなさんも惚れてしまうんじゃないかと思います。

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“なりたくない自分”から逃げるために、撮影期間中はスイーツを我慢

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――劇中には、クールミントさんの名言がたくさん登場します。井桁さんがもっとも心に響いた言葉を教えてください。

本当にステキな言葉がいっぱいあって悩みます(笑)。強いて言えば、第1話でサチがミントさんから衣装を作ってと言われるのですが、サチは「私にはできない」と言った時に、ミントさんに言われるセリフです。

「なりたい自分が見つからないなら、なりたくない自分から逃げ続けなさい。なりたくない自分に捕まらないように、全力で走るの」

漠然としたことを言っているようで、意外と身近なことに落とし込めるセリフかなって。たとえば、ダイエットしたいと思った時、なりたくない自分が取る行動は何か。その選択肢を省いていくことかなって。

筋トレやランニングを始めるのは難しいですよね。でも、お菓子を食べ続ける自分は嫌だなって考えて、そこから逃げる選択というのは、すぐにできることだと思うんです。

なりたい自分が見つからないという人は、大勢いると思います。私も最初はなりたい自分がわからなかったのですが、なりたくない自分から逃げるというのは、すごくわかりやすくて、本質を突いているセリフだなと思いました。

――そして、お菓子を食べないようにしたのですか?

本作の撮影期間中は、我慢しました(笑)。チョコレートや甘いケーキなどは我慢して、レモンピールのような体にやさしいものを食べていました。

――武田さんとの共演で印象に残ったエピソードはありますか?

第2話で、ミントさんが寝ている横で、サチがある男性とキスをするシーンがあるのですが、テストの時に、武田さんはカメラに映らなくなった瞬間に起き上がって、パパラッチのようにニヤニヤしながらスマホでキスシーンを撮っていたんです。

本番は、我慢して寝ていてくれていたのですが、カットがかかった瞬間、起き上がって、「どうだった?どうだった?」って聞いてきて。そういうところは、中学生みたいだなと思いました(笑)。

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俳優、タレント、MCと幅広く活躍「夢の先を進んでいる…今の環境は当たり前じゃない」

――本作は、自分を変えたくても特別な才能はないと悩むヒロインが上京し、夢を追いかける話です。井桁さんが福岡県から上京してきた時は、どんな夢を持っていましたか?

上京する時は、ドラマの主演や、昼の生放送情報バラエティ、トークバラエティのMCなど、ここまでのことをやらせてもらえるとは想像もしていなかったので、今が夢のようというか、夢の先を進んでいるという感じ(笑)。

でも、こういう経験をさせていただいたことで、新たに夢が広がりました。自分の将来を開いてくださった周りの方に感謝しています。

――今後叶えたい夢はありますか?

お芝居に自信がなかったし、現場での立ち振る舞いもわからなくて、毎回反省して帰ることも多かったので、今回もすごく不安でした。でも、本作ではすごく楽しかったという記憶ばかりで。

だから、もっといろいろなお芝居をしたいと思いましたし、この1ヵ月間がっつりサチに捧げてきたので、どっぷり役に浸かれるような作品をもっとやりたいなと思いました。

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――仕事をする上でもっとも心がけていることは何ですか?

“当たり前じゃない”というのは念頭に置いています。今の環境や、自分がやらせていただいていることは当たり前じゃないし、自分1人でやれていることではない。このことだけはなくさないようにしようと思っています。

――それほど環境が変わりましたか?

ここ数年で、すごく変わりました。新しいお仕事もそうですが、長く続く仕事も増えてきたので、そこで慣れたら終わりだなって。

だから、今のお仕事が急に終わった時に後悔しないように、毎回全力でやったと思えるようにしようと思っています。

――将来のビジョンはありますか?

今のところ考えていません。ドラマの撮影中も、お芝居ではないお仕事をさせていただきましたが、どちらもあることによって相乗効果が生まれたりするんです。

1つのことにグッと入ってしまうと、考え過ぎて負のループにはまりがちなので、別のお仕事でリフレッシュしたり、いろいろな方の話を聞いたりすることが、脳内を整理するのにすごくいいなって。

どのお仕事も楽しくて好きなので、どれもがんばって、それが結果的にいい方向に進む刺激にできたらいいなと思っています。

――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

登場人物それぞれがミントさんと出会うことで、少しずつ前に進んでいく様子や、三角関係などの恋愛模様、ミントさんのメーク、衣装、ドラァグクイーンショーなど、ひと言では表せないくらいいろいろな魅力が詰まっています。

1分1秒、飽きない作品ですし、そのスピード感も含めて楽しんでいただきたいです。

サチの成長はもちろん、見てくださる方もミントさんの発言や行動に背中を押される瞬間があると思うので、ぜひこの世界にみなさんも入っていただいて、楽しんでいただけたらうれしいです。

そして、原作は舞台がニューヨークなので、続編はニューヨークに行きたいです。そのためには、まず今作を成功させないといけません。私たちをぜひ本場に連れて行ってください(笑)。よろしくお願いいたします。

衣装:オールインワン(BELPER)

スタイリスト:中野雅世

ヘアメーク:田鍋知佳

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