堺正章×岸部一徳×西田敏行『ボクらの時代』で語る芸能人生

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70代になった3人が、ミュージシャンとして、俳優として交差する芸能人生を語ります。

3月19日（日）の『ボクらの時代』は、堺正章さん、岸部一徳さん、西田敏行さんが登場する前編が放送されます。

1960年代後半、若者を熱狂の渦に巻き込んだグループ・サウンズの時代から、つながりのある3人。

堺さんと西田さんはドラマ『西遊記』（1978年／日本テレビ）で、岸部さんと西田さんは『ドクターX』シリーズ（2012年～／テレビ朝日）で共演しています。

西田：（堺さんは）ザ・スパイダース。

堺：そうでございます。

西田：そして（岸部さんは）ザ・タイガース。

堺：はい。

西田：グループ・サウンズの時代を席巻した、お二方でございます。

岸部：うわー。スパイダースと聞くと…ちょっと今、座り直しました。

堺：いやいや。僕らの方が、ちょっと先輩でね。

西田：そうでした。

堺：で、タイガースがそのあとから…。

岸部：あとから追いかけてね。

堺さんは「タイガースは、実はスパイダースのファンクラブに入ってたんです」と明かし、岸部さんは「ファンクラブに入って、見に行きましたよね」と、当時の交流を語ります。

堺さんと西田さんは、『西遊記』撮影時は「ハードスケジュールがすごかった」と振り返ります。

堺：にも関わらず、この人（西田さん）は、まだ夜「遊びに行きたい」って言うんですよ。

西田：行きました。むしろ、若いときって、疲れているほど1杯飲んで、発散して疲れを取ろうみたいな。

堺：ありますね。

西田：ありましたね。

岸部：それは、撮影が終わって、東京に戻って遊びに行く？

堺：そのあと、六本木とか行くわけですよ。

西田：行っちゃってね。

堺：河童（沙悟浄／故・岸部四郎さん ※）と豚（猪八戒／西田さん）と、猿（孫悟空／堺さん）で（笑）。

（※）当時は、岸部シロー

岸部：（笑）。

堺：ある日、3人で飲みに行ったら…。

堺さんは、その場で「きれいな女性」と出会い、あるハプニングに見舞われた思い出を語ります。その話を聞いた岸部さんは、「生涯に一度くらいの出来事ですよ」と驚きます。

ザ・タイガースでベースを担当していた岸部さんは、その後、俳優に転身し活躍を続けています。

堺：ベーシストって、何か性格、同じじゃない？

岸部：どこか似てますよね。

堺：似てる。ちょっと引っ込んでいて、しっかりしてなきゃいけないっていう。

岸部：ちょっとこう、リズムをちゃんとしなきゃいけないというか。

堺：リズムをキープしなきゃいけない。

西田：やっぱり、どこかで譲ってますよね。

堺：譲ってる。芝居の世界で彼を見ていると、絶対に「自分さえよければ」っていう芝居をやらないよね。

西田：しない。

すると、岸部さんは「ベースをやっていたせいか、映画を観るとかドラマを見るとき、リズムが気になります」と語ります。

ほかにも、俳優や音楽を始めたきっかけ、年齢を重ねた今の趣味や心境など、同年代ならではの本音を明かします。