岡田准一さんが主演を務める映画「最後まで行く」の完成披露舞台挨拶が、4月26日に行われ、岡田さん、綾野剛さん、広末涼子さん、磯村勇斗さん、柄本明さんが登壇しました。藤井道人監督が台湾からリモートで参加しました
この作品は、2014年に公開された韓国映画の日本リメイク。ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描くノンストップ・エンターテインメント。
次々に災難が降りかかる“最低”な刑事・工藤祐司を岡田さんが演じます。そして、工藤を追う謎のエリート監察官・矢崎貴之を綾野さん、工藤の別居中の妻・工藤美沙子を広末さん、本作の鍵を握る重要な人物・尾田創を磯村さん、仙葉組の組長・仙葉泰を柄本さんが演じます。
イベント前には、会場となった「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」の前にある大階段で登壇者の皆さんが、フォトセッションに参加しました。
<岡田准一『木更津キャッツアイ』や『SP』のように「いい匂いがした」藤井道人組に初参加>
綾野剛 岡田准一との共演に心配!?「役を通してリスペクトが漏れてしまわないか」
本作で、本格的な初共演を果たした岡田さんと綾野さん。
岡田さんは、「13年くらい前の『SP 警視庁警備部警護課第四係(以下SP)』という作品で、ちょっとだけ綾野さんが出演してくれて。それから時が経ち、知り合いを通じて、(綾野さんから)『一緒に共演したいです』とお声がけをいただいたり。やっと実現した作品になります」と語りました。
綾野さんとの撮影を振り返り、「面白かったです。薄皮一枚で、敏感になるように皮膚を剥いで立っているような役者さん。あとは、(こちら側にも)覚悟を強いてくる役者さんだとも思います」と表現。
続けて、「『よーいスタート』って言われたら、どうでもよくなっちゃいそう(笑)。『今は綾野じゃなくて、矢崎(役)なんでなにか?』みたいな。役柄として生きる覚悟があるので、相手に覚悟を求める役者さんでした」と明かしました。
綾野さんは、「『SP』の時に初めてお会いして、その時にかけてくれた言葉をずっと覚えています。『そこから成長した姿で、准一さんと共演したい』というのが目標だったので、うれしかったです。何より大変だったのは、現場で准一さんに対するリスペクトが、役を通して漏れてしまわないか。目の前で准一さんの芝居を見れている喜び。ただただ、幸せでした」と喜びました。
本作の見どころを聞かれると、広末さんは、「興奮もしたんですけど、いい意味で疲弊もして。息するのも忘れるくらい力が入ってしまって。皆さん、ちゃんと息をしてください!」と呼びかけ。
関係者向けの試写会では、登壇者の皆さんは一緒に鑑賞したそうで、綾野さんは「大好きなシーンがありまして、そこの准一さんが本当にチャーミングで、めちゃくちゃ面白いんです。そこで、広末さんと僕が一緒に笑っちゃいまして。その時に、『この映画って、笑っていい映画だったな』と」と語りました。
岡田さんも、「悩むと思うんです。『ここで笑っていいの?』って。観客の後ろで見ていたいですね。どこで笑うのかって」とコメント。
磯村さんは、「息をしながら笑っていただければ。試写会では、僕は皆さんよりも前に座っていたんですけど、笑い声が聞こえるくらいだったので。冒頭は緊張感のあるシーンから始まり、どんどんと引き込まれていきます。いいところで笑えるシーンがあるので、構えずに見ていただければ」と薦めました。
<映画「最後まで行く」作品概要>
ストーリー
年の瀬も押し迫る12月29日の夜。刑事・工藤(岡田准一)は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。
工藤のスマホには署長から着信が。「ウチの署で裏金が作られているっていう告発が週刊誌に入ったが、もしかしてお前関わってるんじゃないか?」という淡島の詮索に「ヤバい」と血の気が引く工藤は、何とかその場をやり過ごしたものの、心の中は焦りで一杯になっていた。
そんな中、美沙子(広末涼子)から着信が入り、母が亡くなった事を知らされた工藤は言葉を失うが、その時、彼の乗る車は目の前に現れた一人の男を撥ね飛ばしてしまう。
すでに彼が絶命していることが判ると、狼狽しながらもその遺体を車のトランクに入れ立ち去った。
途中、検問に引っかかるも何とかその場をごまかし署に辿り着いた工藤は、署長に裏金との関与を必死に否定し、その場を後にする。
そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、こともあろうに車で撥ねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。
その時、工藤のスマホに一通のメッセージが入る。「お前は人を殺した。知っているぞ」というその内容に、腰を抜かすほど驚く工藤。その後メッセージは「死体をどこへやった?言え」と続く。まさかあの晩、誰かに見られていたのか…?
そのメッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎(綾野剛)。彼もまた、ある男が行方不明となり、死んでいたことが判明し動揺していた。
そしてその男こそが、工藤が車で撥ねた人物だったのだ。さらにその裏には、矢崎が決して周囲に知られてはいけない秘密が隠されていた。
追われる工藤と、追う矢崎。果たして、前代未聞の96時間の逃走劇の結末は?そして、男の遺体に秘められた、衝撃の事実とは!?
映画「最後まで行く」は、5月19日(金)より、全国公開。
©「最後まで行く」製作委員会
配給:東宝
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