長澤まさみ『エルピス』主演で“橋田賞”を受賞！「テレビの世界でやってきてよかった」

全ての画像を見る

5月10日、「第31回 橋田賞」の授賞式が行われ、受賞者の小池栄子さん、長澤まさみさん、目黒蓮（Snow Man）さん、伊藤沙莉さんらが登壇しました。

「橋田賞」は、脚本家・橋田壽賀子さんが設立した、橋田文化財団が放送文化における創作活動などを表彰するもの。

＜新人賞に目黒蓮が選出！「橋田賞」受賞は『silent』づくし「人生の経験を、また一つ増やすことができた」＞

「橋田賞」を受賞した小池さんと長澤さん。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』（NHK）での北条政子の演技が評価された小池さんは、「このような名誉ある賞をいただきまして、橋田先生、関係者の皆さまありがとうございます。大河ドラマは1年半と長い期間での撮影でしたが、共演者やスタッフの皆さまが温かく、『自分はお芝居が好きなんだ』と確信できる期間でした」と感謝。

「北条政子を演じさせていただくというお話をいただいて、周りからは『稀代の悪女を演じるんだね』『きっとみんなに嫌われる』と言われましたが、脚本の三谷幸喜さんが描いた北条政子という人物は、とても家族愛にあふれたチャーミングな女性でした」。

「全48話を通して、『新しい北条政子をお伝えすることができたのかな？』と思います。ファンの方からは『政子が好きになった』『こんなかわいらしい面もあるんだ』という言葉をいただきまして、自分としては間違っていなかった、と。これからは、いただいた役に真摯に向き合って、コツコツとやっていきたいと心に誓いました」と語りました。

同じく、「橋田賞」を受賞した長澤さんは、新・月10ドラマ『エルピスー希望、あるいは災いー』（カンテレ・フジテレビ系）での演技が評価されました。

この作品は、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。

スキャンダルによって、エースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那（長澤）と、彼女に共鳴した仲間たちが、10代女性を狙った連続殺人事件の犯人とされ、死刑が確定した男性の冤罪疑惑を追うなかで、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描きます。

＜脚本家・渡辺あやが語る『エルピス』制作の舞台裏「長澤まさみさんの存在感が大事な要素に」＞

長澤さんは、「橋田先生とは、お会いすることができませんでしたが、少しでも『テレビの世界でやってきてよかった』と思える賞をいただけて、とても光栄に思います」とコメント。

「『エルピス』という作品では、真実を伝えたい、飲み込みたくない言葉があり、日々葛藤している女性アナウンサーを演じました。自分の思いを言葉にすることは、勇気のいることだと、私自身も思います。私は口下手なので、主人公の気持ちが分かる反面、周りに流されてしまう様が描かれていて、その葛藤を演じるのは難しかったです」。

「4ヵ月間の撮影は、素晴らしいスタッフ、共演者に囲まれて、みんなで力を合わせてこの作品を作れました。自分一人でもらったというよりは、みんなでもらった賞だと思います」と一礼しました。

「橋田賞新人賞」には、月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』（フジテレビ）、『拾われた男』（NHK）での演技が評価された伊藤さんが選出されました。

「私事ですが、今年で芸能生活20周年になりまして、『続けてきてよかった』と思います。『ミステリと言う勿れ』と『拾われた男』は、どちらも原作もので、ファンの方がたくさんいる作品です。もともと原作のあるものを実写化する際は、『受け入れてもらえるのかな？』と考えがよぎるんです。でも、スタッフ、キャスト共に原作に敬意をもって、作品を作りました」。

「『ミステリと言う勿れ』の主演の菅田将暉さんや、『拾われた男』の主演の仲野太賀さんなどの先輩方にたくさん相談しながら、支えられて役を演じきれました。とてもうれしいです。この賞を大切に、これからも頑張っていきたいです」と意気込みました。

＜伊藤沙莉『ミステリと言う勿れ』風呂光役は「普段のおちゃらけた雰囲気を引っ込めるのが大変だった」＞

【橋田賞】

■『silent』村瀬健プロデューサー（フジテレビ）

■『プレバト!!』総合演出：水野雅之 チーフプロデューサー：上野大介（毎日放送）

■小池栄子（俳優）

■長澤まさみ（俳優）

【橋田賞新人賞】

■目黒蓮（俳優）

■伊藤沙莉（俳優）

■生方美久（脚本家）

【橋田賞新人脚本賞】

■長島清美（脚本家）

【野村昭子賞】

■いまむらいづみ（俳優）

【橋田賞特別賞】

■草笛光子（俳優）

■加山雄三（俳優）