川崎鷹也さんが、初芝居が音楽に与えた影響を語りました。
黒木瞳さん、桜井日奈子さん、平岡祐太さんが出演する映画「魔女の香水」が、6月16日に公開されます。
本作は、将来への希望を見失った女性・若林恵麻(桜井)が、“魔女さん”と呼ばれる香水店の店主・白石弥生(黒木)と出会い、成長していく物語。
弥生の言葉と香りに後押しされ、自分自身で人生を切り開くため、天職を探し始めた恵麻は香料会社に就職。恵麻を見守る優しい先輩・河原優也をシンガーソングライターの川崎鷹也さんが演じています。
ストリーミング総再生数が3億回を超える「魔法の絨毯」のヒットで話題を集める川崎さんは、本作が俳優デビュー。初めて俳優として体験した現場の空気感や、「贅沢な時間だった」という事前準備について、主題歌「オレンジ」に込めた思い、「人生が変わった出会い」などを聞きました。
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福山雅治や星野源の存在に「芝居はいつかチャレンジできたらと思っていた」
<川崎鷹也 インタビュー>
──役者としてオファーを受けたときの心境を聞かせてください。
もともとは主題歌のオファーをいただいていたのですが、宮武(由衣)監督から「演技に興味ありますか?」と聞かれて。僕の中で、福山雅治さんや星野源さんの存在が大きく、「今後の人生の中で、そういう機会があればチャレンジしたいと思っています」と、漠然とした夢を持っていたので、興味があることをお伝えしました。
そうしたら役をいただきまして…すごくしゃべるし、物語の最後までいる役どころだったのでびっくりしました。これは無理だろう、と正直思っていましたね(笑)。
──演じた河原優也は、どのような役と捉えて演じましたか?
一見チャラく思われがちですが、仕事に対しては真面目で、相手をよく見ていて、周囲の人の変化にすぐ気づく男。
誰かを思うとき、真剣にスイッチを入れる感じは僕自身にも通じる部分があって。プライベートではのほほんとしていますが、ギターを持ったりマイクの前に立ったりするとスイッチが入るので。ですから、特別役作りをせずに演じることができたなと思っています。
──「僕、女性に優しいんで」と放つ河原の登場シーンは、すごくインパクトがありました。
お調子者の感じが出ていますよね。実は、そのシーンがクランクインで、僕にとっては人生初芝居でした。
最初にお芝居をしてみたら、監督の思ったものではなかったようで、「もっとチャラく!」「もっとふざけてください!」と言われて。初芝居の人にその要望はムチャすぎですよ。緊張しているし、ふざけられませんっていう(笑)。
そんな感じだったので、すごいテイク数を撮っていただいたシーンでした。
──実際に映画の撮影に参加してみて、撮影前の想像と違ったことはありましたか?
きっと監督やキャストによって雰囲気は変わるとは思うのですが、もともと撮影現場は緊張感があって、殺伐としているんだろうなというイメージを持っていました。
でも、今回の現場は宮武監督も明るい方ですし、主に一緒にお芝居をさせてもらった(桜井)日奈子ちゃんも太陽みたいな人ですし、嫌な緊張感はまったくなくて。それに、皆さん僕の緊張を解こうとしてくださっているのをすごく感じて、ステキな現場だなと思いました。
──印象に残っているエピソードを聞かせてください。
先ほども話した最初のシーンは、セリフの言い方、間、スピード感でNGをたくさん出してしまって。そうしてテイクを重ねるごとに、宮武監督とイメージをすり合わせて、河原を作っていました。
NGを出すと現場を止めてしまうわけですから、ちょっとした恐怖があって、最初は「どうしよう、どうしよう…みんなの時間を奪ってる」と焦っていたんです。
でも、日奈子ちゃんと、会社の先輩・高渕霧子役の小西(真奈美)さんが、優しく「NGは出してナンボだから」と言ってくださって。もちろん、僕の緊張をほぐすひと言だったと思いますが、お2人はNGを出さないので、その優しさがちょっとつらかったですし(笑)、すごくうれしかったです。
“師匠”からの言葉「最初の現場は一生忘れられないから、楽しんだほうがいい」
──役作りは特にしなかったとのことでしたが、撮影に入る前に準備したことはありますか?
演技に関しては分からないことばかりだったので、俳優の先輩であり友だちの三浦貴大さんにいろいろと教えてもらいました。
貴大兄やんとは、よくうちで飲むくらい仲良くさせてもらっているんです。だから、この話が決まった瞬間に「助けてくれ!」と連絡をしました。そうしたら、「家で読み合わせしてあげる」と言ってくれて。撮影前に朝4時くらいまで読み合わせに付き合ってもらいました。
「このセリフは、前のシーンがこうだから、こういう言い方にしたらどうかな?」「このセリフは、台本通りに読む必要はないと思うよ」ということから、セリフの言い回しとか、本当にいろいろなことを教えてくれて。
そのうえで「結局は、相手の演技次第だから」と。河原は、日奈子ちゃんが演じる恵麻に常に引っ張られる役なのですが、貴大兄やんから「日奈子ちゃんの芝居についていけば、河原は大丈夫」と言われたので、その言葉を胸に撮影に行きました。すごく贅沢な時間でしたね。
──撮影を終えて三浦さんに報告はしましたか?
「初日終わりました」とか、逐一報告していましたが、いろいろ褒めてくれることもあって、うれしかったです。
──川崎さんの初芝居の裏には、三浦さんの協力があったんですね。
僕にとっては師匠です。「上手くいく、いかないということは関係なく、最初の現場はたぶん一生忘れないから、楽しんでやったほうがいいよ」という言葉も忘れられないですね。
貴大兄やんは、中井貴一さんからこの言葉をいただいたそうですが、その言葉があったおかげで、楽しみながら撮影に臨むことができたと思います。
──その「一生忘れられない」という感覚はありますか?
あります。人って、「カメラが向こうにあるから、こう撮ってる」「次はこっちから撮るな」「ここは人と被っちゃうな」とか、そういうことを学んでいってしまうんですよ。
でも、初めて芝居をしたシーンは、まったくそんなことを考えていなかったし、カメラがどこにあるかも理解していなかった。人のセリフを聞いて、芝居を見てどう思うのか、どう自分のセリフを出すのかということだけに集中して芝居ができたのは、この作品だけ。
そういう意味では忘れられない作品になったのかな、と思います。
──すでにドラマの出演もされていますが、これから本格的に俳優業をやっていく予定ですか?
オファーをいただければ、ですね。僕はミュージシャンですし、映画もドラマも、すべてはステージや音楽にどう還元できるかしか考えていません。
今後、オファーがいただけるのであれば、全力で作品に向き合いながら芝居を楽しみつつ、それをどうやって音楽に、歌に生かせるかを大事にしていきたいです。
──本作の撮影後、実際に音楽に対して何か影響はありましたか?
ライブのMCに対する考え方は変化したと思います。今まで何も考えずに全部アドリブでしゃべっていたのですが、言葉のパワーは強いなと芝居を通して感じたので、「ここでこう伝えたい」「これを言おう」と決めるようになりました。
その感覚は、芝居を経験しなかったら気づけなかったと思いますし、ステージ上での目線の送り方とか、すべてが勉強になりましたね。
主題歌「オレンジ」はキャストに見守られながら制作
──主題歌「オレンジ」は、どのような思いで制作しましたか?
この曲は、撮影現場の待合室で、日奈子ちゃんをはじめとする演者さんがいらっしゃる中で書きました。「今から、主題歌書きます!」と宣言して(笑)。
「よーいスタート」と言われてからカットがかかるまでの現場の空気感や、日奈子ちゃんの表情を見て書いたほうがいいなと思ったので。僕が現場で感じたものが歌詞に落とし込まれています。
<川崎鷹也 主題歌を1時間で制作!現場で目撃した桜井日奈子「びっくりしました」>
──タイトルの意味は?
「オレンジ」は、金木犀のことを言っています。劇中、金木犀の香りが一つのキーになっていて、僕の中で金木犀はオレンジのイメージが強かったので、そのままタイトルにしました。
もっと言うと、オレンジではなくて、聴いてくださった方にとっての思い出の香りだと思ってもらえるといいな、と。金木犀と言っちゃうと金木犀になってしまうので、他の表現をしたかった、という意味でつけたところもあります。
──キャストから感想は聞きましたか?
皆さん褒めてくれました。日奈子ちゃんも「めっちゃいい!この曲を聴きながらジム行ってくる」と(笑)。
──主題歌が入った映画を見て、いかがでしたか?
作品の中で曲がかかるポイントをイメージしながら書いていたのですが、本編はカットアウト(映像や音声が消えた状態)で終わって、そこからエンドロールが始まって、そこに曲がかかると勝手に想像していたんです。
その曲の使い方だったら、アカペラで始まるとインパクトが強いなと思って、アカペラ始まりの曲を作りました。その想像が見事にハマって、映画にとってもいい締めの曲にできたのではと思っています。
──河原の見どころと、映画全体の見どころを聞かせてください。
河原はチャラくはありますが、よく人を見ていて、絶妙な距離感で恵麻を支える役。その優しさが見てくださる皆さんに伝わったらいいなと思っています。
映画全体としては、働く女性に「明日からまた頑張ろう」と思てもらえる作品になっています。恵麻の成長を見ていただきつつ、皆さんの力になれたらうれしいです。
何かアクションを起こすきっかけは「全部、妻ですね」
──ご自身にとって思い入れのある香りや好きな香りはありますか?
僕、香水がすごく好きなんです。だから、仕事の現場、プライベート、デート、それぞれに香水を使い分けていて。スイッチを切り替える重要なアイテムの一つですね。
好きな香りは柑橘系。甘くなくて、爽やかで、残らないものが好きです。
──劇中、恵麻は香水によって前向きになる描写があります。川崎さんは、何かに悩んだときに前を向くためにやることはありますか?
香りもそうなのですが…何かアクションを起こすときには必ず妻と話すかもしれないです。今回の芝居に関しても「演技のオファーが来た!どうする?」と相談しましたし。
楽曲に関してもそうです。なんとなく骨組みを作って、ボイスメモを録って、それを妻に聴いてもらって、「どう思う?」と意見を聞いています。きっかけはたぶん、全部妻ですね。
──曲に対して、どんな意見を言ってくれるのでしょうか?
音楽にはまったく関係ない人なのですが、だからこその厳しい意見も言ってくれます。
僕らプロは、どうしても「このアレンジは~」とか「ここはこのコードにしたんだ」とか、あまり純粋に音楽が聴けないんですよね。その点、妻の純粋な意見はすごく大事だと思いますし、取り入れるようにしています。
──今作は、恵麻が黒木瞳さん演じる“魔女さん”と出会って成長していく物語。川崎さんの「人生が変わった出会い」はありますか?
いくつもあります。妻との出会いもそうですし、義父との出会いも。結婚の挨拶に行った当時、僕は音楽をやりながら会社員もしていたのですが、音楽を辞めるつもりでいたんです。全く売れていなかったですし。
でも義父に「音楽は絶対に辞めるな」と言われて。そのひと言がなければ音楽を辞めて、今頃会社員としてある程度の地位にいっていたかもしれません。そこが人生の一つのポイントだったなと思います。
あとは、事務所の社長と出会っていなかったら、「魔法の絨毯」を収録したアルバムをリリースしていなかったし、リリースしていなければSNSでバズっていなかったでしょうし。
他の方々との出会いも、一つひとつが人生を変えてくれている気がします。
──最後に、この夏にやりたいことを聞かせてください。
海に行きたいし、キャンプもしたいし、真夏のサウナもやりたいです。この数年休みがなくて、家族で旅行にも行けていないので、難しいかもしれないですが、今年こそいけたらいいなとも思っています。
撮影:河井彩美
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