岡本圭人さんが初主演作に対する思いを語りました。

7月4日(火)にスタートする火曜ACTION!『リズム』(フジテレビ/関東ローカル)。

本作は、家庭、仕事、学校…さまざまな環境で悩みを抱える主人公たちが、ダンスを通して出会った仲間と成長し、再び希望を見いだして生きる姿を描きます。

フジテレビュー!!は、本作でドラマ初主演を果たした岡本さんにインタビュー。役作りに対しての思いや、主演としての心構え、また撮影のエピソードも聞きました。

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主演抜擢にプレッシャーも重ねてきた経験が支えに

<岡本圭人 インタビュー>

──今回、初主演作として、オファーを受けた際の感想を聞かせてください。

まさか自分に主演の話が来るとは夢にも思っていなかったので驚きました。

プレッシャーや不安を感じる部分も多かったのですが、台本を読み進めるうちに、今の世の中だからこそ届けたいメッセージで溢れた素敵な作品だなと感じました。

──役作りはどのようにしましたか?また、特に意識したことがあれば教えてください。

僕はいつも、台本の内容を全て手書きでノートに書き写して役作りをしています。そうすることによって、セリフやト書きが頭に入って、いろいろと想像が膨らむんです。

僕が演じるマイちゃん(舞城傑)は、優しすぎる性格から行動を起こせなかったり、相手の気持ちを優先してしまうために、自分のことが出来なくなってしまうところがあります。

僕自身も、子どもの頃から「岡本圭人ってどんな性格?」と周りに聞くと“優しい”と言われるばかりで、「嬉しいけど、他にないのかな」と悩んでいた時期がありました。

そのときに感じていた、もどかしさや歯痒(がゆ)さが、今回の役と重なり、役作りに生きたと感じています。

――初主演を務める喜びを誰かと共有しましたか?

初舞台での共演からずっとお世話になっている若村麻由美さんとは、同時期に若村さんもフジテレビのドラマ主演が決まったということもあり「お互いに体に気をつけて頑張りましょう」という話をしました。

他にも、Hey! Say! JUMPのメンバーの(中島)裕翔に、主演が決まったと話したら、一緒に喜んでくれました。

お世話になった方や、ずっと人生を共にしてきた仲間に喜んでもらえたことは、活力になりましたし、プレッシャーや不安に感じていたものを「一生懸命、マイちゃんとして生きよう」という前向きな気持ちに変えることができました。

9歳の頃にイギリスに渡ったことや、Hey! Say! JUMPとして10年以上メンバーと一緒に活動してきたこと。アメリカで演技を学んだことや、父親(岡本健一さん)を含む名だたる俳優の方々と共演させていただいたことなど、あまり自分でいうことではないのですが、これまでを振り返って、すごい人生を歩んできたなと思うんです。

これまでの経験が、今の自分の支えになっていると日々感じています。

現場への差し入れでSnow Manに感謝

――主演として現場でどのように振る舞うことを意識していましたか?

「主演として」と言えるほど、そんなに大したことはしていないですよ(笑)。

一度、現場に入る前に「かっこいい看板があるな」と目を惹かれて寄ったら、ハンバーガーショップのラウールと(渡辺)翔太が載っている看板で。

久しぶりに食べたら、すごく美味しくて、きっとスタッフや共演者の方にも喜んでもらえるだろうなと差し入れを衝動買いしました。

それが座長としての行動なのかは分からないですが、現場で皆さんに喜んでもらえたので、Snow Manに感謝したいです(笑)。

左から)岡部たかし、吉柳咲良、岡本圭人

──撮影現場で印象的なエピソードはありますか?

現場では、共演者の皆さんと演劇について話すことが多かったです。

同じダンススクールに通う高校生・立花めぐみ役の吉柳咲良さんは、ダンスも歌も上手で、話をしていて「本当にミュージカルが好きなんだな」という印象を受けました。

また、同時に、いつの間にか自分より一回り近く年下の方と会話をする現場が来たんだなと感慨深くなる瞬間もありました。

他にも、クランクイン前に、共演者の方と何度も集まって、ダンスの練習を行い、一緒に振り付けを覚えるという作業をしていたのですが、ダンスは上下関係など関係なく、みんなで対等に楽しめるものなんだと改めて気づかされました。

ダンスをきっかけに仲も深まり、演技や趣味の話ですぐに打ち解けられたので、ダンスの持つ力はすごいなと思いました。

左から)岡本圭人、岡部たかし

30歳の節目に新たに挑戦したことは?

――舞城傑は、ダンスとの出会いで人生が変わっていきます。岡本さんにとって、自分の人生を変えた印象的な出会いはありますか?

僕自身も、ダンスを通じて仲間と出会って、そこからいろいろな活動に繋がっていったので、ダンスとの出会いが人生を変えたなと思います。

もともとダンスは得意な方ではなく、楽しいと思いながらも「周りと比べて自分は…」と大変さやつらさを感じることがありました。

その中でも、周りについていけるように努力して、それをファンの方々の前で披露したときに、ファンの方の喜ぶ姿を見て「頑張ってよかった」と報われる感覚があり、次へと向かう一番の原動力となっていました。

何かに出会って少しずつ成長していくということも、今回の役と重なる部分だと思います。

――新たなことに挑戦することで人生が変わっていくストーリーにちなみ、岡本さんが最近新しく始めたことがあれば教えてください。

今年30歳になりまして、いい方向に進んで行きたいと思い、初めて滝行に挑戦しました。

滝行は「身を清めて新しいところに向かっていく」と聞いていて、自分もどこかのタイミングで行きたいとずっと考えていたんです。

滝行をして、山を登って、お寺に泊まって、山を下って…雨が降る中だったので、水が温かく感じるくらい、外が寒かったんですよ。すごくいい経験になったなと思います。

それがあったから、今回の主演の話をいただいたので、滝行に挑戦してよかったです(笑)。

──最後に、これからドラマを見る視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

このドラマは、家庭、仕事、学校…と悩んでいる人たちが、ダンスを通じて新しくできた仲間たちと一緒に成長していく大人の青春ストーリーになっています。

見てくださる方の中にも、同じような悩みを抱えている方も多いと思うので、マイちゃんがダンスと出会い、成長していく姿を見て、「何か始めてみようかな」「明日も頑張ろうかな」と活力になるようなドラマになれたら嬉しいです。

僕たちも一生懸命撮影しているので、放送を楽しみにしていてください。よろしくお願いします。