加山雄三さんが、コンサート勇退後初のインタビューでデビュー当時の心境を明かしました。
歌手、俳優として多くの名作を生みだした、日本の芸能史の生きる伝説・加山雄三さん。
60年の活動とともに、音楽史の変遷を振り返り、加山さんをリスペクトするアーティストたちのコメント、そして加山さん本人のトークで構成する2時間の特別番組『輝き続ける加山雄三』がBSフジにて、7月15日に放送されます。
この番組は、『輝き続けるキヨシロー』(2020) 、『輝き続ける中島みゆき』(2021)、『輝き続けるBOØWY』(2022))、『輝き続ける尾崎豊』(2022)、『輝き続けるオフコース』(2023)に続く、プロジェクト第6弾。
番組では、「若大将EXPO~夢に向かって いま~ 加山雄三 LIVE in 日本武道館」(2014年)、「加山雄三ラストショー 永遠の若大将」(2022年)などの近年のライブはもちろん、加山さんの若かりし頃の映像もたっぷり放送。そして「加山雄三を愛する著名人10人」が、加山さんへの憧れや貴重なエピソードを披露します。
<BSフジ『輝き続ける加山雄三』奥田民生、斉藤和義ほか出演者決定!>
フジテレビュー!!では、昨年の大晦日をもってコンサート活動を勇退後、加山さんがテレビ初のロングインタビューに応える収録に密着。その様子をレポートします。
米軍キャンプでの演奏で「人前で演奏する喜びを感じた」
インタビュー収録は、銀座で2024年まで期間限定開催中の「加山雄三銀座ギャラリー」で行われました。落ち着いた雰囲気のギャラリーには、加山さんが長年描いてきた絵画が展示され、レコードジャケットや愛用のギター、思い出の写真などが並びます。
収録のために会場に現れた加山さんは、到着早々にお茶目な笑顔で「いい絵がいっぱいあるなぁ」と、自分の絵を見渡しながらひとこと。
今回の番組の趣旨について説明を受けると、「2時間も?本当に?大変じゃん」と驚きながらも、「すごいなぁ」とうれしそうな表情を浮かべました。
和やかな空気の中、まずは加山さんと音楽との出会いについてじっくり紐解いていきます。
1937年4月11日、日中戦争開戦の年に神奈川県横浜市に生まれた加山さんは、8歳の時に第二次世界大戦の終結を迎えます。
小学校時代にピアノの音色に衝撃を受け、「ピアノを習いたい」と父親で俳優の上原謙さんにねだった際の親子間のやり取りを臨場感たっぷりに披露し、当時の高揚した気持ちを明かす加山さん。
ギターとの出会いのエピソードでは、「山荘に友達がギターを持ってきていたのを弾かせてもらった」という、いかにも“若大将”的な思い出を振り返りました。
そして、戦後の音楽文化とともに育ち、14歳で初めての作曲(のちの「夜空の星」)という人生のターニングポイントを経験。
時代は、戦後の好景気。日本人向けのジャズコンサートのブームが到来し、エルヴィス・プレスリーと石原裕次郎さんの主演映画「嵐を呼ぶ男」の大ヒットを受けたロカビリーブームの中、慶應義塾大学に進学した加山さんは、2年生のときに同級生6人でバンド「カントリー・クロップス」を結成。
“田舎者”という気持ちから名付けたとバンド名の由来を明かし、「人前で演奏する喜びみたいなものを感じた」と、初めて米軍キャンプで演奏したときの心境を懐かしんでいました。
盟友・仲代達也からのメッセージに「ありがたいなぁ」
そして、23歳を迎えた加山さんは、映画「男対男」で銀幕デビューを飾ります。
「俳優には全然興味がなかった。でも、就職する段階になって『他に何もやることないよな』って」と、俳優の道に進んだいきさつと、デビュー後に一気にスターダムに上り詰めていく様子を語ります。
デビュー作で周囲から「いい度胸している」と言われるほどのスターとしての片りんを見せた加山さんでしたが、その胸の内には「よそ者だからいじめられるかもしれない」という思いがあったのだとか。「でも、そんなことどうでもいいやって、バーッと(勢いよく)やった。それがかえって良かったんだね」と述懐しました。
こうした加山さんのユーモアを交えたトークは止まらず、予定の収録時間を大幅にオーバー。それでも加山さんは気にせず、時にスタッフも笑ってしまうほどの楽しいエピソードを繰り出していきます。
当時の国民的大ヒット曲を、音楽的知識で鋭く分析したり、映画「椿三十郎」に出演した際の、三船敏郎さん、仲代達也さんといった往年の大スターたちとの驚きの撮影裏話などが、鮮明に語られていきます。
するとここで、その盟友・仲代さんからビデオメッセージが届いているとの知らせが。そのメッセージを見ながらうなずいたり、笑いをこぼしたりしながら、「ありがたいなぁ」と手を合わせて、静かに見入っていました。
インタビューでは、加山さんの“マルチミュージシャン”としての一面も掘り下げられました。
音への探求心が強い加山さんは、いち早く「ワイヤーレコーダー(鋼線式磁気録音機)」を手に入れ、録音した自分の声を聞いたときのエピソードを披露。
その後、テープレコーダーも使用して多重録音にはまっていき、「1人で4声入れてた。日本でそんなことやってるのは誰もいなかった」と振り返り、少年のように目を輝かせます。(番組では、加山さんが当時録音した貴重な音源も紹介されます)
デビュー60年。日本の音楽史、芸能史そのものともいえる人生を振り返った加山さんは、「いろいろな人が支えてくれた。本当に感謝だよ」と顔をほころばせました。
インタビュー収録を終えて、ディレクターから今後について話題を振られると、「音楽は生涯の親友」と音楽への愛を見せつつ、「今は食べることが幸せ」と無邪気な笑顔を向けていました。
『輝き続ける加山雄三』は、7月15日(土)21時より、BSフジで放送されます。
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