『あなたがしてくれなくても』第10話完全版
吉野みち(奈緒)は夫・陽一(永山瑛太)に離婚を切り出す。しかし陽一は、それを拒否した。
<ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版>
一方、新名誠(岩田剛典)から離婚しよう、と告げられた妻・楓(田中みな実)は、「このまま一緒にいてもお互いに苦しいだけだもんね。私もそれが一番いいと思う」と言って応じる。気丈に振る舞う楓の姿を見つめる新名。
上司から昇進試験を受けないかと打診されていたみちは、同僚の田中裕太(北川尚弥)から一緒に勉強しないかと誘われる。誘われるままにフリースペースに行くと、そこに現れたのは新名だった。田中が勉強を教えてもらおうと頼んだのだ。
勉強会の後、みちと一緒に帰路についた新名は、楓と離婚することを伝える。そんな新名に、自分たちはまだ話し合い中だと報告するみち。
するとそこに、新名の母・幸恵(大塚寧々)の訃報を伝える電話があり、新名は言葉を失う。
あくる朝、みちは陽一のいるマンションへ戻る。上司のお母さんのお葬式に出るため、喪服を取りにきたと言うみちに、陽一は違和感を覚える。葬儀の案内状には“新名家”と書かれていた。
みちは、陽一に離婚届を手渡した。みちは、好きなのになぜ離婚しなければならないのかと納得できないでいる陽一に、「陽ちゃんは自分のことが好きなだけ。陽ちゃんの中には私がいないんだよ」と告げて去っていく。
幸恵の葬儀会場を訪れたみちは、香典だけ置いて帰ろうとするが、楓から声をかけられ、参列することに。出棺の際、新名の父は棺にすがりつき、声を上げて泣いた。父を棺から離そうとする新名の手を止めたのは楓だった。楓は、父の姿を見つめる新名の背中に手を添えて彼を支える。
親戚の中には、幸恵の看病に行っていなかった楓を非難する言葉を新名にぶつける者も。だが新名は、「楓には、ずっと仕事を頑張ってほしいと思ってるから。そういう彼女だから結婚したいと思ったんだ」と返していた。
みちは、陽一に連絡し、1年でも10年でも、陽一が離婚に納得するまで待つ、と伝えた。
すると陽一は、新名に会うためにみちの会社を訪れる。陽一に気づいたみちの後輩・北原華(武田玲奈)は、新名が退職したことを伝え、なぜ新名に会いに来たのか、知りたいことがあるのなら、みちから聞けばいい、と言い放った。
みちは、新名に協力してもらい、田中と一緒に昇進試験の勉強を続けていた。新名から、なぜ試験を受けようと思ったのかと問われたみちは、自分の足で立つために頑張りたい、と答える。
新名は、そんなみちに、困ったことがあれば何でも言ってほしいと告げるが…。
そんな折、新名の転職先「萬田ホールディングス」に華が訪ねてくる。新名のスマーフォンを借りると、陽一のスマホ番号を打ち込み、新名に会いたがっていると伝える華。
「このことは先輩は知りません。会うかどうかは新名さんが決めてください」と言い…。
新名は陽一に連絡を取り、彼に会いに行く。そこで新名は、みちとは交際していないが大切に思っている、と陽一に告げた。そんな新名に対し、みちは自分の妻だ、別れない、と返す陽一。
すると新名は、みちの気持ちは考えていないのか、と問いかけ、今彼女は自分の足で立とうと必死に頑張っているのだから邪魔しないでほしい、と言って帰っていく。
楓は、新名を呼び出し、記入済みの離婚届を手渡す。本当は離婚していいのか迷ったが、仕事が大事だし夢も諦められない、と謝る楓。新名は、そんな楓に、悪いのは楓を支えたいと思っていたのにいつの間にか見返りを求めていた自分だと返した。
聞きたいことがある、と言ってみちを呼んだ陽一は、子どもが欲しいかどうか聞かれたとき、何と答えれば良かったのか、と尋ねた。「みちの子どもが欲しいって、そう言って欲しかった」と答えるみち。
自分にはそんな言葉は言えない、と言う陽一は離婚届に記入し、みちに手渡す。
数日後、みちは昇進試験を受けた。だが結果は、不合格。新名と会ったみちは、試験の結果と、陽一と離婚したことを報告する。新名は、みちを以前訪れた水族館へ誘った。
楓は、編集長の川上圭子(MEGUMI)から、次期編集長は楓ではなく、外部から招へいされることを伝えられ、ショックから涙を流す。
陽一は、柿の種を食べながらビールを飲んでいた。その際、柿の種の容器の底に、「陽ちゃん食べ過ぎ厳禁!!」というみちが書いた文字を見つけ、思わず笑ってしまう。
だが、すぐに我に返ると、つけたままだった結婚指輪を外し…。