『テイオーの長い休日』2サスの帝王・船越英一郎がついに「崖」に降臨！

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『テイオーの長い休日』で、船越英一郎さんがついに「崖」に降臨します。

船越英一郎さん主演の土ドラ『テイオーの長い休日』（7月15日／カンテレ・フジテレビ系）第7話が放送されます。

このドラマは、仕事がなくなった“2サスの帝王”熱護大五郎（船越）が、ある事情を抱えた女性マネジャー・吉田ゆかり（戸田菜穂）とともに、人生のリベンジに奔走するヒューマンコメディ。

残すところ2話となり、「ひねりが毎回すごい効いている！あと15年くらいみたい！」「ずっと続いてほしいけど、熱護さんの出演作なくなっちゃうか。シリーズ化希望」「意外などんでん返しがお見事すぎる、あと2話で終わってしまうなんて」と、早くもテイオーロスを心配する声もあがってきています。

そんななか、往年の船越ファン、2時間サスペンスファンに朗報が！『テイオーの長い休日』のロケが、ついに「崖」で行われました。2サスといえば、誰もが思い浮かべる「崖」。そこで行われたロケは、どのようなものだったのでしょうか。

関東地方の上空に梅雨前線が停滞し、天候が不安定になっていた6月のある日。「崖」の上に集まった制作スタッフは、撮影の準備を着々と進めていました。

当然のように雲行きは怪しく、万が一、雨が降り始めでもしたら、撮影が進められなくなります。

そうした切迫した空気感を変えるように、スタッフの声が響きます。「船越さん、入ります！」。撮影ポイントから数百メートル離れて駐めてあったロケバスから、支度をすませた主役・船越英一郎さんが、黒のトレンチコートを身にまとってさっそうと歩いてきます。

作業をしていたスタッフが、全員手を止め「おはようございます！」と出迎えます。そのあいさつを聞いた船越さんは、両手を広げながら、よく通る声で「ようこそ！わが職場へ！」と応えました。

この崖は、船越さんがかつて2時間サスペンスの撮影で、幾度となく訪れていた“思い出の場所”。

あるときは、真犯人がそこへ追い詰められ、あるときは、人質もともに引き回され、そして凄惨（せいさん）な事件の真相が、犯人や主人公の口から明かされることとなった、あの“崖”です。

千葉県銚子市のその「崖」は、東洋のドーバーとも言われ、雄大な景観と地質学的な価値から国名勝・天然記念物に指定されています。

江戸時代には、歌川広重の浮世絵にも描かれた由緒ある「崖」であり、2サスのロケ地としても数限りなくロケ隊が訪れている、伝説の「崖」。

懐かしい“古巣”に、再び足を踏み入れた船越さんは「ここはさぁ、もう数えきれないほど来てるんだよ」と、旧友との再会を果たしたようなやわらかな表情を見せました。

そして、「いざ、撮影か！？」と思いきや、制作スタッフの口からもうひとつのビッグニュースが。

「本日、船越さんから、カフェ・カーの差し入れがございます！」。

実は、船越さんが現場にカフェ・カーの差し入れをする、というのは有名な話。しかし、4月末にクランクインしてから、約2か月半。船越さんがカフェ・カーの差し入れをできるタイミングは皆無。

これまで、ロケ地として使用してきたのが、ビルが密集するオフィス街や、閑静な住宅街だったため、車を駐車するスペースが確保できなかったのです。今回は、伝説の崖ロケで、念願の差し入れが叶えらました。

崖＋カフェ・カーという、これ以上ない組み合わせに、共演者とスタッフの士気は最高潮に。

さらに、“崖の上の船越”の真骨頂は、現場でも発揮されました。太平洋の波に洗われるその崖で、かつていくつもの作品の撮影を行い「ここがわが職場」「ここは自分のテリトリー」と自認するだけあって、船越の “崖マスター”ぶりは、ハンパなかったのです。

シーンを撮り進めて、カメラマンが次のカメラ位置を決めているときにも、「あ、こっちは、少し降りても大丈夫ですよ！」「あそこから向こうは危ないから、絶対行っちゃいけません」とアドバイス。

現場にいるスタッフの誰よりも、その“崖”に詳しい船越さんだからこそ、説得力も安心感もあります。

さらに、 撮影スタッフの役をやっている共演者に声をかけ、モニター用のヘッドホンをカッコよく耳にあてる方法をアドバイスをするなど、画作りに関しても気を遣う、 “座長・船越さん” の活躍ぶり。

その日の撮影のクライマックスシーンは、熱護が崖の上から海を見渡し、振り返りながら、「あなたが真犯人ですね」と決めゼリフを言うカット。

午前は小雨もパラついていた現場も、昼過ぎからは雲が切れ、陽もさすように。昼食休憩をはさみ、カフェ・カーでおいしい飲み物も堪能し、スタッフ表情も明るくなります。

しかも、この日は “撮影現場のシーンを撮る” のが狙いのため、制作スタッフはむしろ “映りこんで、場の雰囲気をつくらなければならない” という立場。

カメラマンも、撮影助手も、監督も、助監督も、プロデューサーも、録音担当も、美術担当も、ヘアメイク、スタイリストも、みんな、（映りこまないよう）“逃げる”必要がないのです。

誰もが、スタッフとして実働しつつ、エキストラとして“出演”もする立場。また、カメラ・照明機材のスタンド類や、映像チェック用のモニター機材、俳優が休憩するための折り畳み椅子やキャンピングテーブルなども、カメラの死角にかたづける必要がなく、すべてが、堂々とカメラに映りこんでいい“撮影用小道具”に。

こうした、 “いつもとは違う撮影条件”、天候の好転、さらに座長・船越さんの愛ある“差し入れ”の効果も相まって、この日の崖ロケ全体が、開放的でのびやかな雰囲気の中で進められたのでした。

崖ロケのシーンは、第7話からの展開を受けて、最終回第8話のクライマックスで放送されます。

『テイオーの長い休日』第7話は、7月15日（土）23時50分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。

ゆかり（戸田菜穂）のために、寿（前川泰之）の本心を解き明かした熱護（船越英一郎）。熱護という男をゆかりもだんだん理解できるようになってきていた。

そんななか、事務所の社長・城戸（木場勝己）が映画の出資詐欺に遭い、オリプロは多額の負債を抱えてしまう。

そこにIT会社の社長・北條（大浦龍宇一）が現れ、事務所の経営権を譲れと言い出す。まるで仕組まれていたような買収劇。

そんな折、城戸が倒れてしまう。慌てて熱護に知らせようとしたゆかりだったが、熱護はすでに城戸の入院先の病院に駆けつけていた。

ふたりで初めて取った仕事の話を淡々と話す城戸。そんな城戸に熱護はある決意をする。「この家を手放すことにした」。家も財産も、俳優としての名声もすべてを捨てる覚悟を決めた熱護。

驚くゆかりたちをよそに、熱護はそのまま行方をくらませてしまう。事実無根のネット記事が出回り、ゆかりは芸能リポーターに突撃取材をされるも、熱護を信じることしかできずに…。

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