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川栄李奈さんが、シングルマザーになる決意をした女性に共感を示しました。

川栄さんは、『ザ・ノンフィクション「ひとりで産むと決めたから 前編～30歳 サキの決断～」』（7月30日14時～／フジテレビ※関東ローカル）のナレーションを担当。

カフェの店長でありながら、夜は歌舞伎町のキャバクラで働く30歳の女性。彼女がダブルワークをするのは、これから生まれてくる子をひとりで産み、育てるため。

コロナ禍で、飲食店が大きなダメージを受けるなか、家族にも頼らずひとりでの出産を決めるも…。ぶち当たる厳しい現実の前に、彼女が下した決断は…。

自身も二児の母である川栄さんはどんなことを感じたのか、収録後に話を聞きました。

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番組が、歌舞伎町のキャバクラで働くサキさん（30）に出会ったのは、2年前の夏。

コロナ禍で、苦境が続く“夜の街”を盛り上げるために開催された「ナイトクイーングランプリ」に出場していたところを取材しました。その後、彼女から妊娠していることを告げられました。

サキさんは、夜の街で働くかたわら、昼間はカフェを経営。2016年に新宿にオープンさせた念願のカフェは、雑誌やテレビでも紹介される人気店に。しかし、コロナ禍で経営が悪化。店を維持するために、夜は歌舞伎町のキャバクラで働き始めました。

妊娠が分かったのは、その直後のこと。相手はひと月前に別れた男性で、周囲からも「産まない方がいい」と反対されるも、ひとりで産むことを決意します。23歳のときに子宮頸がんになり、医師から今後の妊娠は難しいと告げられた彼女にとって、「命を授かる」ことは特別だったのです。

しかし、長引くコロナ禍でカフェの経営はどんどん悪化、お腹は大きくなり、つわりもひどく、仕事も思うようにできなくなり、経済的にも追い込まれます。「生まれてくる子どものためにも何とかして稼がなければ…」という思いから、サキさんは周囲も驚く行動に出ます…。

夢を追いながら、ひとりで子どもを産むことを選んだサキさんの決断の行方は…。

――ナレーションを終えていかがですか？

産まないという選択肢もあるなかで、本当にひとりで産む決断をするのは、すごいなって。大変だし、不安も大きい思うんですけど、それでも決断するというのが、すごいなと思いました。

妊娠中に、夜も昼も働きながら、というのはそれだけでも忙しいし、体力的にもきついはずなのに、生まれてくる子どものために、と頑張る姿に、カッコよさも感じました。

あとは、ちょっとしたプライドで周りを頼りたくないという気持ちは私にもあるので、「わかる～」と共感しながら寄り添いました。

――近くに家族がいるのだから、頼ればいいのに、自分ひとりで…という思いが強かったですね。

昔、自分が宝塚（音楽学校）に入るための予備校にお金を使ってもらっちゃったから、という負い目で家族に言えない、という。人に頼れない、という部分は、ちょっとわかります（笑）。

――迷惑だと思ってしまうのでしょうか？

夜の仕事とカフェの仕事を両方やるのは大変だけど、無理をすればできてしまう。無理をしてできるなら、自分でやるか、みたいな気持ちなんじゃないかなって。

人に頼ってしまうと、「頼ってしまった」「ひとりでできなかった」ということが心労になるというか。

ですけど、そういうふうに思う女性は多いんじゃないかなと思います。「母親になったら自分でやるのが当然」だと思ってしまうから、産んだら仕事を続けるのは難しいかもしれないといった発想になってしまう。

そうすると、少子化の問題にもつながってくるんじゃないかなって思います。

だから、今回のようにテレビで紹介してもらえると、こういう思いをしているのは自分だけじゃないんだってことが分かって、救われる人がいるかもしれないな、と心強くも感じました。

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中！

7月30 日（日）14時～「ひとりで産むと決めたから 前編～30歳 サキの決断～」予告