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佐藤仁美さんが役作りの裏側を明かしました。

和田雅成さん主演ミュージカル「ヴィンチェンツォ」の東京公演が8月18日に日本青年館ホールで初日を迎え、会見に和田さん、富田鈴花さん（日向坂46）、佐藤さん、鈴木壮麻さんらが出席しました。

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イタリアンマフィアのコンシリエーレを務める弁護士、ヴィンチェンツォ・カサノに和田さんが扮し、ヴィンチェンツォとともに巨大企業に立ち向かう弁護士、ホン・チャヨンに富田さん。

チャヨンのアシスタント、チャン・ジュヌに上田堪大さん、巨大企業の会長、チャン・ハンソに竹内將人さん、ヴィンチェンツォと敵対する弁護士、チェ・ミョンヒに佐藤さん、そして、チャヨンの父で弁護士のホン・ユチャンに鈴木さんが扮します。

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本作は20話のテレビドラマを3時間半のミュージカルに凝縮したもの。見どころを聞かれると、和田さんが「ストレートプレイだと場面転換に限界がありますが、曲中でセット転換することによって、次の場面に移行しやすくなるのはミュージカルならではの魅力」と説明。

上田さんは「セットに高低差がかなりあります。僕は上に立つシーンが多いんですけど、高所恐怖症なので、安全第一を意識しながら『怖～い』って（苦笑）」とシリアスなシーンで抱える本音を吐露。

同じく、和田さんも実は高所恐怖症ながら「役になると、そういう恐怖心がなくなるんです。下を見ないようにして、客席を見れば大丈夫」と頼もしい一言。

これに上田さんは「客席を見ても怖い…」とつぶやきました。

さらに、鈴木さんが「音楽が世界観を広げてくれる」とミュージカル俳優ならではの言葉を発すると、佐藤さんが「音楽が世界観を広げてくれる」と、まるで自分の発言のように力を込めて発言。すかさず、共演者からツッコミが入りました。

稽古場の様子に話題がおよぶと、富田さんが「佐藤さんがパンやコーヒーなど、毎日何かしら、私の知らない間に置いてくださったんです。私が机をめちゃめちゃ汚くしていたら、それを整えてくださって…」と紹介。

すると、和田さんから「お母さん（みたい）」と指摘が。佐藤さんは「（富田さんが）すぐ『お腹すいた』って言うから、ゆで卵を持ってきた」と面倒見のよさをのぞかせ、鈴木さんまでも「僕もから揚げをいただきました。お腹がすいたら、佐藤さんの近くにいようと思います」と、仲の良さをアピールしました。

また、劇中で佐藤さん演じるチェ・ミョンヒの悪役ぶりが際立っていると共演者から報告が。

「私はこんなに悪い人間じゃないと思いつつ、演出家から『もっとやって』と言われる。ずっと登場する役柄ではないので、どう切り替えたらいいのか稽古序盤はわからなくて、とりあえず2丁目の嫌みったらしいヤツを思い出して、ねちっこさを表現しました」と、佐藤さんもよく出かけるという“新宿２丁目”に集う人を役作りの参考にしたと明かしました。

ヒロインのホン・チャヨンを演じる富田さんについて、和田さんは「すごく度胸がある」といい、上田さんは「飲み込みが早く、肝が据わっている」、佐藤さんも「アドリブが出るのが早かった」と絶賛。

この言葉をうけ、富田さんは「今、卵の殻をパリパリと破っている最中。稽古期間にいろんな方がアドバイスをくださって頭がいっぱいいっぱいになってしまうこともありましたが、皆さんの言葉が刺激となって、この作品が終わったときには雛が生まれるんじゃないかというぐらいの気持ち」と、先輩俳優の支えで成長している様子をにじませました。