『ザ・ノンフィクション』の傑作選『ザ・ノンフィクション MASTERPIECE』の第3弾が配信中です。
『ザ・ノンフィクション MASTERPIECE』は、地上波放送された作品のなかから、名作・話題作を地上波未放送シーンを含み、FODディレクターズカット版として再編集された傑作選。
これまで13作品が配信されていましたが、8月20日より第3弾として、「新宿二丁目の深夜食堂」「都会を捨てた若者たち」「酒と涙と女たちの歌 ~塙山キャバレー物語~」の3シリーズが追加配信されます。
地上波では見られなかった未放送シーンも盛り込んだ、FODでしか見ることのできないディレクター渾身の作品となっています。
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<配信タイトル>
「新宿二丁目の深夜食堂 Vol.1~人生を奏でるビール瓶~」(8月20日配信)
「新宿二丁目の深夜食堂 Vol.2~名物夫婦 53年の物語~」(8月27日配信)
新宿二丁目で53年営業を続けてきた深夜食堂「クイン」。 多くの客の目的は、名物ママ・りっちゃん(77)に会うこと。ここでしか話せない悩みをぶつければ返ってくるのは、優しいアドバイスや、時に厳しい叱咤激励… 。それが相談者の心の中にポッカリ空いた穴を埋めてくれるのです。
「クイン」は、この街には、なくてはならない存在。店の歴史は半世紀を過ぎ、気付けば夫婦は77歳。 客が引けた店内で夫婦が語り合うのは「今後」について。 「電車に乗ってふたりで旅行がしたい」。
そう笑う店主の加地さんは、りっちゃんの体を案じていました。いくつかの持病を抱える妻は、足腰も弱り始め、店の階段を上がるのも一苦労。 それでも「店を辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、満身創痍で今夜もビール瓶を片手に店に立ち続けます。
そんな店は、2024年夏に、賃貸契約の更新を迎えます。 年齢のこともあり「そのタイミングで店を辞めようか」と加地さんは考えて始め…。
“語り”:吉田羊
「都会を捨てた若者たち Vol.1~27歳の迷い道~」(9月3日配信)
「都会を捨てた若者たち Vol.2~27歳の決断~」(9月10日配信)
栃木県那須町にある「非電化工房」は、自然と調和した暮らしを目指し、自分の力で生きていく技術を学ぶ場所。2021年の春、5人の若者がその門を叩きました。いずれも東京での暮らしに疑問を感じてやってきた20代のメンバーで、ここで1年間の共同生活を送ります。
そのなかで、大地さんは、みんなの輪から離れて行動する“一匹オオカミ”的な存在。メンバーの中で唯一、樹乃香さんだけが彼を気にかけます。
会話や食事を重ねるうち、いつしか2人の間に恋が芽生え、交際がスタート。ここで学ぶうちに大地さんは「広大な山を自分の力で開拓する」という夢を抱くようになり、「山探し」に動き出します。
一方、樹乃香さんは、地元に戻って「カフェ」をつくりたいと願います。互いに追い求める別々の夢…。理想と現実のはざまで二人は大きく揺れ動きます。
そんななか、卒業が迫ったころに、樹乃香さんの父の重い病が判明。27歳の二人が下した決断は…。
“語り”:志田未来
「酒と涙と女たちの歌~塙山キャバレー物語~Vol.1」(9月17日配信)
「酒と涙と女たちの歌~塙山キャバレー物語~Vol.2」(9月24日配信)
「酒と涙と女たちの歌2~塙山キャバレー物語~Vol.3」(10月1日配信)
「酒と涙と女たちの歌2~塙山キャバレー物語~Vol.4」(10月8日配信)
茨城県日立市。チェーン店が並ぶ国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたかのような佇まいの不思議な一角があります。
13軒の小さな飲食店が並ぶ「塙山キャバレー」。各店のワケアリのママさんたちが、力を合わせて守り続ける特別な場所です。
ここには、さまざまな事情を抱えた客が夜な夜な集まります。東日本大震災の原発事故で故郷を失った男性。妻を亡くし、一人家に引きこもっていた男性、コロナ禍で演奏の場を奪われたバンドマン…などなど。
そんな客たちにとって、一人で店に立つママさんたちは心のよりどころです。どんなお客さんも受け入れてきた塙山キャバレーですが、コロナ禍が迫ったころ「一見さんお断り」の苦渋の決断を下すことに。
苦境に耐えながらも女性たちが守り続ける塙山キャバレーの日々を追います。
“語り”:吉岡里帆
『ザ・ノンフィクション MASTERPIECE』