和田雅成さんが本番さながらの熱演をみせました。
舞台「燕のいる駅-ツバメノイルエキ-」(9月23日~東京・紀伊國屋ホールで開幕)稽古が9月6日に都内で公開され、主演の和田さんが手ごたえを語りました。
本作は劇作家の土田英生(MONO)さんが書き下ろし、1997年に京都で初演された戯曲。その後、多くの団体が繰り返し上演し、2005年には相葉雅紀さん主演で、東京グローブ座にて公演が行われました。
今回、脚本を2023年版として大幅にブラッシュアップし、土田さん自らが演出を担当。和田さんのほか、高月彩良さん、奥村佳恵さん、久保田磨希さんらが出演します。
物語は、埋め立て地に位置するテーマパークの最寄り駅「日本村四番」が舞台。駅員と売店で働く女性、その友達、電車に乗り遅れた会社員らが集い、ごくありふれた穏やかな時間が流れるも、一向に電車が来ず、さらに、彼ら以外にまったく人の気配がないことから、不穏な空気が漂い始めるというストーリー。
駅員の高島啓治に和田さんが扮し、弟と待ち合わせをしている女性を高月さん、売店の店員を奥村さん、人見知りで謎の女性を久保田さんが演じます。
この日、報道陣に公開されたのは、駅舎にとり残された人たちが、そこに現われた極度に人見知りの女性の緊張を解くため、「しりとり」をして和ませようとする場面。短いシーンながらキャストは息つく暇もないセリフのやりとりを披露。チームワークのよさをのぞませました。
また、和田さんは9月5日に32歳の誕生日を迎えたばかり。この日も稽古開始前、共演者から「お誕生日おめでとうございます」と祝福され、和田さんが照れくさそうに感謝を述べる一幕もみられました。
<和田雅成が語る「燕のいる駅」見どころ>
――まずは稽古の手ごたえを聞かせてください。
今までにない演劇や芝居感を感じていて、いい意味でそれに苦しみつつも楽しんでいる状況です。
――これまでエンタメ要素の強い作品への出演が多く、本作のような会話劇への出演は珍しいのでは?
エンタメ系の作品の中にも登場人物同士の会話が当然あって、僕は相手のセリフをきちんと受け取ることを意識しながら舞台に立っているので、本作において特別“会話劇”という意識はありませんね。
――公演を楽しみにしている皆さんへ、見どころとあわせてメッセージをお願いします。
この「燕のいる駅」は“世界が終わる”というテーマが大前提としてある物語。僕は個人的なイベントや配信などで、「いつ世界が終わってもいいように生きたい」と常々発言しているんですけど、その中で演劇やエンタメで少しでも皆さんに元気を与えたいと思って演じています。
今回の作品で僕たち自身も新しい感覚を手に入れようと思っていますし、お客様にもそういう感覚を味わってほしい。土田さんが描く素晴らしい作品を、1人でも多くの方に観ていただきたいです。
「燕のいる駅-ツバメノイルエキ-」
【東京公演】9月23日(土・祝)~10月8日(日)紀伊國屋ホール
【大阪公演】10月14日(土)松下IMPホール
最新情報は公式サイトまで。
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