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林裕太 圧倒的な演技力でオファー続々!俳優4年目の“原動力”とは?

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林裕太さんが、俳優4年目の“原動力”について語りました。

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2020年に俳優デビューすると、その高い演技力ですぐさま話題になった林裕太さん。「草の響き」(2021年/斎藤久志監督)で映画初出演、「間借り屋の恋」(2022年/増田嵩虎監督)では映画単独初主演に抜擢。

今年も、アクターズ・ショート・フィルム3「いつまで」(中川大志監督)でメインキャストを務めたほか、「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-」(英勉監督)など話題作への出演が続いてます。

そんな林さんの最新主演作「ロストサマー」が、10月13日に新宿武蔵野館ほかにて公開されます。

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本作は、俳優たちが立ちあげた映像制作チーム「889FILM」初の劇場公開長編作品。寂しさを抱え街をさまよう主人公・フユ(林)、妻・夏を失い「死にたい」と願って毎朝通院する老人・秋(小林勝也)、忙しい夫・夏との関係に悩む春(中澤梓佐)。彼らが偶然に出会い、失った“夏”を超えて「いまを生きる」ためにもがく姿が描かれます。

フジテレビュー!!は、本作で主演を務める林さんにインタビュー。フユを演じるうえで大切にしていたこと、高知での撮影、寂しさの解消方法などを聞きました。

最新主演作「ロストサマー」は「青年と老人の掛け合いが新鮮」

<林裕太 インタビュー>

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──オファーを受けたときの心境を聞かせてください。

まずは映画「間借り屋の恋」からあまり時間が経たないうちにまた主演作ができるということが、すごくうれしかったです。

作品に関しては、脚本を初めて読んだときに若い青年と老人の掛け合いが新鮮で、今まで僕自身はこういった芝居の経験がなかったので、興味を持ちました。そして、物語の終わり方がすごく好きだったので、出演したいと思いました。

──「終わり方が好き」と感じたのはどのようなところですか?

人が誰かと不安や苦しみを埋め合おうとすると、なかなかうまくいかないというか、誰かは幸せになるけど、誰かはそうはならないということが多いと思うんです。でも、「ロストサマー」は、僕が演じるフユが秋(小林勝也)を頼ることができて、秋もフユを受け止める準備をしていて。きっとフユは人に弱さを見せる強さを持つことができたのかな、と。

彼が生きていくためにそれは必要なことだったと思いますし、これからも秋と一緒に生きていくんだろうなと思える終わり方が、僕にとっては印象的で好きだなと感じました。

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──フユをどのような人物と捉えて演じていましたか?

人懐っこくて優しいけど、あまり人のことが信じれらないし、臆病。自分と少しリンクする部分も感じていたので、その感覚は大事にして、自分の感情から伸ばしていけるものは伸ばしていこうと思っていました。

でも、ネグレクトを受けていたフユとは育った環境がかけ離れていたので、そこは想像をしたり、フユと同じような環境で育った人たちのインタビューを読んだりして、どういう人格になる可能性があるのかということを勉強しました。形から作ることは、かなり大切にしたことです。

あとは、フユは人との距離がやけに近い気がしていて。体感距離は近いけど、心は離れているということは意識して演じました。

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──「人との距離が近い」というのは、フユが初対面の秋に声をかけるシーンなどでも見られますね。

フユは、秋だったから直感的に「声をかけよう」と思ったのかな、と。もし別の人だったら積極的に絡んではいかなかったと思うんですよね。それでも、あんなふうに距離が縮められるフユはちょっとすごいな、うらやましいなと思います。

──林さんは、どんなタイプですか?

気になる人がいても、フユほど積極的に絡んでいくことはできないです。結構、考えてしまうんですよね。「急に絡まれたら嫌だろうな」とか、「自分だったら嫌だな」とか。

ただ、お酒をたくさん飲んだら、もしかしたらできるかもしれないです(笑)。

フユと秋の関係性を作るうえで大きかった小林勝也の存在

──小林勝也さんとのお芝居はいかがでしたか?

フユを演じる自分にとっては、勝也さんとのお芝居は癒しの時間でした。

勝也さんは大先輩ですから、一緒にお芝居をするのはすごく緊張するだろうなと思っていたんです。でも、初めて会ったときから優しくて、物腰柔らかに接してくださって。緊張感は勝也さんがなくしてくれたので、秋とのシーンはただ楽しんで撮影することができました。

──秋の髪をわしゃわしゃとするシーンもありましたが、そういう部分も遠慮なくできたのでしょうか?

そうですね。勝也さんが「大丈夫でしょ!」と言ってくださって、思いっきりやることができました。

──フユと秋の“友だち”とはくくれない空気感が印象的でした。

僕が勝也さんに歩み寄って空気感を作っていかなければと思っていたのですが、勝也さんがオープンに接してくださったおかげで、自然と劇中のような関係性を、役を超えて築くことができたと感じています。その関係性が作品にも反映されていると思いますし、勝也さんの存在はすごく大きかったです。

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──本作は、ほとんどのシーンを高知市内で撮影したそうですが、高知ロケで印象的だったことはありますか?

今回初めて高知に行きました。11月の後半に撮影をしたので、もっと寒いのかと思っていたら、結構暖かくて。日差しが柔らかくて、過ごしやすい空気で、平日の昼間からお酒を飲んでいる人がいたりして、活気があって。そういう明るい街でフユは育ったんだな、と。背景を想像しやすい、魅力的な場所でした。

──撮影以外で高知を楽しむことはできましたか?

本当は、いろいろと楽しみたかったのですが、あまり時間がなかったんです。ただ、1日だけ自由に動ける日があったので、地元の方がすすめる洋食屋さんに行きました。カツオじゃないんかい!と思われるかもしれないのですが(笑)、そこのハヤシライスがすごく美味しかったです。

他にも、撮影の軽い打ち上げで行った居酒屋さんで出てきたカワハギの刺身もまた美味しくて。カワハギの刺身に薬味を巻いて、ポン酢につけて食べるんですけど…たまりませんでした。

また高知に行くことがあれば、次は観光に行きたいなと思っています。

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今の自分を構成している3つのもの

──本作では、フユや秋をはじめ「寂しさ」のなかで生きる人物の姿が描かれます。林さんは寂しさを感じたとき、どのように解消しますか?

僕は育ちが東京なので、地元の友だちともすぐに会うことができますし、友だちに自分の思いを打ち明けたり、ただ遊んだりして解消しています。

親とも仲が良くて、「今日こういうことがあったんだ」と話したり、家族でK-POPのYouTubeやドラマとかを見たりすることもあります。そういうことが、寂しさを解消する時間になっていますね。

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──四季がキーとなっている本作。林さんが好きな季節、苦手な季節は?

好きなのは冬です。僕、すごく代謝が良くて、夏は服を脱いでも暑さが我慢できないほどなんですけど、冬の寒さは服を着れば耐えられるので、好きです。あとは、冬服が好きですし、冬のちょっと乾いた空気も空が遠い感じも好きですね。

──では、冬が一番イキイキしている感じでしょうか?

寒がりでもあるのですが、イキイキしていますね。逆に夏は暑さが本当につらいですし、苦手です…。

──俳優として活動を始めて4年目となる林さん。今の自分を構成している3つのモノ・コトを教えてください。

1つ目は、家族です。自分のことを100%応援してくれているし、支えてくれているので。“家族”の中には帰る家も含まれていて、自分の部屋に戻ると自分が1度リセットされる感覚があるんですよね。

僕は、普段の自分に戻ることを大切にしているので、家に帰って、部屋で自分の時間を持ったり、家族としゃべったりすることが大事な時間になっています。

2つ目は、事務所の方々。初めて家族以外の人のために頑張ろうと思えたので。

自分を拾ってくれたことも大きいのですが、自分のことをサポートしてくれたり、こんな世界があることを教えてくれたり、感謝しきれないくらい感謝しています。今僕は、恩返しをするために仕事をしていますし、自分が役者をやっている原動力の一つだと思っています。

3つ目は…たくさんある中から絞ることが難しいですね。(熟考して)今まで出会ってきた監督さんや一緒に作品を作ってきた役者の皆さんは、自分の生き方や役者という仕事に対する考え方に刺激を与えてくださった方が多くて。皆さんとの出会いは、今の自分を構成する要素の大きな一つになると思います。

お芝居の現場では、監督も、キャストの方も、スタッフさんも、すごく熱量を持って接してきてくれて。役者をする前は、こんなに熱量を受けながら、逆に自分も発しながら人と接することってなかったな、と。この経験は自分の生き方に大きな影響を与えてくれているなと感じます。

…結果、みんな人になってしまいました(笑)。

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撮影:河井彩美
ヘアメイク:七絵

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