『パリピ孔明』第8話完全版
英子はアルバイトを休み新曲づくりに専念
超大型音楽フェス・サマーソニアに向けて新曲作りに励む中、過労で倒れてしまった月見英子(上白石萌歌)。ようやく体調が回復し、BBラウンジでのアルバイトを休んで新曲作りに専念することに。
どんな曲を作れば良いのか分からず悩んでいる英子に、諸葛孔明(向井理)は「多摩川にアザラシのたまちゃんが現れたそうですよ」と話す。
<【写真21枚】『パリピ孔明』第8話を写真で振り返り!>
英子の代わりにBBラウンジであくせく働く孔明を心配するオーナー・小林(森山未來)。その時、なんと世界的シンガーのマリア・ディーゼル(アヴちゃん/女王蜂)がBBラウンジを訪ねてくる。
小林はマリアと旧知の間柄だったのだ。スーパーの寿司を肴に酒を飲む3人。
酔ったマリアは小林に「ギター弾いてよ。 昔みたいに」とリクエストする。
その頃、前園ケイジ(関口メンディー)は高級寿司店でイラついていた。マリアに会食の約束を破られたのだ。マリアがBBラウンジにいると聞いたケイジは鬼の形相に。
明かされる小林とマリアの出会い
マリアが去った後、小林は孔明に昔の話をする。かつて、小林はBBラウンジの前オーナーの吉永(谷中敦)に雇われ、店で働きながらさまざまなバンドでギターを弾いていた。
そんなある日、デビュー前のマリアと運命的に出会い、バンドを組むことに。
しかし超大型音楽フェス・サマーソニア出場権を懸けたオーディションを前に、小林は音楽プロデューサーと名乗る男に500万円の賄賂を渡してしまった。金は持ち逃げされ、オーディションの出場権を失い、バンドは解散。
その日を最後に、小林はギターを弾くのをやめたのだった。
赤兎馬と再会した英子は家族と向き合うきっかけを得る
一方、多摩川にやってきた英子はラッパーの赤兎馬カンフー(ELLY)と再会。赤兎馬はここでいつもゴミ拾いをしているという。
英子はゴミ拾いを手伝いながら、赤兎馬に家族の悩みを打ち明けた。
ミュージシャンだった英子の父親。ある時、アメリカで音楽をやるチャンスを掴んだ父親は、英子たちを捨てて家を出た。
英子の母親(安藤裕子)は音楽を憎むようになり、歌手を目指す英子のことも受け入れてはくれなかった。英子は家を飛び出し、それ以来母親とはほとんど連絡を取っていない。
ゴミ拾いを終えた赤兎馬は英子に「いつまでも穴掘ってんじゃねえぞ」と提言する。
それを聞いて何かを思い出す英子。
チンピラに身を落とした小林は、刺されてしまい…
BBラウンジでは小林の話が続いていた。
音楽を辞めた小林は闇金から借りた500万円を返せず、チンピラに身を落としていた。小林は鉄砲玉として危ない橋を渡り続け、ついに刺されてしまう。
朦朧とする意識の中で聴こえてきたのは、「I’m still alive today」を歌うマリアの力強い歌声だった。
力を振り絞って立ち上がり、BBラウンジに転がり込んだ小林は、吉永の手当てにより一命を取りとめる。
その後、再びBBラウンジで働き出した直後に吉永は亡くなり、小林が店を引き継ぐ。
京都の幼稚園でタイムカプセルを発見する英子!そして新曲が…
英子は故郷・京都に来ていた。通っていた幼稚園で高田先生(田畑智子)と再会し、かつて埋めたタイムカプセルを掘り起こしたいとお願いする英子。
妙に物分かりの良い高田先生はそれを快く了承し、英子を手伝ってくれる。なんとかタイムカプセルを掘り当てた2人。その中にはカセットテープが入っていた。
英子は急いで東京に戻り、赤兎馬の元に駆けつけラジカセを借りる。カセットテープから流れてきたのは幼い英子の楽しそうな歌声と父親が弾くギターの音、そして歌手になりたい英子を応援すると言う母親の声だった。
いてもたってもいられず、多摩川の土手を走り出す英子。がむしゃらに走った先で、心の奥底からメロディと歌詞があふれ出てくる。
BBラウンジで不敵に微笑むケイジ
同じ頃、小林は孔明が倉庫から見つけてきたギターを手にしていた。
こうして、英子の新曲「Time Capsule」が完成した。BBラウンジで新曲を披露する英子。その横にはギターを弾く小林の姿があった。
今回のことは奇跡の連続、偶然が重なり成功しただけだと話す孔明。英子は「音楽で食べられるようになったら母親に会いに行く」と、孔明と小林に決意を伝える。
閉店間際のBBラウンジのバーカウンターでは、ケイジが父親と不穏な会話をしていた。
「もしかして前園ケイジさん?」と声をかける小林に、ケイジは不敵な笑みで「お久しぶりです」と返答して…。