グローバルボーイズグループ・JO1が、2021年、自身初となるオンラインライブ「JO1 Live Streaming Concert『STARLIGHT DELUXE』」を、2月20日(土)に開催。フジテレビュー!!では、ライブの模様をリポートする。

「9兆1749億km」の意味とは…?宇宙船に乗り込み、“JO1の星”へと出発!

開演前の画面には、宇宙船内をイメージした映像が映し出され、「この宇宙船は2020年3月4日に出発し、地球を離れ、地球時間を基準に354日が経ちました」という船内アナウンスが流れる。「2020年3月4日」はJO1のデビュー日。まさにその日から「JO1の“未知なる旅”が始まった」ということを表しているのだろう。

続いてアナウンスされた「現在、JO1は地球から約9兆1749億km離れた惑星で皆さまをお待ちしております」の「9兆1749億km」という数字についても、SNS上ではその意味を推理するJAM(JO1ファンの総称)のつぶやきが多く見られた。

そして観客を乗せた宇宙船は、まもなく一つ目の惑星「PLANET OF JO1」に到着するという。いよいよ惑星へ近づくと、着陸までのカウントダウンが始まり、ライブへの期待感がさらに高まる。

©LAPONE ENTERTAINMENT

宇宙船が到着すると、11分割のLEDスクリーンに映し出されたオープニングVCR(※)とともに、1曲目「Starlight」でライブがスタート。ネイビーのスーツ衣装に身を包んだJO1メンバーが登場し、曲の終わりと共にゆっくりと宙へ手を伸ばすと、続けて「Shine A Light」を披露。「今を待ってた やっと届いた」という歌詞の通り、笑顔あふれるパフォーマンスでJAMを歓迎する。

※ライブ中、数曲ごとの間に流れる映像のこと

続く「MONSTAR」では、先ほどまでの爽やかな印象とはうって変わり、睨みつけるような鋭い表情で、“怪物”を表す曲名通りの“野生美”を表現した。

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久々のJAMとの交流に、浮かれ気味のメンバーも?

曲が終わるやいなや、堪えきれずに「JAM〜!」と叫ぶ、JO1の元気印・河野純喜。リーダー・與那城奨の「まず、福島沖地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます」という言葉で一同深く礼をすると、與那城は続けて「皆さまの安全と、被災地の1日も早い復興を願い、僕たちもJO1として、自分たちにできることをやっていきます」と語った。

雰囲気を改め、全員揃って「Go to the Top!JO1です!」と明るく挨拶をすると「これやるの、久しぶりだな〜」としみじみ。

河野が「このPLANET OF JO1は、JAMの皆さんと過ごすためにJO1と名付けた特別な惑星。皆さん、いかがですか?」と問いかけると、佐藤景瑚は「個人的に、この惑星大好きです。全体的にキラキラしていて、今の僕たちみたいですよね!」と少々前のめり気味に答え、「俺、今日頑張らないと。今日はちゃべるよ(しゃべるよ)!」と、甘噛みしつつ意気込んだ。

佐藤はさらに個人の挨拶でも「みゃん!」と謎の言葉を発し、「『みんなありがとう』が全部まとまっちゃった!」と照れ笑い。木全翔也も自身の名前を言い忘れかけるなど、久々に迎えたJAMとの交流の場に、多くのメンバーが心踊らせ、どこかソワソワした様子だった。

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オーディション時に“宇宙人”の着ぐるみをまとって自己紹介したこともある鶴房汐恩は、「僕の故郷へようこそ」と独特な挨拶を送り、「1人だけ空気感が違う」とツッコまれる一幕も。

前回のオンラインライブから2ヵ月ぶりの開催であることに触れ、川尻蓮から「一番JAMに会いたがっていた」と紹介された木全は、「僕らもJAMの美容液を浴びていかないと、かっこよくなれないので」と喜びを表現した。

白岩瑠姫は「今日のために特別なものを用意しました」と、公式グッズのライトスティックを紹介。「JAMの皆さんがどこにいても、僕らが呪文をかけることで色が変化するんです」と説明し、「黄色に変われ!ヤー!」と叫ぶとライトが黄色に変化。

自分も試したいという鶴房は、ライトスティックに向けて力を込めるが「何色にするか言ってない!」とツッコまれてしまう。気を取り直して「緑色になれ!」と念じたのだが色は変わらず、改めての挑戦でようやくライトが緑色に変化。安堵の表情を浮かべた。

「これで本格的に旅立つ準備が整った」と、ミディアムバラード曲「Running」 でパフォーマンスを再開。続けて、恋に溺れる様子を宇宙の旅に見立てたセクシーな楽曲「GO」でJAMを魅了した。

愛嬌たっぷりのパフォーマンスにJAMも大喜び「かわいすぎて泣いた」

曲の終わりとともに警報音が鳴ると、ステージ後方の扉が開かれ、メンバーは次々とその扉の奥へ。ワームホール(時空を超えるトンネル空間)に吸い込まれてしまった豆原一成と大平祥生がもがきながら、過去へのタイムトラベルを試みるVCRが明けると、ステージには学生服衣装に身を包んだメンバーの姿が。

JO1随一の“愛嬌ソング”「やんちゃBOY やんちゃGIRL」を、ウインクやハートポーズなどを交えつつ、かわいさ全開にパフォーマンス。さらに與那城が作詞に携わったファンソング「My Friends」を続けて披露し、かわいらしい振り付けやメンバー同士のわちゃわちゃに、SNS上ではJAMの「エモすぎる」「かわいすぎて泣いた」「この流れ最高」といった声が飛び交っていた。

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パフォーマンスのあとは、VCRで過去へタイムトラベルしていた流れを引き継いで、高校設定のMCコーナーへ。「10分後に先生が来る」までは高校生になりきり、入学初日に出会った同級生として自己紹介をし合うことに。

メンバーはそれぞれ「普通のサラリーマンになりたい」(與那城)、「ダンスで世界征服したい」(川尻)、「居酒屋を開業してフランチャイズ化したい」(木全)と将来の夢を明かしあった。

常にポーカーフェイスの金城碧海は、真顔のまま「将来の夢は芸人」と話し、メンバーから総ツッコミが。一発ギャグを求められると、全力の変顔を披露して笑いを誘うが、当の本人はやはり真顔を維持していた。

現役高校生の豆原はわざとらしく舌ったらずな口調で「僕の夢はアイドルになること!アイドルになってテレビに出たら、みんなの名前呼んであげるね!」とハイテンションで夢を語り、そのおかしなキャラクター設定にメンバーも大爆笑だった。

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10分が経過して本来のJO1に戻ると、オーディション時の課題曲でもあった「YOUNG」をJO1バージョンで披露。この曲が披露されたのは昨年のファンミーティング以来初。JAMからの根強い人気を誇る楽曲ということもあり、久々のパフォーマンスにSNS上でも喜びの声が多く見られた。

11人が繋がって、まるで一つの大きな星に

VCRを挟んだあとは、純白の衣装に身を包み、バラード曲「Voice(君の声)」をしっとりと歌い上げる。続く「 Be With You(足跡)」では11人が向かい合う形で円を作り、それぞれの足元から他のメンバーの元へ光の線が伸びていく演出が。すべての線が結ばれると、ブリリアントカットされたダイアモンドのような模様が浮かび上がり、まるでJO1の11人が、一つの大きな星であることを表現しているようだった。

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曲を終え、たどり着いたのは「GALAXY OF DREAM」。惑星の名前に合わせて用意したというイベントは、メンバー11人の星座から見る、今年の運勢占い。スクリーンに映し出されたメンバーそれぞれの星座とその運勢を、順に読み上げていくことに。

星座被りが少ないメンバーの中で、揃ってさそり座の白岩と與那城。白岩はラッキーアイテム「陶磁器」を「掃除機」と言い間違え、それを指摘されると「あっ、『掃除機』と『陶磁器』を、言い間違えちゃったんやな」と、かまいたちの「UFJ・USJ漫才」風に、自身の間違いを與那城になすりつけて笑いを誘った。

続いて、1月にデジタル配信されたばかりの新曲「伝えられるなら」を初披露。メンバーは互いに目を合わせたり笑いあったりしながら、リラックスした雰囲気で、等身大の思いを歌い上げた。

定番曲もバンドアレンジでロックなテイストに生まれ変わり!新たな一面を開拓

その後は宇宙船内のVCRへ。鶴房がガイド役となり、船内のダイニングルームやフィットネスルーム、フィッティングルームやエチケットルームなどを次々と案内。

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「今から“一番安全なスポット”を見つけ、着陸いたします」と説明すると、その伏線回収をするかのごとく、「Safety Zone」のパフォーマンスに続く。ロックなテイストの、赤・黒・白の衣装に身を包み、「You are not safe with him」という歌詞が表す恋のライバルへの嫉妬心を、色気たっぷりに表現した。

その危うげな雰囲気を引き継いで「So What」を披露。サビに入る「So what?」の部分では、豆原が舌をペロリと出して見せ、最年少メンバーのセクシーな表情にJAMも沸き立った。

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さらに続けてバンドの生演奏とともに「GrandMaster」、そして「OH-EH-OH」をパフォーマンス。激しいロックサウンドが、アップテンポな楽曲により勢いをつけ、ワイルドな雰囲気に生まれ変わらせていた。

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3rdシングル発売も決定!「僕たちのストーリーはまだ続きます」

ライブ本編を終え、会場は暗転。「JO1!JO1!」と、アンコールを訴える声が響くと、メンバーはステージに再登場し、“すべての始まり”ともいえる楽曲「ツカメ~It’s Coming~」を披露した。

パフォーマンス後、最後の挨拶では口々にJAMへの感謝、そしてスタッフへの感謝を述べ、「次は絶対に直接会いたい」と思いを新たにした。

さらに、3rdシングル「CHALLENGER」を4月28日(水)にリリースすることを発表。発表役の河野が、「3rd“アルバム”を…」と言い間違えてしまい、他メンバーが「シングル!シングル!」と慌ててツッコむ一幕も。

最後は與那城が「この旅は終わりますが、僕たちのストーリーはまだ続きます」と語り、「無限の潜在能力を持った僕たちとJAMの応援ソングを送ります」と、デビュー曲「無限大」を披露してオンラインライブは幕を閉じた。

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