2月27日(土)、映画「あのこは貴族」の公開記念配信イベントが行われ、主演の門脇麦、水原希子、岨手由貴子監督が出席した。

本作は、小説家・山内マリコの同名小説をもとに、東京に暮らしながらまったく異なる生き方をする2人の女性を描いた人間ドラマ。

イベントは、劇中の印象的なシーンにちなんで、東京タワーの見えるビルの屋上から配信された。

門脇は「このような状況下ですが、無事に(映画公開の)初日を迎えることができて、ありがたく幸せな気持ちです」とコメント。

水原も「昨日からずっと Twitter で『あのこは貴族』について検索していました。みなさん自分の気持ちと照らし合わせて感想をつぶやいてくれているので、まるで自分の気持ちが届いているかのようでうれしいです」と喜んだ。

本イベントでは、SNSで募集したファンからの質問に答える場面も。

「3人にとっての東京とは?」と質問されると、東京出身の門脇は「薄くて濃い街だと思う。人と人の干渉がなくて、いい意味で放っておいてくれる。その一方で文化的に濃いものが集中しており、掘る甲斐がある」と回答。

神戸出身の水原は「神戸にいるときは自分の居場所を探していて、生きづらかった。でも、16歳で上京してからは、東京で自分の居場所を見つけることができた。東京はいろんな人が自分の居場所を見つけることのできる温かい場所。懐の深さもある。より自分のことを好きになれたのは、東京のおかげ」と愛着を口に。

現在は金沢に住んでいる岨手監督も「それはすごくわかります。東京は物理的に自分が存在していなくても、居場所がある不思議な場所ですよね」と共感した。

また「貴族になるなら?」との問いに、門脇は「豪華な船を借り切って、友達20人くらいと乗って、釣りをして、キッチンで料理を作って。1週間くらい旅をしたい」と妄想。

水原が「それ私も行く!」と声を弾ませると、門脇はすかさず「呼ぶね!」と笑顔で返答した。

そして、水原は「私は島を買って、そこを希子島にする!沢山のアートを置いて、一流デザイナーに世界に一つしかないドレスを作ってもらって着る。いいサウナも作りたい。絶景のリゾートにする」と楽しそうに夢を膨らませた。

最後に門脇は「この映画はどんなときでも寄り添ってくれる作品です。自分のことを好きになってもいいかな…と、そういう気持ちが届いたらうれしいです」と締めくくった。

映画「あのこは貴族」は全国公開中。

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会
配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ

映画「あのこは貴族」の最新情報は公式サイトまで。