3月2日(火)、劇場版「シグナル 長期未解決事件捜査班」の完成報告会が都内で行われ、主演の坂口健太郎、共演の北村一輝、吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋が出席した。

本作は大ブームを巻き起こした韓国ドラマ『愛の不時着』などで知られるスタジオドラゴンと、世界的に高い評価を受けている制作会社・ASTORYが共同で手がけ、数々の賞を受賞した韓国の同名ドラマをリメイク。

2018年に関西テレビ/フジテレビ系で放送された連続ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』は、謎の無線機が現在と過去の2人の刑事をつなぎ、共に未解決事件を解決していく斬新な設定や、時空を超えて複雑に絡み合う骨太な人間ドラマが話題を呼び、好評を博した。

それから約3年、オリジナルストーリーで待望の映画化となり、4 月2日(金)より全国東宝系で公開。さらに、公開直前の3月30日(火)にはスペシャルドラマも放送されるなど、再び注目を集めている。

主人公の三枝健人を演じた坂口は、映画化と聞いた時の心境を問われると「連続ドラマのほうはしっかりと終わりを迎えていたので、今回の映画化にあたり、原作となった韓国ドラマの『どの部分をやるんだろう?』と思ったことが一つ。そして、映画のほうは韓国ドラマでは描かれなかったオリジナルのストーリーをやると聞いて、内容をきちんと深めていかないと難しそうだなと思ったのが率直な感想」と回顧。

そして、完成したものを見た感想を、「今回はアクションという大きなキーワードがあって、それがどこまで映っているのかととても心配だったんですが、『人に痛みが伝わるようなアクションシーンを撮りたい』と監督がおっしゃっていたことがすごく画(え)に表れていて、出演している身ですけど、おもしろいなって感じました」と話した。

本作は昨年1月~2月に撮影されたもので、連ドラから約2年が経過していたが、再会した時のことを聞かれると、桜井美咲役の吉瀬は「私は坂口くんとのシーンが多かったんですけど、一緒にいるとすんなり戻れました。今回は4人で動くこともあったので、いつも以上に一体感がお見せできているのかなと思います」。

三枝と無線で連絡をとり合う過去の刑事・大山剛志役の北村は「僕は現場で誰とも会ってないんです。この作品はいつも一人ぼっちで撮り、誰かと会っても1シーンとかで。『みんな元気でやってるのかな?』と思いながら撮影していました」とちょっぴり寂しそうな表情。

小島信也役の池田は「このメンバーでグループLINEを作っておりまして、ドラマが終わってからもちょこちょこ連絡をとり合っていたのですが、チームワークはすでにできていたのですんなり現場に臨むことができました。特にキム兄(木村)とは仲良くさせていただいているので、最初から地続きみたいな感じでできました」。

山田勉役の木村は「健太郎くん以外は皆子どもがいるので、現場はその話ばかり。それを健太郎くんがにこやかに見ているみたいな感じで、話題には事欠かなかったです」と和やかな様子を明かし、さらに「この人(北村)は寂しかったんでしょう。自分の撮影が終わっても帰らず、僕らのところに入り込んできて助監督の横で演出をするんです。それが監督と意見が違うから、ややこしくてしゃあないっていう(苦笑)」と現場のいい雰囲気をのぞかせていた。

また、今回も主題歌は連ドラに引き続き、韓国の人気グループ・BTSが担当。これに坂口は「連ドラの時はまだ僕自身も三枝も若くてエネルギッシュで、三枝の心情に合った曲をつくっていただいたんですけど、今回はBTSがbuck numberとコラボしたせつないバラード曲で、いろんなことがわかるようになってきた三枝の心を代弁してくれている気がしています。とてもカッコいい曲をつくっていただきました」と豪華コラボへの感想を明かした。

最後に坂口は「この『シグナル』という作品が、心の中のどこかに残る映画になるといいなと思います。ぜひ劇場でご覧ください」と呼びかけていた。

劇場版「シグナル 長期未解決事件捜査班」最新情報は公式サイトまで