3月1日(月)、お笑い芸人のミルクボーイ(内海崇、駒場孝)が姫路城の西の丸にて無観客の生配信ライブイベントを行った。
本イベントは、観光事業の振興などを行う公益社団法人の姫路観光コンベンションビューロが、姫路の観光PRのために、姫路出身の内海に「姫路をテーマにした新漫才」の制作を依頼し実施が決定。
昨年12月22日から姫路観光コンベンションビューロYouTubeチャンネル「心で旅する姫路」にて、姫路の観光名所をネタをしながら回って、新ネタを制作する「ミルクボーイの新漫才“姫路”ネタ作りの旅」の短編動画を配信してきた。
また、2月7日からは姫路市出身のお笑い芸人の天津木村の案内で、「姫路には姫路城しかないねん!」と自虐を交えながらも、食や体験を通じて姫路城以外の魅力を感じていく旅番組風の長編動画も公開されている。
生配信ライブは木村をMCに迎え、夜の姫路城を背景に開始。
内海は「生配信で漫才する必要あります?プレッシャーかかりますよ。姫路城をバックに!無観客って聞いてましたけど(周りに)姫路市のえらいかたがいそうな感じで」と緊張しながらも、「うれしいです。姫路に貢献できているのが」と感謝を述べた。
大阪市出身の駒場は「この仕事をいただいて、地元よりも来させてもらってますから。いろいろと姫路のことを覚えてきましたし、楽しかったです」と挨拶。
木村から「今回はネタ探しの旅をやったわけじゃないですか。(ネタを作るときに)そういうパターンはあるんですか?」と質問が。
内海は「ここまで旅をして、ネタを作ることはないです」とコメントし、駒場は「俳句を探す旅。(奥の細道の)松尾芭蕉みたいなものですもんね」と例えた。
ネタ作りに苦労した点を聞かれると内海は、「(現地に)行ってわかったこととか、その時の気持ちとかは(ネタに)入れましたけども…。ネタやる前にこんな言うのも…」と恥ずかしそうに語り、駒場も同調した。
本企画の集大成ともいえる新漫才“姫路”は、駒場の母親の「おすすめの観光地の名前を忘れた」とお決まりのおかんネタでスタート。
今回、訪れた「書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)」や「かかしの里」、内海の地元の「灘のけんか祭り」を取り入れた漫才を披露し笑いを誘った。
イベント終了後の記者からの取材では、ネタ作りに関して内海は「『(姫路のことを)全然イジってください』と(姫路観光コンベンションビューロから)言われましたんで、『姫路の旅行は2泊3日で十分や』とかリアルと言うか笑えるところも入れさせてもらいました」と説明。
「姫路城での漫才は史上初」だと聞かされると、内海は「めっちゃうれしい!歌でいうとMISIAさんみたいじゃないですか。特番とかであるじゃないですか、城をバックに歌うみたいな」と喜び、駒場も「姫路城の歴史に名を刻めたのはうれしいですね」と笑顔で答えた。
「緊張したか?」と尋ねられると内海は「絶対におかんや姫路の知り合いが見てると思ったんで、そういう意味で緊張しましたね。(無観客で)お客さんこそいなかったですけど、地元凱旋ライブでいい意味で緊張感はありました」と回答。
駒場は「緊張しました。相方の故郷なんで、僕が(ネタ中に)噛んだら申し訳ないなって。相方まで失敗したってなったらあかんので」と語り内海も「ありがとう」とうれしそうに答え締めくくった。
写真提供:姫路市