最後にじゃんけんに勝ったのは霞美だった。「お母さんのこと、恨んでるよね」。霞美の言葉に、当たり前だと返す雨。だが、それでも雨は、心から嫌いにはなれなかった、と正直な胸の内を明かす。

そして雨は、どうして雨という最低な名前をつけたのか、と霞美に尋ねた。雨を産んでずっと不安な日々を送っていたという霞美。ある日、泣き続けていた雨が、雨が降ったときに泣き止み、笑ってくれたような気がしたからだと答えた。

「雨があなたを笑顔にしてくれますようにって願って」。霞美は、雨にそう告げ、苦しめてしまったことを謝る。雪乃と一緒にそんな雨と霞美の姿を見守っていた太陽は、雨がくじけそうになったら雪乃の分まで自分が支える、と約束した。

目的地の近くに着いた雨たちは山道を登る。途中の階段を自分が雪乃を支えて上ると言う雨は、霞美に「手を貸してほしい」と頼んだ。

雪乃が目指していた場所は、海の見える高台。雪乃はそこでプロポーズされたのだという。雪乃は、霞美が生まれて、雨に出逢えて本当に良い人生だった、と言って、2人に礼を言った。

帰りのフェリーで、雪乃は霞美に、自分のことを愛しなさい、と告げる。「自分を愛して、それで今度こそ、雨のお母さんになってあげてね」。雪乃の言葉に霞美は涙を流した。