1996年に放送された特撮番組『ウルトラマンティガ』が今年25周年を迎える。
それを記念し制作されたフィギュアのテレビCMが3月6日(土)から、Web動画が3月5日(金)からそれぞれ公開されることが決定。番組放送時に主人公のマドカ・ダイゴ役を演じた長野博が出演することが明らかになった。
ウルトラマンティガは、3000万年の時を経て復活した超古代の光の巨人。長野がジャニーズ事務所初となる特撮変身ヒーローを演じたことでも話題となった。
今回制作されたテレビCMでは、25年前に放送された番組の最終回の名シーンが復活。長野が再びティガに変身するような思いを込めて力強く「ティガーー!!」と叫ぶと、新作フィギュアが登場するというストーリー。
また、Web動画には、フィギュアのティガと再会する長野の姿が収められている。
当時のスーツアクター権藤俊輔も加わった企画説明時には、子どもの頃のティガへの想いを話す企画スタッフらとともに当時の思い出話で盛り上がったという長野。Web動画内に収められている、フィギュアのティガと初対面した際の、感慨深く見つめる姿や出来栄えについての深いコメントは印象的だ。
テレビCM撮影の終盤。「かつてティガになった君たちへ…ティガーーー!!」と叫ぶシーンでは、25年前のダイゴ隊員を彷彿させる見事な迫力のある演技にスタッフも驚かされたとか。子どもの頃にティガを見ていたスタッフに見守られながら、終始和やかな撮影現場となったという。
<長野博 インタビュー>
──久しぶりにティガに再会した感想は?
懐かしさももちろんですが、こんなリアルなティガに出会えたってことはうれしかったです。
また、撮影現場でこのティガの造形美の元となるスーツアクターの権藤さんに再会できたのもうれしかったです。
──セットチェンジ中に権藤さんとお話されていましたね?
当時、副隊長をやられていたムナカタ隊員のお話もして、「今、ムナカタ隊員に僕(長野さん)と一緒だよとメール送ったよ~」ってお話されていました。うれしかったですね。撮影現場でも良くお会いしていたので。
──フィギュアに初めて触れた感想は?
この大きさなんですけど、質感も重みもあって。あと、リアルさを再現するためにいろいろな素材を使っているんですが、そこが感動しました。
お腹の曲がった時のシワの寄りぐらいも、肩の腕が上がった時の線の盛り上がり方とか。すべてにおいて、できるだけ本物に近づける。可動域もそうですし、日々進化していますし。ほんとそのままリアルな物に出会えた感じがしますね。
──ティガにいろんなポーズをされていましたね?
飛んでるポーズとか、ゼペリオン光線とか、少し苦しかったりすることもあるんですけど、何のストレスもなく、自然にポーズがとれます。
──CM内で実際のストーリーを思い出すようなカットがありましたが、いかがでしたか?
最終回ですかね。基本的に1話完結なんですけど、それが最終話は連続だったのですごく覚えています。
ティガが1回負けそうになって、光を失なった時に、みんなの力・光がティガのパワーになって、相手を倒すことができるというのが、今、僕からすれば、ファンの方々の声援が僕の力だったり、次の原動力になると、そこがすごくリンクするなと。
──当時の思い出を教えてください。
1年間やっていたんですが、基本的にスーツは夏用とかないので、夏は暑いし、冬は寒いし、僕は3着作っていただいたんです。まず1着目がちょっと小さくてしゃがめない。なので、もう少し大きいのを作っていただいて。もう1着は、冬に川に流れたりもしたのですが、その時にウェットスーツを中に着こまないといけないので、よりまた少し大きなサイズを作っていただいて、合計3着作っていただきました。
冬の道志の川で流れていましたね。最初の撮影現場も山の中で、レーザーポインターで「あの辺に怪獣がいます」とか、「この辺にティガの石像がいます」とか、それを想像とイメージしながら撮影に入っていったことを覚えています。ヘルメットも大きいですし、振り向いたら頭持っていかれたりとかということもありました。
第2話ですかね。村石監督と変身ポーズを考えたのを覚えています。変身ポーズって大事じゃないですか。後々もみんなが真似してくれるんじゃないかという話を村石監督としていて、どうしようかなと。
その時まで決まってなかったんですよね。「こんな感じどうですか?」と言うと「それいこう!」と5分ぐらいで決まって、それが今のティガの変身ポーズになりました。
1話では「ティガー!」と自然に変身していのですが、2話のときに、山の中でその場で監督と2人で打ち合わせして決まりました。
──オープニングテーマ曲は「TAKE ME HIGHER」でしたね?
ジャケットがウルトラマンティガバージョンで作っていただいたので、それはそれでレアですし、主題歌もいろいろやらせていただいていますが、1年間ずっと流れることはなかなか無いので、それは貴重でうれしかったです。
──ウルトラマンティガを演じる前とあとで、変わったことはありますか?
やっぱりヒーローを演じさせていただいたので、小さい子たちの目線が変わった気がしますね。ライブ中、親子席の方から「ダイゴ~!」という声援をいただいたり、それもまたうれしいです。
あと、メンバーの中に昭和のウルトラマンを見ていた世代もいるので、メンバーにウルトラマンがいることはすごいなと言われたことはあります。