3月6日(土)、映画「太陽は動かない」の公開記念舞台挨拶が観客を入れて行われ、藤原竜也、竹内涼真、市原隼人、日向亘、佐藤浩市、羽住英一郎監督が登壇した。
本作は「怒り」「悪人」などで知られる小説家・吉田修一のサスペンス小説「太陽は動かない」を原作に、「海猿」シリーズ、「暗殺教室」シリーズなどのエンターテイメント超大作を手掛けてきた羽住監督によって映画化。
心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野に藤原が扮し、相棒の田岡を竹内が演じる。24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦を繰り広げる。
藤原は「(舞台あいさつ前に)浩市さんとも話していたんですけど、男だらけで華がないということで…。大変な時期に集まっていただきありがとうございます。コロナで延期になって1年ぶりに公開ということで、うれしく思っています」とあいさつ。
竹内は「お客さんを入れての舞台あいさつがすごく久しぶりなので、ちょっと感動してます。リモートとかでのイベントばかりだったので、公開するんだなという実感がなかったんですけど、お客さんを前にしてやっと実感がわいています」と感謝を述べた。
藤原は監督に意見があるらしく「船のシーンがあるんですけど、実際セットで船を組んで、斜めにかたむけて撮影をしました。足がつかなくらい水を入れて撮影したんですけど、水温もめちゃくちゃ冷たい温度にしたんですね。現場で『そんな温度を下げる必要がない』って言っていたら監督が『画に映るからその緊迫感は』っておっしゃって、あの水温は必要でしたかね?」と質問。
それを受けて羽住監督は「出てるじゃん」とひと言つぶやき会場を笑わせた。
納得のいかない藤原は「涼真に対して『今までで何番目につらい?』ってずーっと聞いてたんだよ…」と話し、竹内も「一番目につらいですって答えてました」と返した。
それでも怒りがおさまらない藤原は「そしたら、監督たちも…。わけわかんない、なに水でしたっけ?」と語り、竹内が「“男汁“です。ちょろちょろと出ている温かい水があるんですよ。(セットの中の)水に対してほんの数ミリしか出ていない、救いのお湯みたいのがあったんです」と説明。
羽住監督は「映画『海猿』の時から、男汁ってつけていた名前なんですけど、禁断のものなんです。1回それを浴びちゃうと、それなしではいれなくなっちゃう。1カット毎に『早く男汁!』って」と付け加えた。
藤原は「お風呂も用意されてたんですけど、一度入ったら(撮影に)戻るのが無理なんですよ。あれは…いきすぎた撮影でしたね」と振り返った。
市原はブルガリアでの撮影を振り返り「郷に入れば郷に従えと、ブルガリア料理を食べるんですけど、やっぱり和食が恋しくなって、(ブルガリアにあった)韓国料理に行ったんです。その時に焼き肉を食べた味が、死ぬほどうれしくて、久々に懐かしい味、日本でも食べたことがある味を食べれたのがうれしかったです。それからも、時間があったら、みなさんとお酒を飲みました」と回顧。
藤原は「ブルガリアでみんなで楽しく食事をとっていたんですけど、市原だけは『(食事が)まだ足りない。まだ足りない』ってずーっと言ってました」と告白。
竹内は「竜也さんが悪いのは、(食事のテーブルの)下で指示してくるんですよ。『お前、市原にお酒飲ませろ』って。これが永遠に続くから」と笑いながら明かすと、市原は「役者としても人間としても、2人が好きなんで。あと酔っぱらった2人もめちゃくちゃかわいいので」と語ると、竹内はすかさず「隼人さんが一番酔っぱらってましたから」と指摘した。
羽住監督は「でも、全体の打ち上げのときに真っ先に上半身を脱いでいたのは浩市さんでした」とカミングアウトすると、藤原は「脱ぎだすんですよ!先輩が!そしたら全員前に立たされて『お前らも脱げ!』ってどんな体育会系だって。そしたら背中たたかれて手形がついて…。痛いなぁ」と苦言を呈した。
佐藤は「やっぱり男同士はそうしたくなるもんなんですよ。古くからの体育会系なんで申し訳ない」と釈明すると、藤原は「そうしたら翌日に浩市さんがメールくれるんですよ。『昨日はありがとう。打ち上げ楽しかった。ほぼ覚えてないけど』って」とコメントすると佐藤は苦笑いした。
最後に、登壇者全員で映画の大ヒットを祈願する場面も。
司会者から、竹内が「太陽は動かない」と叫び、藤原が「見ないと」と発声し、登壇者全員で「ドーン」とコールをすると効果音で爆発音が出ますと説明された。
緊張した面持ちで、コールするも「ドーン」と音が鳴らずに、きょとんとなってしまう一同。
運営側のミスだったらしく「もう一度」とお願いされると、藤原や佐藤が「大丈夫か?集中してな」「一番大事なところだから!今日のメイン」と掛け声を出し会場を盛り上げた。
2度目のコールが成功し「ドーン」と爆発音が鳴るも、会場全体が「意外と音が小さい?」と感じてしまう効果音で、藤原や竹内は爆笑。
藤原は「なんだ、もっと(爆発音が)来るのかと思った」と漏らし舞台挨拶は終了した。
配給:ワーナー・ブラザース映画
©吉田修一/幻冬舎 ©2020 「太陽は動かない」製作委員会
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