松山ケンイチが主演を務める映画「BLUE/ブルー」の完成報告会が3月17日(水)に行われ、ゲストに、松山、木村文乃、東出昌大、柄本時生、?田恵輔監督が登壇した。
本作は、?田監督が30年以上続けてきたボクシングを題材に自ら脚本を書き上げ、成功が約束されていなくとも努力を尽くす挑戦者たちの生き様を描いた。
誰よりもボクシングを愛するが、どれだけ努力しても負け続きな主人公を松山、同じジムに所属する仲間を東出と柄本が演じる。映画「聖の青春」以来、5年ぶりの共演を果たす3人の掛け合いも見どころとなる。また、ヒロインは?田監督作品への出演を熱望した木村が演じる。
松山は自身の役を「(ボクシング)弱かったですね~。皆さんが見てきたボクシング映画というのは、再起していくさまが感動的なものが多かったと思うのですが、今回は再起しません(笑)」と笑いながら紹介。
続けて「ずっと負け続けているボクサーで、(成績が)2勝13敗の役をやらせていただいて、逆に言うと、負け続けたから得られるものがあるような気がします。人に対してものすごく包容力というか、やさしさを感じるキャラクターになっていると思います」と語った。
木村は「撮影の間、ほかの皆さんは体を絞ってストイックにボクシングというものに向き合って…。そういうものを共有できているから、撮影外の会話も全く入れず。『東出さんのパンチがプロ級だ』ってニヤニヤする監督がいらっしゃたり…。松山さんが江本さんにボクシングのアドバイスをしていたり…。私はただただ眺めているだけだったので、寂しかったです」と振り返った。
東出は撮影で後楽園ホールのリングに上がったそうで「普段の生活が、“ボクサー役”じゃなくて、みんな“ボクサー”でした。ですので、後楽園の撮影日は本当にタイトルマッチの日だって思ってました」と回顧。
そして「監督がキャスティングも本気で、前日本チャンピオンと、現日本チャンピオンを連れてきて、『東出の(対戦)相手だ』って言うから『おぉ…』と…。見劣りしないようにちゃんと体を鍛えました」とエピソードを披露した。
柄本は「女の子にモテたいという思いからボクシングを始める役だったんですけど、僕は『わかるわかる!』という感じでやらせていただきました」と語った。
?田監督は「木村さんのことは役者さんとして見ていました。ただ、男3人は同じ(ボクシング)ジムの後輩。ボクシング映画なんだけど、本当に試合に向けて作りこんでいった感覚でいました(笑)」と並々ならぬボクシング愛を語った。
また、松山は「ボクサーを俳優がやるということは、ものすごく難しいことだと思うんですよ。ウソがばれるというか(観客が映画の世界に)入り込むのを邪魔してしまう気がするので、監督の演出に耐えられるような準備を長いことしました」と明かした。
イベントでは、挑戦し続ける本作の主人公にちなみ「挑戦していること」を発表する一幕も。
最初に答えを聞かれた松山は、長考の末「いったんパス!」と悩んでいる様子。
次に話を振られた柄本も戸惑いながら「えっと…。最近1人カラオケが出来るようになりました。以前やった役で大声を出したら、すぐにのどが枯れてしまって、『日常的に声を出さないとなあ』と思って」と回答。
木村は「丁寧に生活するという挑戦をしていますね」と答え、隣でまだ頭を抱えている松山に「(この答え言っちゃって)大丈夫だった?」と心配する場面があった。
東出は「ザワークラウトを作ってます。キャベツの酢漬けみたいなものなんですけど、キャベツを千切りにして、塩もみして、それをビンに入れると、1週間くらいで乳酸菌が発酵してすっぱくなって、ビタミンが豊富になるんで、挑戦というか…作ってますね」とコメント。
再度、松山に質問が振られると「思い出したんですけど、(携帯の)大喜利をするアプリがあるんですよ。それでボケてます。おもしろい男になりたいなと思って」と話すと周囲は大爆笑。
「実名でやっているのか?」と聞かれると「匿名!匿名!恥ずかしいじゃん!それで(評価の)星がつかなかったら!あの…(自分のボケが)面白かったら星がもらえるんですけど、(今までで)60回くらいボケて、星80個くらいついてる」と告白した。
柄本が「写真でひと言みたいな(アプリの)やつ?」と聞くと、松山は「それ!」と即答。
松山は大喜利を始めた理由を「ニコ生(ニコニコ生放送)に出たときに、(視聴者から)コメント来るじゃないですか。あれで昔、大喜利やったことがあるんですよ。こっちが質問したら1秒後とかに、ズラズラズラって、すごいおもしろいことばかり来るんですよ。あれが衝撃で、自分もあんな風になりたいなって思って」と説明した。
動画はこちら!
映画「BLUE/ブルー」は4月9日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー。
©2021「BLUE/ブルー」製作委員会
配給:ファントム・フィルム
最新情報は、映画「BLUE/ブルー」の公式サイトまで。