ムロツヨシが、フジテレビの連続ドラマ初主演で話題になっている『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』。深夜枠とはいえ異例の6夜連続となる今作で、さらに豪華俳優陣が脇を固めることが決定した。

今回発表されたゲスト俳優は、新川優愛、伊吹吾郎、モト冬樹、東幹久、温水洋一、久保田磨希。物語の後半で彼らが、ムロ演じる漫画家・セイノにどう絡んでくるのか?それぞれがストーリー展開の鍵となるという。

今作は、清野とおる原作の漫画『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』をドラマ化、今まで足を踏み入れたことのない街を実際に歩いた経験から作られた、いわば【大人の街ぶら冒険】ストーリーだ。新川らゲスト俳優が登場するのは、4話から6話となる。

4話(山田編)

漫画家セイノは、老後は東京西部の郊外でひっそり暮らしたいという願いがあることから、その下見として、山田駅(東京・八王子市)に降り立つ。駅前の定食屋さんで生姜焼き定食に舌鼓を打ったあとは、将棋サロン前を通り過ぎるセイノ。その後、雲龍寺というちょっと個性的な寺で、美しい女性・美咲(新川優愛)に出会う。セイノが定食屋さんの1000円ガチャでゲットした「たまごっち」を拾ってくれたのだ。テンションが上がったセイノは、「ああいう人と老後を送れたら幸せだろう」なんて思いつつ、さらに道を進み、ある牧場にたどり着く。なんとそこで作業着姿の美咲と再会することに。美咲はこの牧場の娘だったのだ。美咲の父(伊吹吾郎)は、石窯で焼いたピザをランチにふるまってくれた。美咲の母も登場し、まさに家族総出でもてなしてもらい、すっかり気をよくしたセイノだったが…。

5話(久留里編)

バンドくるりの曲を口ずさみながら久留里駅(千葉・君津市)に到着したセイノ。とうとうICカードも使えない駅に来てしまったセイノは、趣のある駅舎を眺め満足げだ。そしてここは千葉で唯一“名水百選”に選ばれたことを知る。商店街を歩くと、レトロなかき氷店を発見。店主(モト冬樹)から「味はどうされますか?」と聞かれ、変わりダネを注文してしまう。実際に出てきたかき氷の味に感動したセイノは「やっぱ久留里の氷は違うっすね」と絶賛する。しかし、店主が発した言葉に「へ?」と拍子抜けすることに。気を取り直して歩き始めたセイノは、久留里城へ。資料館のスタッフ(東幹久)が一生懸命説明をしてくれるのだが、セイノはそれより食事ができるところを捜したかった。日も暮れて、ようやく見つけた赤提灯の光。「居酒屋くるり」だった。そこにあの謎の男の影が…。実は、セイノの行く先々で、その男の写真が飾られていた。なぜ、セイノと同じ動きをしているのか――?

6話(続・久留里編)

久留里で一杯やりたいセイノがようやく見つけた「居酒屋くるり」。ママ(久保田磨希)常連客(温水洋一)が会話を楽しんでいたが、常連でないセイノを見てけげんそうな視線を送ってくる。しかし、一生懸命トークを盛り上げるセイノに、少しずつ和んでくる店内。そのころ、自転車であの男が店に近づいていた。そう、セイノが行く街々でまるで先回りしているかのような動きを取っていたナカタという人物だ。ナカタは店に入るとママや常連客とすぐに意気投合してしまう。勝手にライバル心を抱いたセイノは、ナカタに今まで歩いてきた街での経験や楽しかった出来事を披露する。ナカタも負けじと、いかに自分がそれぞれの街で人気者だったことなどを熱弁し、マウントの取り合いに。あきれたママが「カラオケ歌わない?」と提案すると、ここで意外な展開が待っていた。

<新川優愛 コメント>

面白いドラマだと思いました!八王子にこういうところがあるなんて知らなかったですし、近くでも知らない方がいるのではないでしょうか。コロナで世の中が元気のない中、知らない街にフォーカスするという企画自体、素敵ですよね。(新型コロナが)収束したら行ってみたい、と感じていただけると思います。今作の制作スタッフの皆さんは、知っている方も多く、やりやすかったです。ムロさんとは初共演でしたが、テレビで見るそのままの方で、たくさん勉強させていただきました。牧場の匂いが画面で伝わらないのが残念ですが、がんばりました(笑)。でもすぐに慣れて、皆で一緒に体験しながら撮影したのが本当に楽しかったです。

<伊吹吾郎 コメント>

和気あいあいとした家庭的なドラマに久しぶりに出演させて頂けました。出番は多くはありませんが、また出たい!と思ったドラマですね。牧場のお父さん役ということで、衣装がつなぎ(オーバーオール)だったのですが、似合っていましたか?(笑)。ピザを窯から出すシーンは、いつもここで本当にやっているお父さんに実際に教えていただいたんですよ。牧場の皆様には、こうやって撮影現場を気持ちよく貸していただき感謝です。私たちは一緒にやっている仲間という認識を持ってお芝居ができました。ムロさんはこういう役がぴったりの人だね。ほのぼのしていて、現場はとても楽しかったです。

<モト冬樹 コメント>

今回、ムロ君が旅する町の氷屋さんの主人ということで、役作りすることもなく楽しく演じることができました。ムロ君とは以前、小栗旬君監督の『シュアリー・サムデイ』で共演させてもらって、その時は俺の息子という違和感のある設定だったんだけど、今回は自然に楽しくお仕事させていただきました。また機会があれば床屋さんのオヤジかなんかやりたいな。

<東幹久 コメント>

台本を読ませていただいた時、今までありそうでなかったドラマだな、と思いました。人々が真実でそれを役者たちが作っていく、という“リアリティの中にお芝居がある”んですよね。私の衣装も、資料館のスタッフさんが着ているのをかなり忠実に再現しているそうです。その街の匂いとか雰囲気を感じていただきつつ、そこに描かれる人間を見ていただければ、と。セリフも面白いですよ。ムロさんとは初共演で、ちょっとのシーンでしたが、楽しいやりとりになっていますので仕上がりが待ち遠しいです。自然や街並が舞台なので、この状況が落ち着いたらちょっと行ってみるか、って思っていただければうれしいです。

<温水洋一 コメント>

思っていた通り楽しい現場でした!ムロくんとは久しぶりでしたが、台本を見たら“あ、楽しそう!”って。カラオケを歌わなきゃいけないのが…しかも歌ったことのない曲で、胃が痛かったです。家でも練習していたのですが、先週奥さんと一緒にカラオケボックスに行って練習しましたよ。それだけが大変でした。バス旅のロケなどで地方の都市は行ったことはあっても、久留里の街は歩いたことがなかったですね。実在するスナックで撮影するなんて!“居酒屋くるり”は、セットではなく、本物で、味があって…私も地元の住人になりきっていましたが、本当の常連さんと飲みたくなってしまいました(笑)。

<久保田磨希 コメント>

私も娘が生まれる前までは、“不意に知らない街に行ってみる”ということが趣味だったので、原作を読んだ時、同じ人がいる!と興奮しました。肌にまとわりつく様な生っぽさが最高に面白い清野さんの世界の住人になれたことが幸せです。撮影の休憩中に街を散歩したのですが、出会ったご婦人に“あなた、『居酒屋くるり』のママ役でしょ?ピッタリ、グーよ”と声をかけられて、最高にうれしかったです。