3月31日(水)、堂本光一が作・構成・演出・主演を務めるミュージカル「Endless SHOCK-Eternal-」が千穐楽を迎えた。
同日のカーテンコールでは、大きな拍手が送られる中、まずは堂本が「2ヵ月公演を走りきることができたのは、本当に皆さまのお陰だと思っております」と、客席へ感謝の言葉を。
続けて、「我々としては、(エンターテインメントにできることの)一つの形を提示することができました。それは我々の力だけではなく、見に来て下さった皆さん、そして足を運べなくなってしまったお客様の思いが実ったのではないかなと感じております」と、観劇が叶わなかったファンの力もあって千穐楽を迎えられたと、付け加えた。
コロナ禍ということもあり、「例年のように『食事に行こう』ということは1回もできなかった」と話す堂本。それでも「心でつながっているというのは感じられたなと思っています。1人1人が頑張ったから千穐楽を迎えられた」と、キャストに拍手を送る。
そして「…ということで、1人ずつご挨拶いただきましょう!」という堂本の言葉をきっかけに、メインキャストが挨拶をすることに。
「SHOCK」への思いが高まり…涙あり笑いありの千穐楽
松井奏(IMPACTors/ジャニーズJr.)は、「初日のカーテンコールの時に『僕がインパクトを与えられるように』と言っていたんですけど、与えられましたでしょうか?」と恐る恐る問いかけると、客席はもちろんキャストからも拍手が。
その光景に笑顔を浮かべ「でもやっぱり、みんなからインパクトをもらうことのほうが多かったです。いろいろなことを教わりました。みんなに出会えて、『SHOCK』の世界にいられたことが幸せでした!」とコメント。さらに「光一くんのファンの皆さん、僕のことも応援してください(笑)」とかわいくおねだりをして会場を笑わせた。
椿泰我(IMPACTors/ジャニーズJr.)は、「あの…あの…」と言いながら涙ぐみ、天を仰ぐ。「泣くなよ」と周囲にツッコまれ、堂本から「それだけ頑張ったっていうのはあるよね!」と優しいフォローを受けると気合いを入れ直し、「誰一人欠けることなく、千穐楽まで来られて良かったなと思っています。見に来てくださる皆さまがいて、視線を向けていただいて、熱い拍手を奏でてもらえる行為一つ一つが当たり前じゃないんだなと改めて感じさせていただいて、毎日新鮮にステージに立たせていただきました」とコメント。
「この作品で帝国劇場に立てたことを本当にうれしく思います。SHOCKも、みんなも、全部、全部大好きです!」と笑顔で締めると、堂本は思わず「素晴らしい挨拶!」と絶賛。続けて「このあとの先輩、ちゃんとしてくれよ(笑)」とニヤリと笑いながら、寺西拓人(ジャニーズJr.)へ振る。
そんなプレッシャーを受けた寺西は、「(キャストに向かって)皆さんお疲れ様でした!(客席に向かって)皆さんもお疲れ様でした!」と元気よく挨拶。その後は「今日めっちゃめでたい日らしいんですよ。(縁起がいい)『一粒万倍日』と『虎の日』とか言われていて」という話から、「財布を買い替えたほうがいいらしいですよ(笑)。お札を折ると良くないみたいなことを言うから、長財布にしようかなとか、革だし愛着湧いてきたなとか、お札の向きはそろえて入れたほうがいいとか…」と、なぜか財布の話題に。
最終的に「(千穐楽まで)走り抜けられたのは奇跡」と、突然話の方向を変え、キャストから「つながらないよ!」と総ツッコミを受ける寺西だった。
高田翔(ジャニーズJr.)は、「2ヵ月間公演の舞台は初めてでした。そんな中で私事ですが、すごくうれしかったことがありまして。劇中で、上田(竜也)くんが投げた扇子をキャッチする場面があるのですが、東京公演はノーミスで」と報告。会場は拍手に包まれる。
「本当にうれしくて。上田くんには感謝しています!」と笑顔を向けると、上田竜也が「稽古のとき、結構ひどかったもんな(笑)。バーンって投げちゃって」と大笑い。高田は「大阪公演のときは、前日に筋トレしすぎて(扇子が遠くに飛ばされ、キャッチできず)そのまま袖に入ったことも(笑)」と裏話を明かし、笑いを誘った。
突然にらみをきかせる上田に、キャストは大爆笑
越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)は、「僕が出る年、『なんかよくないことが起きてる』ってずっと光一くんに言われ続けていて(笑)。今日を迎えたことで、『そうじゃないぞ!』っていうことを証明できた!」と、堂本に向かってどや顔。
松崎祐介(ふぉ~ゆ~)は、「(2022年の2月、3月に帝国劇場で上演予定の舞台)『千と千尋の神隠し』ハク役を狙っている松崎祐介です!」と自己紹介後、奇妙な動きと独特な語りで笑いを誘い、最後には「ネバーギブアップ!」と叫んでいた。
梅田彩佳は、「2019年の帝国劇場の千穐楽の時に、『リカとしても、梅田彩佳としても、光一さんについていけて幸せです』とお話したんですけど、3年たっても変わりません。(今年も)幸せでした」とニッコリ。
前田美波里は、「感無量です。(いつか中止で公演が)止まってしまうんじゃないかと不安で、昨日は眠れませんでした。でも今は幸せです。温かい応援、感謝しています」と、感謝を述べた。
上田竜也は、「千穐楽を迎えて何を感じるかなって考えていたんですけど…」と話したところでカメラのシャッター音が気になった様子で、「ちょっと待って。誰か写真撮ってるヤツいね?」とにらみをきかせる。突然のことにキャストは「怖い(笑)」と大爆笑。堂本から「取材陣です(笑)」と言われると、上田は「すみません」と苦笑いしていた。
気を取り直し、「(千秋楽を迎えて)何を感じたかって、達成感を感じたわけですよ。インスタライブがあったり、配信があったり、映画化があったり、『SHOCK』という作品に1年半濃密にかかわらせていただいたなと思うとともに、『SHOCK』を通して上田竜也をすごく成長させていただいたなと思います。上田竜也が成長したということはKAT-TUNにもいい影響を及ぼせるんじゃないかなと感謝しています」とコメント。
堂本が「この間の歌番組見たよ。すごくいい顔してたね!」と絶賛。「それはコウイチのおかげじゃない(笑)?」と返すと、客席からは大きな拍手が送られた。
最後に堂本は、「これから『SHOCK』がどうなるかわかりません。来年は、2月3月公演ではなくなりますが、皆さんには追って連絡を…連絡網が行くと思いますので(笑)、またよろしくお願いします」とコメント。
そして、「『~Eternal』のいいところは、セットがほぼないんです。本編(『Endless SHOCK』)だと、裏に階段がドカンと置いてあったりするんですけど、何もないんです。何が言いたいかと言うと、いろんな地方に持って行けるんじゃないかという。一つの野望です。今後の『SHOCK』も楽しみにしていてください」と、今後への期待感をあおり、幕を下ろした。