「株式会社TOKIO」となった城島茂、国分太一、松岡昌宏の3人が出演するフマキラーの新テレビCMが4月2日(金)から全国で順次放映がスタートする。

4月1日(木)から新体制となったTOKIOの初めてのCM出演だが、グループとしてフマキラーのCMに出演し始めて25年目。そこで気持ちも新たに、国分がクリエイティブディレクターに就任し、制作の指揮をとるほか、テーマソングの作曲も担当することになった。

国分は、初期の打ち合わせから参加。会長の「(フマキラーの技術や魅力が)なんで伝わらないんだ!不思議でしょうがない!」という言葉に心を動かされ、その言葉を歌詞に使用したテーマソングを制作。そのテーマソングをフマキラーの社員、会長、社長、副社長が歌う動画も撮影された。

そしてCM撮影日には、城島と松岡に対し、クリエイティブディレクターとして「よろしくお願いします」とやや他人行儀な挨拶を交わしていたという国分。撮影が始まると、自身は演者として芝居をしながら、カットがかかると映像の確認に走り、時には出演者を盛り上げることもあったそう。

現場を訪れた会長から「熱が入っていますね」とねぎらいの言葉をかけられた国分は、笑顔を見せたというが、慌ただしい撮影に「大変だった」と苦労を吐露。それでも「いい経験ができた」と満足げな表情も浮かべていたという。

<TOKIO インタビュー>

──今回は、フマキラーの広島工場で撮影をしました。株式会社TOKIOとしてCMの撮影を終えた感想をお聞かせください。

城島:いつも都内か関東で撮ってましたけど、やっと広島に来れたという感じです。しかも屋上の気持ちのいいロケーションで、社員の皆さんと一緒に撮れたので楽しかったです。

松岡:ロケーション最高ですね、うしろが海で。広島の街は海と山に恵まれているから。この工場にお邪魔したのは十何年ぶりかな?普段フマキラーの方が働いている場所の“パワー”みたいなものを感じるので、そこで撮影できたことはうれしいです。

──企画から携わり、撮られる側から撮る側になった国分さんですが、感想をお聞かせください。

国分:しんどい(笑)。いろんなところを見ながら考えたり作ったりしたので。(CMの中でメッセージを伝える歌が)オンエアされてから皆さんが口ずさんでくれたり、伝わってくれたらいいなと思ってます。

──CMのコンセプトや見どころを教えてください。

国分:今回のコンセプトは商品だけを見てもらうのではなく、商品を製造している方々や社員の皆さんが頑張っている姿をテーマにCMを作りたいという気持ちがあったので、「伝える」という部分はうまくいっていると思います。

──クリエイティブディレクターとして大変だったことはありますか?

国分:すべてですね(笑)。出演するのと、裏でスタッフの皆さんと力を合わせて制作するという部分では本当に大変だったけど、すごくいい経験をさせてもらったので、これを生かしていきたいと思います。

──国分さんの“クリエイティブディレクターっぷり”はいかがでしたか?

松岡:我々は楽でしたよ。どちらかといえば(国分さんは)プロデューサー気質なんですよ。

城島:やっぱり向いてるんだなぁと思いました。好きなんだよね、もともと。あと、メンバーのことが分かっていてグループのことも分かっているので、本当に安心して任せることができました。(自分は)後から重役出勤させていただきました(笑)。

国分:(城島さんは)社長ですからね~(笑)。

──テーマソングも作曲されたそうですが、どんな思いで作りましたか?

国分:フマキラーさんからは頼まれてなかったんですけど、リモートで会議をしてる時に会長が「これだけいい商品を作っても伝わっていないところがある。何で伝わらないのか不思議でしょうがない」とおっしゃったので、そのワードが忘れられなくて…。

自分たちも(CM出演)25年目に向けていて力不足も感じましたし、何かカタチにしたいと思って。すぐにメロディーが出てきたのでフマキラーさんに聞いてもらったら、少し気に入ってもらえたようで(笑)。「じゃあ、これも一緒に撮りませんか」というお話をいただき、いい映像が撮れてます!

──社員の皆さんが歌う映像を見た時は、どんな気持ちでしたか?

国分:社員の皆さんが集まって歌の練習をしている動画を見せてもらったんですが、涙が出てしまうくらい感動的な映像だったんです。曲を作って社員の皆さんに伝えたい気持ちがあったんですけど、逆に皆さんの気持ちがメロディーに乗って僕に伝わったので、本当にうれしかったです。

──フマキラーとは24年間のお付き合いですが、特別なエピソードはありますか?

松岡:「24年」というと、それがもう“特別”ですよ。だって自分、10代でしたから。今は40代半ばです。本当に「育ててもらった」という感じがしますし、我々がCMをやらせてもらった後に生まれた方が働いていることも考えると、感慨深いものがあります。

我々をいろいろな角度から支え、育ててくれたという意味では感謝しかないですね。TOKIOはメンバーが3人になったけど「3人になってもいいよ」と、すごく大事にしていただけることに感謝です。

──4月からは新しいTOKIOとなりますが、抱負や意気込みをお聞かせください。

城島:これまでグループとしてやってきましたが、新たに会社としても「TOKIO」をやっていきますので3人で新体制となりますが、これまで以上に広く、しかし気持ちは深く、新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。